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  校長室通信                    新庄中学校校長:笹原啓一
 第10号〜2014/07/03〜
 NHKの記者の方より依頼があり、急だったのですが、7月2日に新庄中のいじめ問題への対応策についての取材を受けました。県内のいくつかの学校から、いじめに対してどんな取り組みをしているか取材をしているということでした。
 NHKから依頼があったのは、生徒の情報を全職員が知るようにしているシステムについてです。 昨年の校長室通信34号でお知らせしたのですが、本校では、一昨年の後期から、生徒に起こったことを、パソコンを通して職員全員が把握できるようにしています。「今日こういうことがあり、こんな対応をした。」ということを職員がパソコンに書き込むと、それが職員のパソコンに通知されるしくみになっています。それがいじめの早期発見につながっているのではないかという取材でした。記者の方に話したのは、確かに早期発見につながって対応も早くなっているが、このようにして生徒の情報を職員が共有することで、一人一人の生徒を先生たちみんなで支えることができるようにしているということです。
 記者の方の話では、7月7日の午後6時10分からのNHK「やまがた6時」の時間帯に、他校の取り組みと一緒に数分程度ですが新庄中の取り組みの様子を紹介したいということです。
 帰りがけにカメラマンの方から、「生徒のみなさん、楽しそうですね。」という言葉をいただきました。とてもうれしく思ったところです。
陸上大会男女総合2位、相撲大会2部優勝                                       
 6月28日、29日に行われた地区陸上大会と相撲大会では、タイトルのような結果となりました。(陸上女子は、2点差で惜しくも2位でした。)
 陸上競技については、昨年の新人大会で男女総合3位でしたので、一つ順位をあげたことになります。男子低学年リレー、男子リレー、女子リレーで、上位8校に入れなかったことが示すように、決して足の速い子が揃っているわけではありません。それでもこのような結果になったのは、3月からの駅伝練習から始まり、60人の子たちが集まった朝の陸上練習と、練習をみんなで積み重ねてきたからだと思います。実際に、初めて陸上大会に出場した生徒が、砲丸や走り高跳びなどで入賞しているのは、一人一人の努力の成果が出てきたものだと思います。
 相撲競技については、短い練習期間でしたが、朝の練習を一生懸命やっていました。真面目な生徒たちですので、2部で優勝することができ、本当にうれしく思っています。
 陸上も相撲も、朝練習に参加するかどうかは生徒の希望に任せています。自分でがんばりたいという子が朝練習に参加しているのが新庄中の特徴です。それが今後も続くようならば、陸上でも相撲でも、上位に食い込むことができるようになることでしょう。
 陸上大会の反省ですが、例えばゴミをテントに置きっぱなしにした生徒がいたなど、自律という点で足りないところがありました。挨拶やマナーがしっかりできる生徒を育てることを、大会の成績以上に大切にしていきたいと考えています。ご協力をどうかよろしくお願いいたします。
 第9号〜2014/06/20〜
 昨年の6月頃から、欠席者の数がずいぶん減ってきています。5月を例にとりますと、平成23年は112名、平成24年は130名、平成25年は129名の欠席者数だったのが、今年(平成26年)は69名とずいぶん減っています。6月ですと、平成23年が121名、平成24年が131名、平成25年が70名でした。今年も昨年と同じような欠席者数になりそうです。月によって、例えばインフルエンザがはやるなどした場合は、欠席者数が増えますが1年ほど前から新庄中では明らかに欠席する生徒の数が減ってきています。
 これはとてもいい傾向だと思っています。6月13日(金)に、「新庄中を応援する会」総会が行われ、出席していただいた方々に授業の様子を見ていただいたのですが、「自分たちが子どもの頃とはずいぶん違うものだ。子どもたちが楽しそうで、うらやましい。」という感想をいただきました。
 もちろん生徒全員が毎日楽しく登校しているというわけではありません。多かれ少なかれさまざまなトラブルで傷つく子もいるわけですが、「学び合う」「支え合う」ということが少しずつできているので、新庄中の雰囲気が柔らかなものになってきており、それが欠席者数の減につながっていると考えています。
 欠席者の少ない学校、雰囲気の柔らかい学校を継続していきたいと考えます。キーワードは、「賢い子」を育てることです。ご家庭でのご協力をぜひお願いいたします。
賢い子を育てるために(その2)〜心をつかうということ〜                                       
 ネットトラブルについては様々な会議で、子どもたちの抱える大きな問題として話し合われています。6月17日に行われた「小中高生徒指導連絡協議会」でも話題になりましたし、その会議の中で各市町村での取り組みが紹介されました。前号にも書きましたが、携帯等を子どもに買って与えるが、「それを使って、子どもが何をしているかは保護者の方がわからない。」ということが一番大きな問題だと考えます。
 私たち親は、物(携帯等)を子どもに与えるが、その反面で、子どもに心をつかっていないということがあるのではないでしょうか。ネットトラブルに陥らないように、他の子を傷つけたりすることがないように、情報端末はどのような使い方をしたら良いか、親子で話するというのは「心をつかうこと」になると思うのですが、いかがでしょうか。
 以下の文章は、亡くなられた心理学者の河合隼雄先生が書かれた文章の一部です。

「 (前略)
 たとえば、端的に言えば、ものが豊かになったために、子育てが難しくなったと言えないだろうか。ものが少ないときは、互いに分け合うことは当然のことであった。あるいは『もったいない』ということが身にしみて感じられた。もったいない、という考えは単なる物の節約ではなく、とりたてて明確に言語化しなくとも、宗教教育や道徳教育を行っていた、と言うことができる。そこで、豊富な物を前にして、『もったいない』が無効になるということは、単に生活様式が変わるという以上に、知らぬ間に重要な教育を日本の家庭が放棄してしまったことになる。
 あるいは、いろいろと便利な物や面白い物が出てくると、それを手に入れるためにはお金が必要となり、お金を稼ぐためには父親も母親も過酷な仕事を強いられ、しかも、その労働は家庭を離れて行われるので、どうしても親と子の接する時間が少なくなってくる。子どもの方も将来の高収入を得る職業や地位を獲得するために、幼いときから『勉強』を強いられるので、親子のすれちがいはますます大きくなり、夕食を共にすることさえ出来なくなってしまう。
 人間のこころは人間関係によって育てられることが大きいので、家庭内の親子関係の喪失は、こころを貧しくすることになる。それを補償するものとしての家庭外の人間関係は、これまた乏しいと言わざるを得ない。昔には存在した地域内の人間関係も希薄になっている。
                                    (後略)  」


 社会全体が、物が豊富にあり目新しい物もどんどん出てくるが、その裏側で人間関係がどんどん希薄になり、大人も子どもも「こころ」が育たちにくい環境になってきていると考えます。そのため、昔では起こらなかった様々なトラブルが出てきているように思います。
 ぜひネットトラブルだけでなく、人を傷つける言動がいかに後にしこりとして残るかなど、ご家庭で話をしていただければと思います。さまざまなトラブルを通して子どもは成長していきますが、後々に残るトラブルだけは避けたいものです。お子さんと様々話をすることが親子として「こころ」をつかうことにつながります。どうかよろしくお願いいたします。
 第8号〜2014/06/12〜
 今年は、私が地区中学校長会の会長、さらに小学校長会と中学校長会の協議会の代表になりました。そのためどうしても出張が多くなっているのですが、できるだけ毎日各クラスの授業を見て回るようにしていますし、放課後は部活の練習の様子を見るようにしています。(授業については、昨年以上に教室を回っています。)また、朝はほぼ毎日陸上練習を短時間(20分程度)ですが見るようにしています。
 部活については、各部ともいい雰囲気で練習をしています。3年生が下級生の面倒を見ている場面もよく見ています。朝の陸上練習も、一生懸命練習している姿を見ることができ、うれしく思っています。
 卒業した生徒たちから3年生(昨年の2年生)が部をバトンタッチされてから、あっという間に1年がたった気がします。最初は不安げにリードしていた生徒たちも、今は堂々とリードしています。
 部をまとめるのには、どの部も多かれ少なかれ苦労してきました。なかなか部員の気持ちが一つにならずに、部長や3年生が苦労してきた部もあります。その苦労が少しずつ実ってきたのが今の姿になっているように思います。中体連地区大会での活躍を期待しています。
賢い子を育てるために                                            
 7月7日(月)は、地区の小学校、中学校、高等学校で、「セーブメディアデー」の取り組みを行います。中でも、中学校、高等学校は、「携帯などを賢く使う子を育てるきっかけにしよう。」としています。新庄中学校では、愛修会役員に依頼し、自分たちで携帯などをどんなふうに使えば良いのか、考えてもらうことにしました。
 保護者の方で、子どもに携帯使用で制限をかけている(例えば、9時以降の携帯は禁止とか、携帯を使うのは1日30分以内等)人はかなり少ないようです。その結果、子どもがどんな内容のメールをしているか、誰としているか、いつしているか、よく知らないという状態になっています。大変心配される状況です。
 ネットトラブルで多いのは、グループ内でメールを交換しているうちに、いつのまにかそのグループからはずされて、一人の子の中傷メールが他の子たちの間で交換されているというケースです。そういうことをされたお子さんはひどく傷つきます。
 保護者の方に、「子どものメールチェックしていますか?」と聞くと、「していないし、しようとしてもメールを消されてしまう。」「ロックがかかっていて、開けない。」という答えが返ってくることが多いです。
 携帯は便利な機械であると同時に、ブラックボックスになり、責任者である保護者が何も知らない中でとんでもないことが起こりうる機械です。
 そんなことが起こらないよう7月7日の「セーブメディアデー」の前に、お子さんとどのように使うのが良いのか、話する時間を設けていただければ、幸いです。
 第7号〜2014/05/28〜
 5月25日に、川西町河川公園を愛する会と新庄吹奏楽団が主催する、「水辺のコンサート」が行われました。部長の高山華奈さんが、心のこもった新中生らしい挨拶をしてくれた後、「小さな恋のうた」「残酷な天使のテーゼ」「恋するフォーチュンクッキー」の3曲を演奏してくれています。3曲目では、毎年恒例の1年生のダンスも見せてくれました。2年前、今の3年生が1年生の時にも、上級生の演奏をバックに踊ってくれています。恥ずかしそうに踊っていた1年生が3年生になり、あっという間に月日がたった気がしました。
 河川公園を愛する会の方々もたいへん喜んでいただいています。地域の方と交流を、吹奏楽部は長年やってくれています。たいへんありがたいことです。
愛修会総会                                            
 5月16日(金)に愛修会総会が行われました。今年度の愛修会スローガンについて、愛修会会長の川上健太君から説明がありました。内容は以下の通りです。

 今年度の愛修会スローガンは、「新中仕草であたたかくかしこい学校を作ろう」です。
 新庄中学校の目標は、「学校の雰囲気があたたかく、かしこい生徒を作る」です。かしこい生徒とは、周囲にいる人に対する思いやりのある人、相手を思いやることのできる人のことです。そのために愛修会として、全校生徒が触れ合える活動(交流できる活動)や地域の方と触れ合える活動を取り入れていきたいと考えています。そして、このような学校を作るには、新中生一人一人が真剣に一丸となって団結して、伝統である新中仕草を意識しなければなりません。実現のためには、全校生徒の理解と協力が不可欠です。
 今までよりもっと居心地のよい学校を目指して、全校生徒が力を合わせて頑張っていきましょう。


 私の考えを取り入れてくれて、たいへんありがたいと思っています。校内を回ると、体育の時間にがんばっている生徒への応援や拍手が自然に起きたり、授業の内容がわからない生徒へ、まわりの子が手助けしてくれたりするなどの光景をよく目にするようになりました。もちろん、思春期の生徒たちですので、友だちとのトラブルで悩んでいる子もおります。でも、そういう子たちも包み込んで、全体的には柔らかな雰囲気の学校になってきていると考えています。
 愛修会総会は、予定通りに進みました。欲を言えば、予定された質疑応答ではなく、もっと「新庄中をもっと良くするために、自分たちは何をすればいいのか?」という議論をしてほしかったと思います。そのような議論ができるようになるかが、これからの課題だと考えます。
 第6号〜2014/05/19〜
 今年度、新庄中学校では、「愛修会活動日」を設けることにしました。これは、愛修会の各専門委員会が自分たちが企画した活動にじっくり取り組むための活動日です。その1回目が5月14日に行われました。
 夕方5時頃に出張から帰ってきたら、玄関、昇降口にたくさんの生徒がいます。女子4人で昇降口階段に並んで腰掛け本を読んでいる子たち、昇降口の内側に20人ぐらい座ってわいわいやっている子たち、三々五々思い思いに立ち話をしている子たちなどがいて、とても楽しそうでした。委員会の活動が終わってすぐには帰宅せずにいたわけですが、ゆったりとした、生徒たちにとってとてもいい時間が流れている感じがしてうれしく思いました。(玄関で、「校長先生、何でニコニコしているの?」と聞いてくれたKさん、Rさん、そういうわけだったのです。)
 何人かの子に「委員会活動、どうだった?」と聞いたところ、「一生懸命やりました。」という答えが返ってきています。実際、校内巡視をしたら、まだ委員会活動をしていた図書委員会や生徒会役員の子たちがよく働いていました。
 新庄中を良くするために、生徒が自分たちはどんなことをすればいいかを考え行動する機会を増やしていきたいと考えます。今年は、月1回程度この活動日を実施していきますが、生徒たちにプラスになる活動が続くようにしたいものです。
JRC登録式                                            
 5月15日(木)にJRC登録式が行われ、菅原貢先生、佐藤仲信先生のお二人の先生が来校されました。新庄中に来てすぐ、昇降口に掲げてある愛修会のスローガン「新中仕草であたたかくかしこい学校を作ろう」が目に飛び込んできたようです。どんな経緯でこのようなスローガンが生まれたのか、生徒や先生たちはどう思っているかなど、様々なことを聞かれました。このような学校にすることに、生徒も教師も共感してくれていること、賢いとは「相手を思いやることができる」「相手に感謝できる」「自分自身をふり返ることができる」というように考えていることなどを説明したところ、感銘なされた様子でした。  
 登録式でのお話をされた後、校舎を一巡し、授業の様子も見ていかれました。生徒や先生の話を聞く態度がたいへん良かったこと、校舎内がきれいで驚いたこと、授業の様子が落ちついていること、生徒の表情や先生たちの表情がとてもいいことなどをたいへん褒めていただいています。
(ただ、生徒の聞く態度は、体が動いている子もおり、「とてもいい」とまではいかないように私は思います。)
 当日、JRC委員長の丹君が話した内容と、1年生代表の西田さんが話した内容を紹介します。
(司会をしてくれた藤原さん、今田さん、開式の言葉を述べた飛澤君、誓いの言葉を言ってくれた泉谷君、閉式の言葉を述べた橋君、お二人の先生を案内してくれた相馬さん、ご苦労様でした。)

JRC代表の言葉(丹君)
 昨年度は、「地域に出てボランティアをする」という目標を立て、老人ホームに行き、紙芝居や折り紙などをして交流を深め、冬には一人暮らしの老人宅へ行き、雪かきボランティアを行いました。その成果が認められ、新聞に掲載されるということもありました。
 ぼく達がやっている活動は、ほんの少しかもしれないが、確実に誰かの役にたっていると思います。
 今日、新中生全員が青少年赤十字の一員になりました。ぼくはJRC委員長として、みんなのボランティアに対する意識をさらに向上させたいと考えます。全校が一丸となって、「日本一ボランティア精神の高い学校」を一緒につくっていきましょう。

新規加入代表者決意の言葉(西田さん)
 今日から私たちも赤十字メンバーの一員です。私たちは、小学生のころから様々なボランティア活動に取り組んできました。一人ではできないことも、みんなでやればできるという事を活動を通して学びました。人の役に立つことは、やはりいい気持ちになります。
 新庄中学校では、新庄祭り後のボランティアをはじめ、地域に出てのボランティアが活発だと聞いています。中学生になった今、私たちはさらにボランティア精神を向上させるために、社会のため、人のためにつくす、ということを自覚し、実行することを目標に活動していきたいと思います。ボランティアは、役に立ちたいという思いを自ら持ち、行動することで意味を持つのだと思います。小さなことでも、誰かのために気づいて行動してあげる優しさを大切にしていきたいです。
 地域、社会、人のためにつくす責任を自覚し、赤十字メンバーの一員として活動していきたいと思います。人のために何かを考え、行動できる人になりたいと思います。
 第5号〜2014/05/13〜
 4月29日に行われた運動会は、保護者の方や来賓の方々から、「生徒が生き生きとしてうれしかった。」「生徒の活躍がすばらしかった。」等のお褒めの言葉をたくさんいただきました。あいさつでも言いましたが、練習の時から各組ともよくまとまっていました。3年生の子たちが、1年生や2年生を支える風景がみられ、そのいい雰囲気が当日の生徒一人一人のがんばりにつながったと考えています。
 運動会後の生徒の感想にも、「先輩が法被を貸してくれてうれしかった。」「3年生の先輩から助けてもらった。」等のうれしい文章が書かれています。
 運動会の練習をずっと見ていましたが、先生たちが3年生幹部を叱ったり、どなったりする場面に出会いませんでした。それでも先生たちはしっかりと生徒を支えていたと思います。3年生の子たちも、下級生に高圧的に指示したり、どなったりすることはほとんどなかったと思います。
 3年生は、2年生の後半頃から学年全体の雰囲気が良くなってきています。温かさが出てきていて、立場が弱い子のことを心配する生徒が出てきています。そういう相手の子のことを推しはかることができる生徒が増えるよう、ご家庭と協力していきたいと考えています。
駅伝大会女子優勝!                                            
 5月11日に行われた駅伝大会では、女子が優勝、男子が6位の成績でした。特に女子は、44分18秒の大会新記録を打ち立てています。さらに松田紗姫さんは、4区の区間新記録を作っています。
 女子の優勝は平成14年度以来で、優勝杯と優勝旗を新中にもってきてくれたことをとてもうれしく思っています。(男子は過去20年以上優勝していません。来年にでも、優勝をしてくれることを願っています。)
 女子が優勝できたのは、練習をみんなで重ねてきた結果だと考えます。「校長室通信No.3」で紹介したように、毎朝40名前後の生徒が練習に参加していました。駅伝選手に選ばれる選ばれないは関係なく、一人一人が一生懸命、いい雰囲気の中で取り組んでいました。
 男子は6位ではありますが、一人一人が自分のベストタイムに近いものを出しています。サポートしていた生徒たちも含めて、よくがんばっていました。
 今年は、11日を授業日にして、3年生の全員応援にしました。選手にとってうれしかったと思いますし、応援している子たちも、仲間ががんばって走る姿を見てうれしかったのではないかと思います。来年の応援態勢をさらに検討していきます。
春季大会の応援から
 5月の連休で行われた各試合に、できるだけ応援にいくようにしました。各部とも気合いの入った、いい試合を見ることができました。戸沢村球場で行われた野球の試合には、サッカー部の子たちが、自分たちの試合が終わってから応援に来てくれていました。あいにく、小雨の降る寒い天候だったのですが、試合の最後まで応援してくれたことをうれしく思います。
 第4号〜2014/04/28〜
 1年生の生徒たちに、「中学校どうですか?」と時々聞いています。「楽しい。」とか、「中学校おもしろい。」などの答えが返ってきています。運動会練習も、楽しくやっている子が多いようです。
 2年生の生徒たちも、3年生の生徒たちも、「新しい学年(やクラス)になってどう?」と聞くと、こちらも「雰囲気いいです。」「運動会がんばる。」等の答えが返ってきています。
 運動会練習や準備の様子を見ていても、他の人をけなすような会話がほとんどありません。3つの組ともいい雰囲気でやっています。心配していたインフルエンザも、だいぶ治まってきています。ただ、インフルエンザのため、運動会を休まなくてはならない子が何人か出てきそうで、残念に思っています。
 運動会当日は、天気にも恵まれそうです。きっといい運動会になることでしょう。生徒たちの活躍を、ぜひご覧ください。
温かい学校を創るために                                            
 4月20日の「父母と教師の会総会」にたくさんの保護者の方々に来ていただき、ありがとうございました。総会でも述べたように、学校に足を運んでいただき、生徒の様子を見たり、先生たちと話をしていただくことが、学校を創っていくうえで何よりの力になります。
 さて、当日あいさつの中で、新庄中を「温かい学校」にしていきたいということ、そして今そういう学校になりつつあるということを話しました。
 以下は、当日話をしようとした原稿のメモです。これをもとに話をしていますが、中身をふくらませたり、端折ったりして話をしています。
新庄中が温かい雰囲気でスタート。
「温かい学校を創ろう」ということに職員・生徒が共感してくれている。さらには、保護者の方も共感してくれつつある。
その結果、温かい雰囲気で学校がスタートしている
例: 愛修会のスローガン「新中仕草で、温かく、かしこい学校をつくろう」は、私の考えを取り入れてくれている。新入生歓迎会でも、このスローガンについて、愛修会会長の川上健太君が説明していた。
例: 2Bの学級通信のタイトルが「おでん」。いろいろなものが入っていて温かいという理由。
2Cの学級目標の中には、「みんなで支え合いながら学べるクラス」という目標がある。その他のクラスでも「支え合う」とか「温かい」という言葉を目標に入れようとしている。
私が新庄中に赴任した当初から言っている、「生徒どうしが支え合い、それを教職員が支え、学校を保護者や地域が支える」ことができると温かい学校になる。
温かさ、かしこさは大事。温かさ、かしこさは大事。
企業の人に聞くと、他の人とアイデアを出し合ったり、協力して仕事ができる、人と人とのネットワークをつくれる人が欲しいと言う。
ネットワークをつくれる人は、温かさと賢さをもっている人だと考えている。
いくら頭が良くても、他の人を攻撃したり、自分の考えだけ主張する人では、なかなか他の人とつながれない。
人とつながることができる生徒、そのための温かさ、賢さを身につけた生徒を家庭と協力して育てたい。
温かい学校になると・・・
人をけなす言葉、人をバカにしたような言葉がなくなってくる。
「ありがとう」とか「がんばれ」とかの感謝の言葉や他の人を元気づける言葉が多くなる。
教室にいるとほっとする雰囲気になる。今、新庄中がそういう雰囲気になっているのはとてもうれしい。
温かい学校になると、立場の弱い子が大切にされるようになる。その様子を見て、他の子たちが安心して生活するようになる。
富沢小(新採校長として赴任した学校)で
校長室を子どもたちに解放した。生徒にとってめずらしいおもちゃ、手品の道具、物作りのセットなどを校長室に置いた。全校生が遊びにくる。でも、しょっちゅう校長室に来るのは、クラスの中での立場の弱い子、他の子とつながれない子が多かった。他の子どもとうまく関われなかったりする子がよく校長室に来ていた。
校長2年目の中頃から、どんどん温かい学校になっていった。3年目になったら、他の子とうまくかかわれない子もあまり校長室に来なくなった。弱い子、強い子関係なく、みんなでグランドや体育館で遊ぶようになった。ますますあったかい雰囲気の学校になった。)

 2年間、中学校の校長をして思うことは、中学生には「賢さ」を求める必要があるということです。思春期の生徒たちなので、単に温かさを求めるだけでは足りないと感じました。賢さを身につけさせるためには、授業でもその他の教育活動でもレベルの高い課題に挑戦させることが大切だと考えており、少しずつそういうことを始めています。自分たちで考えさせ、自分たちで協力して課題解決させる機会を多くしようとしています。
 他の人を思いやることのできる賢さ、我が身をふり返る賢さなどが身につくと、社会人になっても幸せになることができるでしょう。ご家庭でも、「賢い子」が育つよう、お子さんを見守り、「賢さ」や「温かさ」の大切さを教えていただければと思います。
 第3号〜2014/04/15〜
 4月11日に行われた「新入生歓迎会」は、温かい雰囲気の会になりました。愛修会役員の子たちを中心に3年生、2年生がよくがんばってくれたと思います。実は、3月14日に行われた「3年生を送る会」も温かい雰囲気の会になり、卒業学年の先生方たちが、「あったかい送る会にしてくれて、うれしかった。」と言っておりました。
 「新入生歓迎会」では、寸劇を通して、新中生として守らなければならないこと、気をつけなければいけないことなどを紹介してくれています。練習する時間がほとんどない中で、協力し合ってよくやってくれたと感心しました。
 この雰囲気がこれからも続くのではないかと期待しています。
始まったばかりですが・・・                                            
 まだ、ようやく授業が始まったというところですが、学校全体が落ちついていて、しかも活気があるようで、とても良い雰囲気だと思います。  
 まず、遅刻する生徒がほとんどいなくなっています。その結果、朝読書が落ちついた雰囲気で行われています。
 1年生の何人かに、「中学校、どう?」と聞いたところ、「楽しい。」「疲れるけど、おもしろい。」という答が笑顔と一緒に返ってきました。各学年、各クラスの様子を見ていてもいい雰囲気のように感じます。
 朝の駅伝練習に1年生も参加し始めました。3月から始まった駅伝練習では、3年生、2年生だけで約40名の生徒が朝練に参加しています。それに1年生が加わり、ますます活気が出ています。近所の方々から、「新中、がんばるね。」と褒めてもいただいています。
 これから、運動会練習が始まります。生徒たちが団結して、いい運動会になってほしいと願っています。
(インフルエンザで休む子が少し出ています。運動会、練習試合など、疲れがたまりやすい期間ですので、家での体調管理をよろしくお願いいたします。)

ありがとうございます
 4月10日、父母と教師の会本部会が開かれました。会終了後、旧役員で手分けをして、各専門部の部員や各学年の委員等を電話などで依頼してくれています。一昨年までは、担任や専門部担当の先生が電話していたものです。昨年から、今年のやり方に代わっています。
 おかげさまで、先生たちが学級の仕事や授業の準備などに専念することができています。これも、新庄中がスムーズにスタートできた大きな要因だと思っています。
 役員の方々には難儀をかけていますが、本当にありがたいことだと思っておりますし、部員等を引き受けていただいた保護者の方々に、心から感謝申し上げます。
 第2号〜2014/04/11〜
 4月8日の朝、JRC委員会主催の雪消しボランティアが行われました。約100人近い生徒が参加してくれています(新入生の弟と一緒に来たという子もいました)。当日、新庄小の入学式でも新庄北高定時制の入学式でも、控え室で、来賓の方から「新中の生徒、シャベルもって歩いていたけど、何したんだ?」と聞かれました。「生徒が100人くらい集まって雪消ししました。」と答えたところ、「すごいねー」と言っていただいています。
 おかげさまであっという間に雪が消え、翌日のグランドではサッカー部、ソフト部、野球部が、テニスコートではソフトテニス部が、新1年生を加えて練習することができています。
 JRC委員長の丹笙君から、ボランティアに参加してくれた生徒たちに話をして下さいと言われ、「私たちの一人一人の力はほんのわずかですが、たくさんの人が集まれば、いろいろなことが実現していくということを話しました。拍手をしてくれる子たちがいて、うれしかったです。
平成26年度 入学式式辞                                            
 入学式で、次のような話をしています。式は落ちついた雰囲気で、良かったと思っております。

 色鮮やかな花々に包まれ、春の香りが満ちあふれる、この佳き日に入学式を迎えられましたことを、心からお喜び申し上げます。
 新庄中学校に入学された九十一名の生徒の皆さん、ご入学おめでとうございます。
 新庄小学校の卒業式に出席したのですが、みなさんの合唱に圧倒されました。今年は十月二十六日に、新庄中学校の合唱祭があります。クラス対抗になりますが、どんな合唱をしてくれるのかとても楽しみです。
 みなさんは、五年生の時も六年生の時も新庄中学校に来ていますので、少し本校の雰囲気がわかっているかなと思いますが、新庄中がどんな学校を目指しているのかをお話しします。
 今日、昇降口に愛修会の平成二十六年度のスローガンが掲げられているのに気づいた人も多いのではないでしょうか。「新中仕草で、あたたかく、かしこい学校をつくろう」というスローガンです。
 新中仕草は、みなさんが3年生になったときにつくることになります。自分の事だけ良ければいいというのではなく、他の人のことを考えて行動する、それを新中生の仕草として残そうとするものです。新庄中では、他の人のために行動するということ、利益の「利」と他人の「他」を組み合わせた「利他」の精神をとても大切なことだと考えています。
 「あたたかく、かしこい学校」というのは、私が「温かい学校にしましょう」そのためには、「みんな賢くなりましょう。」ということを言っているのですが、それをスローガンに入れてくれたのだと思っています。
 新入生説明会の時に、部活動紹介がありました。その時プレーに失敗しても、まわりの中学生の子たちが「がんばれ」「もう一回」とか声をかけていたのを覚えているでしょうか。あのような温かい雰囲気を私はとても大切にしています。
 温かさを創るには、生徒一人一人が賢くなる必要があります。相手のことを思いやることができる、相手に感謝することができる、自分のことをふり返ることができる、そういう人は賢い人だと思います。そういう人が増えると、学校全体の雰囲気が温かくなります。安心して生活できるようになります。
 ぜひ、新3年生、新2年生と一緒に、温かい学校をつくっていって下さい。そのためには、みなさん自身が賢い人になるよう、努力してください。
 保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。我が子の成長の姿を見ることは、親にとって一番うれしいことだと思います。ただし、お子さんがいつも順調に成長していくとは限らないということを知っていて欲しいと思います。人が成長する時には、苦しむこともありますし、悩んだりすることもあります。でも、そういうことを通して人は成長していきます。また、思春期を経て成長していくということは、親からお子さんが自立していくということです。お子さんの反抗にも出会うことでしょうし、お子さんが離れていく寂しさを味わうこともあるでしょう。そんな中で、ぜひお子さんを私たち教職員と一緒に温かく見守っていただければと思います。
 来賓の皆様に申し上げます。日頃から、新庄中を支えていただいておりますこと、本当にありがたく思っております。四月三日の朝日新聞の記事に「中学の文化、根本から変革」というタイトルで、新庄中の実践が紹介されました。県内でも注目される学校に少しずつなってきております。今年も、温かい学校づくりを目指してがんばってまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。
 教職員と生徒が力を合わせ、保護者、地域の方に支えていただき、新庄中がさらによい学校になることを祈念して、式辞といたします。
 第1号〜2014/04/09〜
 新しい年度が始まりました。今年もどうかよろしくお願いいたします。
 入学式準備等では、新2年生、新3年生、吹奏楽部、よく働いてくれたと思います。おかげさまで、いい入学式になったと思います。
 朝登校時の生徒の表情も悪くはありません。ただ、クラス替えでの新しい生活が始まり、年度当初は、どうしても不安定になりがちです。ゆっくりと、クラスづくり、学校づくりをしていきたいと考えています。
始業式講話(4月6日)                                            
 6日の始業式で、次のような話をしています。ここで話したように、新庄中学校が「温かい学校」になるといいなと思っています。

 1年前の始業式で、新庄中をこんな学校にしたいという夢を2つ話しました。
 一つ目は、生徒のみんなが、思いやりと気づきでつながっていく学校になればいいなということを話しました。3月15日の修了式で話したように、みんなをみていると、少しずつではありますが、そういう学校に近づいてきていると思います。
 夢の二つ目は、先生方が一生懸命勉強する学校になればいいということでした。これは、そういうふうになってきていると思っています。
 今年は、昨年の夢がさらに実現していって、新庄中が温かい学校になっていくことを目標にしたいと思います。1年後、新庄中が温かい学校になっているなあとみんなが思えるようになっていればと思っています。
 さて、今日は「新中仕草」について話をします。リーダー研修会の際に、「新中仕草」って何だろうと疑問が生まれていました。校長としての考えを説明します。
 「新中仕草」のもとになっているのは、「江戸仕草」です。「江戸仕草」とは、二百年以上もの長い間にはぐくまれた、江戸に生きた人々の経験・知識・知恵・行動・考え方などのことをいいます。
 例えば、「傘かしげ」という仕草。雨の日、すれちがう相手に傘のしずくがかからないように、傘をかしげる仕草です。例えば、「うかつあやまり」という仕草。足を踏まれた時、足を踏んだ人が謝るのは当然ですが、足を踏まれた人が「じぶんの方こそうっかりしていました。」と踏んだ人に謝る仕草です。
 これらの例でもわかるように、自分のことではなく、他人のことをつねに考えて行動する、これが「江戸仕草」の根底に流れている精神です。ですから、「新中仕草」は、他人のことを考えて行動する、そういうものを創ってほしいと思っています。
 高校2年生が創った、「どこでも、だれにでもあいさつし合う」は、あいさつされた人は気持ちよくなりますし、うれしく思うはずです。高校1年生が創った。「助け合う、ゆずり合う、かけあう、わけあう」は、具体性にやや欠けますが、相手のことを考えて行動しようということだと私は解釈しています。
 新3年生は今年、新2年生は来年、こういうことは他人のことを考えた行動になるということを考えて「新中仕草」を創ってください。単なる言葉遊びにならないよう、具体的に行動に表れるようなものを創って欲しいと思っています。
 「新中仕草」を創り、それを実践していくことができれば、新庄中学校はみんなの後輩が早く中学校に入りたいと思うような学校になるはずです。今年度の愛修会のスローガン「新中仕草で、あたたかく、かしこい学校をつくろう」をぜひ実行していってください。

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