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  校長室通信                    新庄中学校校長:笹原啓一
 第32号〜2015/03/15〜
 3月13日に、同窓会入会式が行われ、齋藤同窓会長さんとキャッスルサイドの方々が来校されました。式の後、校長室で団らんしたところ、雰囲気がよかったということで、「とても楽しかった。」 「来て良かった。」と言っていただいています。
 3月14日には、3年生を送る会が行われました。2年生の愛修会役員が一生懸命企画・運営し、心のこもった送る会になったと思います。ただ、3年生がちょっと落ち着きがなく、はしゃぎすぎた場面があったことは残念でした。
いのちの日について                                       
 今回は、講師としてお願いしていた福島大学特任准教授の天野和彦先生が悪天候のため来校できず、「福島で起こったこと。今福島で起きていること。」についてお話を聞くことができませんでした。新中生に天野先生と出会わせたかったので、たいへん残念な結果になってしまいました。
 天野先生に代わり、急遽ピンチヒッターで私が話をしました。参考にしたのは、福島県の校長先生方が作られた「凜と生きる」という冊子です。この中から、例えば平成23年8月4日に開催された全国高等学校総合文化祭の開会式で発表された「ふくしまからのメッセージ」も紹介しました。
  
      「福島で生まれて、福島で育って、福島で働いて、福島で結婚して、
      福島で子どもを産んで、福島で子どもを育てて、福島で孫を見て、
      福島でひ孫を見て、福島で最後を過ごす。それが私の夢なのです。」


 このメッセージを読んで、保護者の皆様はどんな感想を持たれたでしょうか?
 私の話を聞いた生徒の感想等を紹介します。 
今日の命の講演会に、福島大学の天野さんが来られなかったのは、とても残念だったけど、校長先生の話を聞いて、私たちと現地の人たちの考えはまったく違うことが分かったし、誕生日の話を聞いて、3月11日に誕生日のお母さんが、地震が起きてから自分の誕生日をお祝いできないのはかわいそうだと思いました。
「福島に生まれて・・・」で泣きそうになった。というかちょっと泣いた。あたり前のことが書かれていて、そのあたり前のことを夢だといっていたのがつらかった。被災者にとっての夢が私たちにとってのあたり前だという、その差がつらかった。同じ日本に生きているのに、背負う悲しみの大きさが全然ちがうと思った。
私は、今の校長先生の話を聞いて、当時の状況を思い出しました。静かに当時の時系列が語られていくたび、今でも知らなかった福島の状況を知りました。自分のことも思い出しました。「学校で帰りの会やってたな。」とか、「1組の先生が『静かにしろ』とどなってたな。」とか、「家でワンセグで津波の様子見たな。」とかいろいろ。今日もう一度思い出したということは、今まで忘れてたということ。これからも忘れてしまうかもしれないけど、せめて3.11の日だけでも思い出してやれるようにしたいです。
 
 来年度は、再度天野先生をおよびし、お話を聞く機会を得ることができればと思っています。
 第31号〜2015/03/09〜
 3月2日に、青年会議所の方たちに来ていただいて、新庄中学校の授業を見ていただきました。その後、愛修会役員との会食会をもち、青年会議所の方たちとの交流の場をもっています。その中で、愛修会事務局長の佐藤颯太郎君が「ぼくたちは、いい学校をつくることで、地域に貢献したい。いい地域をつくりたい。」という趣旨のことを発言してくれました。私の考えていることと全く同じで、聞いていて感動しました。生徒と職員、保護者が一緒になって、新庄中をいい学校にするために努力するのは当然ですが、そのことを通して地域を良くするということはとても大切なことだと思っています。
 この日の放課後、愛修会議会が行われ、講評を求められたので、「いい学校をつくることで、いい地域をつくる。」ということを校長としての目標としていることを話しました。さらに、「いい学校とはどんな学校なのか?」を愛修会議会に参加した生徒たちに宿題として出しました。生徒たちは、どんな答えを出すでしょうか。楽しみです。
平成27年度愛修会スローガンは・・・                                       
 愛修会TIMESをご覧になったかと思いますが、再度TIMESの内容を掲載します。

 来年度のスローガンは・・・
 「かしこく 居ごこちのいい学校をつくろう」です。
 このスローガンにした理由は、スローガンについてのアンケートを行った結果、あたたかい学校をつくることはできたが、かしこくはなれていないという意見が多く出たからです。そこでかしこい学校はどのような学校なのかを考えたところ、相手を思いやることができる人がたくさんいる学校という考えにいたりました。相手を思いやることができれば、学校の雰囲気もあたたかくなり、毎日の学校生活が楽しく、居心地のいい学校になると思います。
 なので、これからは、このスローガンのもと、みなさんと協力してかしこい学校をつくっていき、生徒一人一人の居場所がある学校をつくりたいと思います。
 来年度もご協力よろしくお願いします。

 この文章を見て、とてもうれしいと感じます。今の新庄中が「あたたかい学校」になってきていること、しかし「賢く」はまだなれていないという、生徒自身によるふり返りが述べられています。それを踏まえて、相手を思いやることのできる人がたくさんいる学校をつくろうという趣旨になっています。
 愛修会議会での私の講評の中で、「校長の一番の仕事は、生徒全員が居場所のある学校をつくること。」ということも述べました。そのことも入れてくれています。思えば、「温かい学校をつくろう」という私の呼びかけに、現3年生が応えてくれ、がんばってくれました。その成果をもとに、2年生が相手を思いやることができる「賢い学校」をつくろうとしてくれています。私の考えや思いを生徒たちが受けとめてくれ、自分たちの手で学校づくりをしようとしていることを、校長としてたいへん心強く思います。 
 第30号〜2015/02/25〜
 2月12日は、今年度2回目の生徒が全員出席した日となりました。9月2日が全員出席の日となったことは、校長室通信の16号でお知らせしましたが、今年はもうないかなと思っていたところ、2回目の全員出席が実現しました。277名が一人も休まないというのはなかなか難しいことですが、今後さらに1日でも実現していくといいなと思います。
 また、私事で恐縮ですが、私の母が亡くなった際には、「新庄中父母の教師の会」から弔電をいただき、誠にありがとうございました。1週間忌引休暇をいただき、今週の月曜日から復帰しております。あらためて、朝、登校してくる生徒の顔をみることができること、生徒のそばに居ることができることは、幸せなことだと感じます。
感謝状をいただきました                                       
 愛修会の役員の子たちの中から、雪祭りで何か新中生ができるものはないかという考えが生まれ、ゴミ箱を作って会場に置けないかという企画が出てきました。新庄青年会議所の方々に相談したところ、ぜひやってくださいということになり、役員の子たちだけでなく、ボランティアの生徒が多数集まりゴミ箱作りをしてくれました。
 さらには、雪祭りをもりあげるために、雪灯籠を作ったらというアイディアも出て、新庄市教育委員会に許可を得て、新庄中前に雪灯籠を作っています。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。当日は保護者の方々が、危なくないように見回りまでしてくださっています。心から感謝いたします。
 このようなことが認められて、感謝状をいただきました。青年会議所の方々は、新庄・最上の地域づくりをがんばっておられる人たちです。「生徒と一緒に話をしてもらえませんか?」とお願いしたところ、快諾していただきました。まずは、愛修会の役員の子たちと話をさせたいと考えています。そういう交流の中から、新庄中の卒業生が将来地域づくりをしてくれたらと夢見ています。
 第29号〜2015/02/09〜
 2月7日(土)にゆめりあを会場に、「最上地区ヤングボランティア交流会」が行われました。これは、最上地区の高校生ボランティアサークルのメンバーが集まって、自分たちの活動を紹介しあったり、小さな子どもたちを相手に物作りなどをして交流を深めようとするものです。今回は、中学校では新庄中のみ参加しました(他には、「鮭っ子」という高校生ボランティアサークルに入っている鮭川中の生徒も参加しています)。
 午前中の各サークルの活動紹介の中で、新庄中が行っているボランティア活動の紹介を、加藤望羽さん、佐藤颯太郎君、村岡陽菜さんの3名が行いました。その中で佐藤君が、「新庄中は、地域とのつながりをとても大切にしている。そのために、地域貢献を増やしたり、地域の方と一緒に活動するのを増やしたいと考えている。そういう学校づくりをしている。」という趣旨のことを話したところ、聞いていた高校生から、「おおっ」というどよめきが生まれていました。午後からは、田中花瑠さん、塚田佳蓮さんも加わって、スライム作り、しおり作り、トトロ作りなどを、高校生と一緒に小さな子たちに教えていました。(1年生の市田優衣さんも午前中から参加してくれていました。)
 高校生がどんなボランティア活動をしているか、その意義は何かなど、中学生には学ぶことが多かったのではないでしょうか。新庄中が参加して今年で2年目ですが、来年度もぜひ参加したいと考えています。
県PTA復興支援交流活動                                       
 県PTA連合会では、3月28日(土)に県内の小中学生を石巻市に連れて行き、被災地の様子を視察する「復興支援交流活動」を行うことにしました。最上地区では、小学生2名、中学生2名の割り当てだったのですが、新庄小と新庄中から参加できることになりました。
 新庄中では審査の結果、2年の中鉢菜央さんと菊地瑛人君が選ばれています。2年生全員に社会科の授業の中で、「来月で震災から4年が経過します。あなたは『これからの被災地支援』として、どんなことをしたらよいと思いますか。」という課題に対して、中鉢さんは次のように答えています。
 被災地に行って、ゴミひろい、高齢者と話したり、何か手伝いをしてほしいことを言ってもらってお手伝いをするなど、小さなことから少しずつやっていけばいいと思う。ボランティアはいやいやするのではなく、やりたい人がやって本当に参加できて良かったとか、その被災地の人たちに「ありがとう」と言ってもらえるような事をしたい。行けなくてもメッセージを書いて届けたり、募金活動を新中でやったり、少しずつでも被災した人の心を救えるようなことを私はしたいです。
 この「復興支援交流活動」に参加したい生徒はたくさんいます。まずは、中鉢さんや菊地君に行ってきてもらい、新庄中学校として何ができるのかを考えてきてもらいたいと思います。聞くところによると、がれき処理などはなくなってきて、全国からの集まってきてくれたボランティアがかなり少なくなっているとのこと。それでも、一緒に日常の仕事をしてくれるボランティアを必要としているのが現状だとのことです。2人が何を見つけてくれるか、楽しみです。(3月11日には、福島大学の天野先生を招いて、福島で起きたこと、今起きていること等を話していただく予定です。この日は、保護者の方にも案内を出しますので、ぜひいらして下さい。)
 第28号〜2015/02/02〜
 公立高校自己推薦の生徒たちの面接練習を行いました。生徒には2人1組になってもらい、1組15分程度の面接練習でした。生徒たちは、ずいぶん緊張していましたが、私の質問に一生懸命考え答えていました。7月に3年生と面接をしたときも「一人一人が成長している。」と感じたのですが、それから約半年たった今回の面接で、さらに成長していることがうかがえました。私にとって、生徒と一緒に過ごす貴重な時間、そして生徒の内面をとらえて成長を感じることができる、とても有意義な時間だったと思います。
 私と生徒たちとの接点はあまりありません。朝校門に立って挨拶を交わす、教室をまわって一言声をかける、廊下を歩いているときちょっと話をする、そんなことしかできません。ですから、このようなことを通して、生徒の成長を感じることができるというのは、私にとってとてもうれしい貴重な機会です。
 面接終了後、生徒たちは何回も感謝の言葉を言ってくれました。また、翌日も、「校長先生、面接ありがとうございました。」と数人の生徒から声をかけられました。このことからも生徒たちが成長していることがわかります。保護者の方々を少しうらやましく思います。
新庄小の授業を参観して                                       
 1月29日に新庄小の4年生の授業を見てきました。新庄中と同じように男女混合の4名グループを使った授業(「協同の学び」といいます)です。子どもたちの関係が良く、いろいろな考えを出しあっていました。このグループを使った授業はなかなか難しく、先生が教科書の内容を説明したり先生が黒板に書いたものを生徒が写す授業の方が簡単だと思っています。
 ではなぜ、グループを使った授業を新庄中だけでなく新庄小でも、また地区内の他の学校でも始めているのでしょうか。
 一つ目には、グループを使った授業を通して、子どもどうしの人間関係がよくなっていくということがあげられます。お互いに協力しあって課題を解決する経験を積み重ねていくことで、将来社会人になったとき、他の人といい関係が築ける人が育つと考えています。
 今年1年生の家庭科の授業で、女の子が身をのりだして向かいの男の子に制作の仕方を教えている場面を見ました。とてもいい光景で、授業の後、先生たちの中で話題になりました。グループを使った授業では、そういう場面があちこちで見られるようになります。
 二つ目には、レベルの高い課題をみんなで考えることで、思考力や判断力等が育っていくということが上げられます。一方的に教師の説明を聞いているだけでは、頭を十分に使っているとは言えません。グループで「ああでもない、こうでもない。」と考えを交流させたり、資料からさままざなデータを見つけてみんなでそれを解決に結びつけていくことで、子どもたちはずいぶん頭を使うことになります。これも、社会人になったとき、必要になっていくことです。
 なかなか難しいグループを使った授業ですが、新庄小で低学年からそれをやってくると、その子たちが中学校に入ったとき、新庄中学校の雰囲気がずいぶん変わっていくことと思います。新庄中と新庄小が同じ授業づくりをはじめたということは、とても大きなことだと考えます。ぜひ、関心をもって見守って下さるようお願いいたします。 
 第27号〜2015/01/28〜
 インフルエンザが流行し、生徒、職員とも、休まなくてはいけない人が出てきています。先だっては1Cが学級閉鎖になりましたが、受験を控えた3年生の中にもインフルエンザの生徒が出てきています。最上管内の他の小中学校でも流行しておりますので、手洗いやうがい、しっかりした睡眠をとることなど、これまで以上に生徒の健康管理に注意下さるようお願いします。
 小関教頭先生が、3週間の研修から戻ってきました。教頭先生の仕事を職員みんなで分担しておりましたが、通常の学校生活にもどることができてほっとしています。
新中生と学校外の人との交流を                                       
 先日、新庄青年会議所の方々(監物さん、小野さん、橋さん)が来校され、2月14日・15日の雪祭りの会場の一つとして、新庄中のグラウンドをお借りしたいという依頼を受けました。ちょうど愛修会役員から、「雪祭りの時に、中学生がボランティアできることはないだろうか?」と相談されていたところでしたので、その旨をお伝えし、「ぜひ、新中の生徒たちと、町づくりなどについて話をしてほしい。」とお願いしたところ、「自分たちも新中の卒業生であり、将来自分たちの子どもが新庄中にお世話になる。ぜひそういう機会を設けて欲しい。」と言っていただきました。
 その後、佐藤さん(青年会議所副理事長)、橋さん(青年会議所「煌めくまち創造委員会」委員長)のお二人がテント借用にみえられたので、愛修会会長の秋保君、副会長の石山君、加藤さんに会っていただき、生徒たちから「雪祭りで自分たちにできることはないでしょうか?」ということを伝えています。
 学校は、生徒と教職員だけの世界という、どうしても閉ざされたものになりがちだと考えています。そこに、普段は交流がない、例えば地域づくりにかかわっている人などが入ってもらうことで、生徒たちの中に様々な考えや思いが生まれてくるだろうと考えています。そういう経験は、生徒が社会人になった時に必ず生きてくるだろうし、将来の新庄や最上の地域が活性化するためにも大事なことだと考えています。
 こんな人と新中生を出会わせたらおもしろいのではないかなどのアイデアがありましたら、ぜひお聞かせください。
 1月27日に朝日新聞の記者から、「ドリームキッズに参加している中学生」について取材を受けました。本校では西田美優さんが、ドリームキッズの一員としてがんばってくれています。県内の中学生の中には、キッズの練習と部活の練習が重なり、どちらに行ったらいいか困っている生徒もいるとのことで、そのことに関しての取材でした。
 雑談も交えていろいろな話をしたのですが、新庄中で考えていること、やっていることに大変興味をもってくれて、「先輩の記者から『新庄中はおもしろいことをやっている。』と言われてきたが、その通りだと思うので、またぜひ取材に来たい。」ということでした。
 なお、今回取材した内容は、2月の新聞に載るそうです。
 第26号〜2015/01/09〜
12月26日は、進路達成激励会、2学期終業式が行われましたが、臨時の全県校長会議が山形市で行われたため、どちらにも出席できませんでした。ただ、進路達成激励会の雰囲気がとても良かったということを先生たちから聞いています。3年生から「受験は団体戦」という言葉も聞かれたとのこと。3年生にはぜひ、みんなで力を合わせて受験を乗り切ってほしいと思います。
 12月22日には、全校交流会を行い、学年を越えた生徒どうしの交流を深めています。前にも書きましたが、生徒たちは、学年が違うと名前がわからない、どんな人かはなおさらわからない、というのが現実です。それをゲームなどを通して少しでもつながろうということで、3年生が一度全校交流会を行いました。2年生がそれを引き継ぎ、今回の全校交流会になっています。ゲームの中で、学年の違う子に声をかけようか迷っている姿は、微笑ましいものでした。また、私を仲間に入れてくれる生徒も出てきて、うれしいなと感じました。
 2年生の愛修会役員の生徒たちは、全校交流会、進路達成激励会の企画・準備・当日の運営と活躍してくれました。ご苦労様でした。
3学期始業式あいさつ                                       
1月6日の3学期始業式で、次のような内容のあいさつをしています。(予定稿ですので、実際に話したものとは少し異なります。

明けまして、おめでとうございます。
 年末年始は、どんな過ごし方をしましたか?
 私は、ずっと家のまわりの雪かきをして、過ごしていました。1日、3時間も4時間も雪かきをして、たいへんでした。
 そんな中でも、何冊か本を読みました。その一つが、「私、フラワー長井線『公募社長』野村浩志と申します」というこの本です。
 最上地区の小学校や中学校の校長が集まって、勉強会をした際に、この野村浩志さんという方をお招きして話を聞きました。この方は、読売旅行会社の山形支社長をしていて、そこから、年間約7000万円の赤字が出るという長井線の社長になった人です。
 昨年の校長会での勉強会には、鶴岡市にあるレストラン、アル・ケッチャーノのオーナーシェフ奥田政行さんのお話をお聞きしました。
 私が地区の校長会の会長をしていることもあり、講演の前に、直接お二人からお話をお聞きすることもできました。
 お二人のお話をお聞きし、また、これらの本を読んで、2人に共通していることが多いことに気づきました。その共通していることをいくつか紹介します。
 一つ目は、2人とも恵まれない環境で、ご本人がさほど能力がないと思っていた中から、すばらしい仕事を創ってきていることです。
 社長の野村さんは、小学校、中学校、高校と、ずっといじめられ続けてきています。一度、プロレスごっこと称したいじめで、前歯を折られたこともあったといいます。そして、他の人とうまく話したりすることができず、鉄道おたくだったそうです。
 奥田シェフは、学校の成績は最下位から数えた方が早かったそうです。ですからその頃は、漢字もよく書けなかったと言っていました。今は違います。私の前で、原稿の推敲をしていましたが、この本を見てもわかるように、非常に感性豊かな文章表現をされています。またこの奥田シェフは、家庭の事情で多額の借金をし、その借金を返すところからアル・ケッチャーノが始まったということでした。
 共通していることの二つ目は、2人とも、他の人とのつながりをとても大事にし、つながりの中からさまざまなアイデアをもらい、仕事に生かしているということです。
 野村社長は、旅行会社に勤めた時から、苦手だった人とのつきあいをとても大事にするようになり、様々な人から助けられたり、ご自身が人を助けたりしながら仕事をしてきました。
 奥田シェフも、地域の方とのつながりをとても大事にされていて、その中から庄内でできる野菜や果物などを使った料理をつくっています。最上にも食材探しに足を伸ばしていて、最上の伝承野菜を使った料理もつくっておられます。
 共通していることの三つ目は、他の人のためになるという生き方をしているということです。
 野村社長は、赤字で悩むフラワー長井線を、なんとかしたいと思って、安定した収入がある旅行会社の支社長をやめて、長井線の社長になっています。もちろん、小さいときから鉄道おたくであったということもありますが、社長の公募に応じるかどうか迷っていたとき、ある本の「そろそろ、人に役立つ仕事をしてみませんか?」という文章に出会って、迷いがなくなったということでした。
 奥田シェフは、東日本大震災の時、何日も現地に足を運んで、被災者の方々においしい料理を提供してくれています。2人とも、自分さえよければいいという人ではないことがわかります。
 共通していることの四つ目は、2人ともすごい勉強家であり、すごい量の仕事をする人たちだということです。2人ともよく本を読んでいますし、研究もしています。そして、仕事を通して、さまざまなことを学んでいます。
 他にも、紹介したい共通のことがありますが、
 ・恵まれた環境、優れた能力があったわけではない。
 ・他の人とのつながりをとても大事にしている。
 ・他の人のためになるという生き方をしている。
 ・相当な勉強をし、相当な仕事をしている。

 ということは共通しています。
 あなたたちは、将来、そういう人に出会うことでしょう。できるならば、そういう人を目指して、自分自身を高めていってほしいと思います。あなたがたの成長を期待します。


 これに加えて、3年生には、「受験は団体戦」という言葉のとおり、みんなで連携・協力して受験に向かって欲しいこと、2年生には、いい全校交流会や進路達成激励会にしてくれて感謝していること、また、部活などをみても活気がありいいなと思っていること、1年生には、入学してから、まちがいなく成長していること、他の人のことを考えて行動できるようになるなどの成長をうれしく思っていること、等を話しています。 
 第25号〜2014/12/15〜
 12月5日の新入生説明会では、小学校6年生の子たちを相手に、2年生ががんばって会を盛り上げてくれています。
 昨年の説明会も温かい雰囲気の会でしたが、今年も本校に入学する子たちを温かく迎えようとする気持ちが表れていたと思います。例えば、「一緒に校歌を覚えよう」という活動では、小学校6年生と中学校2年生の子たちが小グループに分かれ、2年生が一生懸命工夫して校歌を覚えてもらおうとしていました。
 また、活動全体に活気が感じられました。部活動紹介では、各部活とも与えられた時間を守ろうとしながら、自分たちのやっていることの紹介とぜひ自分たちの部に入ってほしいということを、これも一生懸命伝えていました。
 卓球部の部活紹介ではミニ演劇をして、その中で私(校長)らしき人も登場しました。部活がうまくいかないと困っている部員に、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の本を渡して、励ますという設定でした。部員の肩をポンポンとたたくところなど、よく私を見ているなと思います。(ちなみに、校長役は秋保恭平君がしています。)
 2年生のみなさん、本当にご苦労さまでした。6年生の子たちが安心して帰ったと思います。 
学校評議員会から                                       
  12月11日に2回目の学校評議員会が開かれています。
 今年の評議員には、阿部彰さん、阿部裕美さん、大戸正樹さん、森千賀子さん、田澤雅弘さん、森富喜子さん、田中雅樹さん、日下修一さん、佐藤亜希子さん、中鉢徹也さんの10名の方にお願いしています。お忙しい方々ばかりですが、本校のために来ていただき、さまざまな話をいただけるのが、本当にありがたいと感じます。
 私の方からは、教師が生徒を支えようとする学校になっていること、生徒どうしが支え合う関係を大事にしていること、保護者が学校を支えてくれるようになって大変助かっていることなどを話しました。また、学校の雰囲気は温かくなってきているが、私たち教師が生徒を支えることの難しさ、よほど私たちに力がないとそれが難しいことなども話をしています。
 評議員の方々からは、さまざまな励ましをいただきました。各クラスの授業の様子をみていただいた後の話し合いでしたので、私の考えていることや学校全体で目指していることがよくわかったと言って下さったり、地域での新中生のがんばりなどを言っていただいたりしています。話し合いを通して、教師が生徒を支える難しさなども、感じ取っていただけたのではないかと思います。
 私が新庄中に赴任して3年目になりましたが、教師の価値観や考えを生徒に押しつけることが少なくなり、生徒たちに考えさせて活動することが多くなってきています。新入生説明会の様子などを見ていると、それが少しずつ実現してきていると感じます。しかし、「生徒自身に考えさせて」というところが生徒のルーズさにつながる場面も出てきています。だからこそ、「賢い子」を育てたいと思います。
 そのような難しさを評議員の方に伝え、一緒に考えていただけるのが、校長としてとても心強く思うところです。
 第24号〜2014/12/09〜
 雪が降り、雪の中を生徒が登校するようになりました。これまでと同じ時刻に家を出ても、学校に着くのはどうしても遅れがちです。毎朝8時5分頃まで校門のところに立っているのですが、これまで8時5分前には登校できていたのに、雪のためにその時間までには登校できず、顔をみることができない子がでてきています。少しだけ、家を出る時間を早めてくれるといいなと思っています。
 昇降口の雪を、ボランティアで片付けてくれる生徒も出てきました。4日の日も、3年生の子たち数人が、昇降口の雪かきをしてくれました。うれしいなと思います。
授業アンケートから                                       
  新庄中では、一昨年から、グループを使った授業(「協同の学び」と言います)を行っています。保護者の方が受けてきた授業は、先生が説明し、先生が質問したことに生徒が答え、先生が出した問題を解き、先生が板書したものを自分のノートに写すというものが多かったと思います。一昨年新庄中に赴任したとき、様々な色のボールペンや水性ペン、ラインマーカーなどをもっている子が多くいました。板書された内容を、きれいに自分のノートに写し取ることに努力していた生徒たちでした。 
 今年の生徒をみると、そういう多色なペンをもっている生徒は少ないようです。課題をグループで解決する授業をすると、板書されたものをきれいにノートに写すということはなくなってきます。
 11月に、生徒から、新庄中で行っているグループを使った授業について、生徒から評価アンケートをとりました。結果は次の通りです。

 新庄中では、3人〜4人のグループを取り入れた授業をしています。このような授業に対して、生徒のみなさんはどのように思っているか、教えてください。

1 授業のわかりやすさはどうですか?
 ア わかりやすい    (全校:36.4%、1年:30.7%、2年:51.6%、3年:25.9%)    
 イ 少しわかりやすい  (全校:47.7%、1年:48.9%、2年:39.6%、3年:55.3%)
 ウ 少しわかりにくい  (全校:14.4%、1年:19.3%、2年:7.7%、3年:16.5%)
 エ わかりにくい     (全校:1.5%、1年:1.1%、2年:1.1%、3年:2.4%)

2 授業のおもしろさはどうですか?
 ア おもしろい      (全校:31.4%、1年:34.1%、2年:38.5%、3年:21.2%)    
 イ 少しおもしろい    (全校:50.4%、1年:47.7%、2年:49.5%、3年:54.1%)    
 ウ 少しつまらない   (全校:14.4%、1年:15.9%、2年:8.8%、3年:18.8%
 エ つまらない      (全校:3.8%、1年:2.3%、2年:3.3%、3年:5.9%)

3 グループでやる授業をやりたいですか?
 ア もっとやりたい   (全校:44.7%、1年:55.7%、2年:48.4%、3年:29.4%)
 イ どちらでもよい   (全校:50.8%、1年:38.6%、2年:67.1%、3年:50.8%)
 ウ やりたくない    (全校:4.5%、1年:5.7%、2年:4.4%、3年:3.5%)

 生徒から寄せられた授業に対する考えの一部、代表的なものを紹介します。
グループ授業はいいと思うけど、班員によって考えが深まるグループと深まらないグループがあったり、問題が解けないグループが出たりするから、そういうところを考えたグループ活動なら、よりいいと思う。(1年)
先生は、一人か二人で、全員にいけるわけではないから、班になれば、分かる人がその人に教えてあげれば、分かる人も分からない人もためになるので、勉強が分かる人が増えると思うから、もっとやってもらいたいです。(1年)
グループになると、うるさくなってしまうこともあるけど、分からないときは聞けるし、分からない人がいれば、教えながら、「こんな考えもあるんだ」「ここをまちがえたからだめだ」など、学べることがあるから、グループを取り入れた授業の方が、よくわかりとてもいいと思う。復習プリントを増やしてほしい。(1年)
他の人の意見を聞いて、自分と違う意見が出てくるので、いいと思います。調べ学習のときも、それぞれ調べて、情報を交換できるので、それぞれでまとめるよりも、たくさんのことが分かると思います。(2年)
意見がたくさん出てきて、自分の考えつかなかったことも考えることができるようになるからです。あと、先生には聞けなかった問題でも、班の人になら聞けるからいいです。(2年)
グループの仲でふざけている人がいると、周りの人にも影響して、他の人の成績が下がると思う。また、進む人はどんどん進んでいって、他の班員に教えていない。みんなで考えを分け合うのに、自分だけわかっていては、グループにする意味がないなあと思いました。(2年)
前までは関係ない話とかもしてたけど、今は受験に向けてしっかり教え合いができているので、これからも続けて欲しいです。(3年)
分からないところを教えてもらったり、逆に相手が分からなかったら教えてあげれるので、続けた方がいいと思う。(3年)
受験生ということもあるので、あまりグループ活動をしたくないです。理由は、グループを作ると私語をする人が多く、集中がとぎれやすくなるからです。(3年)
 これまでも紹介してきましたが、新庄中学校では授業づくりに力を入れています。生徒が夢中になって取り組むような授業をつくっていきたいと考えています。難しい取り組みではありますが、そのような授業も少しずつできてきています。ただ、紹介した生徒のコメントにもありますように、授業がしっかりしないと、授業に関係ない話をしてしまう生徒が出てきたりします。それでも、多くの生徒や教師は、互いに学び合う授業が大切だと考えるようになってきているのを感じます。
 また、新庄中だけでなく他の学校でも、グループを使い生徒どうしが学び合う授業が増えてきています。これまでの、教師の説明中心の授業では、授業の内容がわからなくて授業に参加しなくなる生徒が出てくるという反省があるからです。新庄小も新庄中と同じような考えで授業づくりを進めてきており、心強く思っています。
 グループを使った授業をつくることで、生徒どうしの関係もよくなっていきます。学級全体の雰囲気も柔らかくなっていきます。授業を通し て、助け合ったり支え合ったりすることの大事さを理解していきます。
 これからも生徒が学びがいのある授業をつくっていく努力を積み重ねていきます。
 第23号〜2014/11/26〜
 11月23日の「感謝の集い」では、たくさんの保護者の方にお手伝いいただき、誠にありがとうございました。準備から配膳、後片付けなど、本当によく働いていただきましたことに、心から感謝申し上げます。前号にも書きましたが、校長として心強いかぎりです。
 「感謝の集い」に来ていただいた、おじいちゃん、おばあちゃん、地域の方々から、感謝の声をたくさんいただきました。これも、保護者の皆様のおかげです。
 3年生の演劇発表、3クラスともとても良いできばえでした。中学生のレベルを超えている3A、パフォーマンスの高かった3B、そして3Cの演劇には涙が出てきました。また、都市深緒奈さんと井上琴乃さんのコント、「ピロシキ」には大笑いしていました。
 3Cの演劇の最後で、石川美咲さんが「私たちのクラスは、運動会でも合唱祭でも優勝できなくて・・・」と話した内容は、入学当初、けっして評価の高かった学年ではなかったことを考えると、3Cのことだけでなく学年全体を代弁しているようにも思いました。よくここまで、友だち同士の関係がよくなり、他の人を支えようという気持ちが生まれ、学年全体の雰囲気がよくなったなと思います。
 演劇発表を通して、3年生は、自分たちに対する自信が出てきたように感じます。ずっと生徒を支えてくれた、保護者の方々、3学年の先生方に感謝いたします。
全校集会での講話                                       
 11月22日に全校集会があり、次のような講話をしています。予定稿ですので、実際に話した内容とは少し違いますが、紹介いたします。

 今日は、「言葉」について話をします。
 みんなと一緒にいると、「温かい言葉」に出会うときがあります。
 今、校長室で1年生の子が2人、勉強しています。その子たちに、「がんばってね。」とか「だいじょうぶ?」とか声をかけてくれる生徒がいます。聞いていて、ぽっと心が温かくなります。声をかけてもらった生徒も、どんなにかうれしいことでしょう。
 反対に、みなさんが他の人を傷つける言葉を言っている場面に出会うときもあります。人をバカにしたり、おとしめたり、そういう言葉です。そういう言葉に出会うと、がっかりしますし、悲しくなります。
 なぜそんな言葉がみんなの口から出るのでしょう?それは、人に対して嫌な言葉を言っている人が幼いからだと思います。言っている人を見ると決して心の悪い子ではありません。でも、こんなことを言ったら、相手が傷つくだろうという、相手のことを察したり、思いやったりすることができない幼い人なのでしょう。

 人に嫌なことをいいます。言われた人は、傷つきますが、言った本人にはどんなことが起こると思いますか?
 人に嫌なことを言った人は傷ついていないようです。平気で生活しています。でも、心の奥深いところがおかしくなっていくんだろうと思います。

 たとえですが、人にいやなことを言う、いやなことをする、そうするとその人の心の奥深いところに、種が一つぽとんと落ちるように思います。その種は、人を悪くする種、人を悪い方に導く種です。放っておくと、例えば、人にいやなことを言うのをやめない、人を傷つけることをやめない、そうすると悪い種がたくさんまかれて、その種が少しずつ育っていきます。いつの間にか、心が蝕まれていく、そんなことが起こるように思います。
 その結果、人生に対する考え方がマイナスの考えになっていきますから、その人がいくら能力があっても、努力をしても、人生の結果は、マイナスになっていきます。そういう人は、幸せな人生を送るのは難しいのではないかと思います。

 「人にいやなことを言ったり、人を傷つけたり、そんなことをしても、幸せに暮らしている人がいるじゃないか。」と思うかも知れません。でも、人生を30年一区切りで見ると、人に対して、温かい言葉をかけることができる人と、人が傷つく言葉を言っている人では、明らかに人生の結果が違ってくるように思えます。

 では、そういう種を蒔かないようにするには、どうしたら良いのでしょう。もちろん、そういう人が傷つく言葉、人がいやに思う言葉を、言わないことです。でも、人は、どうしてもそういう言葉を言ってしまっている時があります。自分で気づかないうちに、人が傷つくことを言ったり、したりしている時もあります。

 大事なのは、自分をふり返ることです。「賢い人」とはどんな人かを話したとき、3つめに「自分をふり返ることができる」を言っているのを思い出して下さい。「賢い人」の一つ目は、「相手を思いやることができる」、二つ目は「感謝することができる」、三つ目が、「自分自身をふり返ることができる」です。
 自分が人を傷つけたりしていないか、自分の生き方は今の通りでいいのか、常に自分をふりかえる。自問自答する。そういう人は、悪い種が心の奥深いところに蒔かれても、自分で気づき、刈り取ることができます。そういう人は、「賢い人」と言えます。

 自分が相手に温かい言葉を言っているか、それとも相手が傷つく言葉を言っているか、自分自身でふり返って下さい。
 第22号〜2014/11/22〜
 毎年、この時期になるとクラスごとに早く登校して、落ち葉はきをしてくれています。今年も各クラス毎に日替わりで、校門や道路にたまった落ち葉を集めてくれました。3年生の当番の時は、遅れて来た生徒に落ち葉はきをしている生徒が、大きな声で「○○君、おはよう」と(イヤミもこめて)あいさつする姿が見られました。おもしろいのは、言われた生徒が、自分より遅れてきた生徒に対して、いかにも「自分は早く来ているよ。」というように、「△△君、おはよう」と言っている姿です。
 2週間ほど前になるでしょうか、1年生が道路の落ち葉を一生懸命集めている姿を見た通りかかった方から、「新聞社に連絡して、記事にしてもらったら。」と言っていただきました。そういう温かい目で、新中生を見ていただいていることをとてもうれしく思います。
ありがとうございます                                       
 11月18日、「感謝の集い」の準備会を、PTAの方々が行ってくれました。本校職員からは、小関教頭と橋事務総括が出席したのですが、保護者の方々が、進んで材料などを手配してくれたり、当日の手伝いに来てくれる方が1・2年生で少ないとわかると、人集めに知恵をしぼってくれるなど、よく動いてくださっています。
 教頭から、保護者の方々が準備の打ち合わせをどんどん進めてくれて、たいへん助かったということを聞き、うれしく思いました。前にも紹介したように、毎年合唱コンクールで「PTA合唱」に参加してくれる保護者の方が増えています。数年前は、参加を呼びかけてもなかなか集まってくれなかったということを聞いていましたので、ずいぶん変わってきたなと感じます。
 学校を支えようという気持ちの保護者の方が増えてきたことを、校長としてたいへん心強く思います。

演劇発表を目前にして
 明日の演劇発表に、ぜひおいで下さい。各クラスとも演劇という作品を創り上げていく中で、さまざまな葛藤や小さなトラブルを経験してきています。それでも、今まで、それほどつながりがなかった生徒どうしが、練習を通してつながっていく姿は、とてもいいものです。
 今年は、山形大学の渡部泰山先生に、3回稽古をつけていただきました。子どもたちは、自分たちではできなかったところができるようになり、うれしく思ったり、自信をもったりするのがよくわかりました。渡部先生との稽古の時間は、生徒にとって楽しい時間だったようです。
 演劇をするかどうかは、毎年見直しをかけています。明日の発表も参考にして、来年度どうするかを検討します。
 新聞記事をご覧になった方も多いと思いますが、県女子駅伝の選手として、本校の八鍬奈央さんが選ばれました。昨年の早坂珠実さんに続き、本校から2年連続で選手が出たことになります。1年生の時の奈央さんは、それほど足が早かったわけではありません。3年間で、努力して、努力して、自分の能力を高めていったことは、すばらしいことだと思います。
 第21号〜2014/11/06〜
 10月26日の合唱祭では、1年から3年まで、全クラスが精一杯歌いきったと思います。たくさんの保護者の方、地域の方から「新中の合唱良かったよ。」「生徒の一生懸命さが伝わってきた。」と言っていただきました。うれしい言葉をいただき、感謝申し上げます。
 合唱祭が終わったと思ったら、2年生は修学旅行へ。元気に東京に出発しました。生徒どうしの関係性がとても良い2年生なのでいい修学旅行になることでしょう。
 3年生は、演劇の準備に入りました。11月5日にはワークショップを行い、山形大学教授の渡部泰山先生からクラスごとに演技指導を受けています。3年生の生徒たちの表情がとてもいいです。「演劇楽しい?」と聞くと、「とても楽しいです。」という声が多数返ってきます。みんなで創り上げていく楽しさを感じているようです。23日の発表まで、生徒どうしがつながりあい、互いに認め合いながら演劇が創られていくといいなと考えています。
ごめんなさい 1                                       
 10月30日の集会で、愛修会の引き継ぎ式が行われました。3年生の役員が引退するのに対して、下級生が感謝するという式です。3年生の子たちからは、自分が立会演説会で述べたことの何ができて、何ができなかったことなどを中心にふりかえりの話があったということでした。
 当日出張のため、この式には出ることができず、たいへん残念に思います。聞いていた先生たちから、3年生の言っていることに重みがあって、いい雰囲気の式だったと聞き、ますます残念に思ったところです。
 役員をした3年生の子たちの様子を見ると、肩の荷を降ろした、ほっとした感じがうかがえます。これまで、役員としてしっかりしなければならないと思っていたが、引退して少しバカなことをしてもいいかなという感じもあります。男子にその傾向が見られ、おもしろいなと思ってみています。
 前にも書きましたが、1年間、3年生よくやってくれました。ごくろうさまでした。

ごめんなさい 2
 11月5日は、小学校5年生の中学校体験学習の日でした。朝から新庄中に登校し、授業、給食、掃除などをして1日を過ごしました。当初、私が1コマ話をする予定だったのですが、これも市の校長会と重なり、キャンセルになってしまっています。昼休みなどに教室を回っていましたところ、小学生の子たちから「校長先生だ。」「校長先生、ありがとうございます。」などの声をかけてもらっています。中学校に兄や姉がおり、私のことを知っている子も多いようです。「校長先生、入学したらよろしくお願いします。」と言われ、「ごめんな。みんなが入学したとき、いないんだ。」と答えたところ、複雑な表情をしていました。

 5年生の子たち、本当にごめんなさい。
 ’14校長室通信 1〜10号 11〜20号 21〜30号
 ’13校長室通信 1〜10号 11〜20号 21〜30号 31〜40号
 ’12校長室通信 1〜6号 7〜12号 13〜18号 19〜24号 25〜30号 31〜35号 36〜42号 44号〜
 新庄中学校の様子をお伝えしています。文書内容で不都合があれば、学校までご連絡ください。
 
 
 
   
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