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  校長室通信                    新庄中学校校長:笹原啓一

 第12号〜2012/06/07〜
 紹介が遅れましたが、本校卒業生の佐藤すみれさんが、教育実習生として5月28日から新庄中学校で学んでいます(4週間の実習になります)。音楽の先生になりたいという希望をもっています。新庄中学校にくる前はうまくできるのかと心配していたということですが、生徒たちも暖かく迎え入れてくれ、安心して実習に励んでいるようです。
 6月6日に、すみれさんの大学の先生が本校を訪問されました。埼玉県の中学校の校長を退職されて今は大学の講師をしているということでしたが、各教室を回っていただいたところ、「生徒が落ち着いていて、すばらしいですね。」「全員が、授業に集中している。」と感動しておられました。うれしい言葉でした。
 すみれさんには、新庄中学校でたくさんのいい経験を積んでいただいて、いい先生になって欲しいと願っています。
問題が起きるということ・・・                                                      
 学校は集団生活をしている場なので、なにかしら問題(トラブル)は起きます。
 いやなことを言われたり言ったり、仲間はずれにされたりしたり、ルール違反をして先生から叱られるなど、子どもたちは様々な経験をしていくことでしょう。
 問題は起きない方が確かにいいのでしょうが、問題が起きたことによって、自分のやりかたを反省したり、相手のことを深く考えるようになったり、生徒自身が成長するきっかけになることは多いと思っています。成長するまでには時間はかかりますし、途中苦しいなと思うことは多々あると思いますが、問題が起きたことがきっかけになって、生徒が精神的に成長したなと思うことがたくさんありました。
 そういう経験をしてきたので、生徒が問題を起こすことについては、あまり苦痛には感じていません。問題が起きたら、それを通して生徒のことや保護者の方の考えや気持ちなどを知るいい機会だと考えています。(新庄中の生徒の問題が多いというわけではありません。実は、少なくて驚いているところです。)
 私が学級担任をしていた頃(ずいぶん若い頃です)、問題行動を起こす生徒の家へ、何回も何回も訪問したことがあります。保護者の方に話をしても、担任している生徒の問題行動はおさまりません。でも、家庭訪問を繰り返すうちに、保護者の方の気持ちや考えが少しずつわかるようになってきました。ある時、「先生、飯食っていけ。」と言われて、保護者、生徒と一緒にご飯を食べました。それをきっかけにして、少しずつその生徒と気持ちがつながっていったように思います。私自身にとっても、教師として成長するきっかけになりました。
 新庄中の先生方は、子どもをよく支えています。手前味噌で恐縮ですが、問題が起きても、それを生徒の成長につなげることのできる職員集団になっていると思っています。
 第11号〜2012/06/01〜
 6月1日に行われた3回目のあいさつ運動にも、20名をこす保護者の方々が集まってくださいました。生徒の様子をみていただけるというのは校長にとってたいへんありがたいことです。
 この日の朝は、保護者の方による絵本の読み聞かせも行われました。保護者の方からは、「小学生のような反応はないけれど、話を集中して聞いてくれた。」「話にすーと入ってくれて、うれしかった。」「生徒が落ち着いていて昔とずいぶん違うと思った。」等の感想が出ていました。絵本は小さな子どもの読むものと思いがちですが、心に訴えかける絵本、心をゆさぶる絵本が数多くあると思っています。保護者の方で、自分も読み聞かせに参加したいと思う方は、教頭までご連絡いただけますようお願いします。
駅伝クラスマッチおもしろいです
 5月30日に行われた駅伝クラスマッチ、一人として手を抜く生徒もおらず、とても盛り上がったクラスマッチになりました。
 ショートコース(500m)、ミドルコース(1km)、ロングコース(1.5km)と距離が設定され、一人で走るコース(1区)、二人以上五人以内で走るコース(1区以外)に分かれています。2人以上で走った場合、全員がゴールしないとたすきを次の人に渡すことができません。各クラス、どんなチームにするかずいぶん頭を悩ませたのではないでしょうか。
 誰一人として、いいかげんな走りをする生徒もおらず、みんな真剣に走り、たすきをつないでいました。応援する生徒たちも一生懸命で、クラスがまとまるのにとてもいい行事だと思います。ころんだ子をペアの子が支えて走るなど、いい場面がたくさんありました。
 クラスマッチが始まる前、「うまく走れるか心配だ。」というA君に、「だいじょうぶ、ぼくについてくればいいから。」と励ましているB君。いいなあと思いながら、その会話を聞いていました。たぶん、似たような会話が、あちこちであったのではないでしょうか。
 3月まで、新庄中の保護者であった私ですが、こんなおもしろい行事が行われていたとは、全く知りませんでした。1年生、2年生の保護者のみなさん、来年、ぜひご覧になられてはどうでしょうか。生徒が一生懸命、協力して走っている姿をみると、感動すると思います。
新中生、意欲あり
 陸上大会への参加を募ったところ、60名にものぼる申し込みがあり、毎朝の練習をたいへんがんばっています。相撲大会への参加申し込みも、予想をはるかに上回る申し込みがありました。生徒たちの「やってみよう!」という意欲をものすごく感じます。
 第10号〜2012/05/30〜
 校長室通信No.9で2回目のあいさつ運動をした日を「5月18日」と記述してしまいましたが、「5月15日」でしたので訂正させていだきます。時々、こういうポカをするときがありますので、どうかよろしくお願いします。
 5月27日に、私の住んでいる川西町で「水辺のコンサート」が開かれました。晴天のもと、新庄中学校の吹奏楽部の演奏は、地域の方を元気にするとてもいいものだったと思います。地域の方々からも「良かった」という声をたくさんいただきました。また、コンサート終了後、新庄中から借りたパイプ椅子を軽トラックなどに積んで学校に運んだのですが、新庄中で待ってくれている先生も少ないし、難儀をかけているのではないかと地域の方々が心配をしていました。後で聞いたところ、吹奏楽部の生徒たちが、パイプ椅子をどんどん運んでくれたとのこと。本当にありがたいなと思います。
校長講話で話したこと                                                      
  5月28日に集会があり、様々な大会での賞状伝達を行いました。その後少し時間をもらって、校長講話を行いました。時間が限られており、十分に生徒に伝わらなかったかもしれませんが、次のような内容のことを生徒に話しています。

 今日は、「傷つく」「傷つける」ということで、私が考えていることを話します。
 体が傷つくということがあります。怪我をしたり、病気になったりすると、体が傷つくということになります。心が傷つくということもありますよね。他の人から嫌なことを言われたり、嫌なことをされたりして、心が傷つく。ところが、不思議だなと思うのは、嫌なことを言われたりした人は、心が傷つきますが、言った方は心は傷つかないのではないでしょうか。嫌なことを言ったり、嫌な事をしたりする人の心は、傷つかないというのは、私にとってはたいへん不思議なことで、ずっと考えていました。ここからは、自分の考えですが、人に嫌なことをする人は、心は傷つかないかもしれないが、心のもっと奥にあるものが傷つくのではないでしょうか。それは、例えば「たましい」というようなもの、それが傷つくのではないかと思っています。だから、私は、人に嫌なことを言ったり、嫌なことをしたりすることのないよう、気をつけています。

 精神的に幼い子ほど、嫌なことを言ったりしたりすることがあるようです。相手のことを思いやる気持ちが育っていくと、そういうことが少なくなっていきます。生徒の精神的な成長をずっと見守っていきたいと思いますし、新庄中の職員と一緒に、生徒を様々な形で支えていきたいと思います。
 第9号〜2012/05/23〜
 5月18日は雨が降り、2回目のあいさつ運動に保護者の方がどれだけ集まってくれるか心配しておりました。ところが、20名を超える保護者の方に集まっていただき、驚くやらうれしいやら。
私たち職員も生徒たちも、たくさんの元気をいただいたように思っております。
 これからのあいさつ運動で、あいさつ運動が終わった後、都合のつく方は生徒た
ちの朝読書の様子などを参観されてはどうでしょうか。シーンとした中で読書して
いる生徒たちの姿は、とてもいいと思っています。
「愛修会総会」に出席できず残念です
 5月18日に行われた愛修会総会、市の校長会議と重なってしまい、残念ながら見ることができませんでした。教頭先生に聞いたところ、準備がしっかりなされて、当日の総会もたいへん立派だったということでした。生徒のがんばっている姿を見ることができず、悔しいなと思います。
 さて、今年度の愛修会スローガンが「響くあいさつ 元気を発信 〜一丸となって歩む新庄中〜」です。これは、「地域貢献」「何ごとにも真剣に取り組み、1つの目標に向かって団結する」という2つの柱をもとにつくったそうです。とてもいいスローガンをつくってくれたなと思います。生徒たちの、あいさつやボランティア活動を通して地域とつながり、新庄中へ足を運んでくださる地域の方を増やしたいという想いは、私の想いと全く同じです。このような考えを出してくる生徒たちのレベルの高さを感じます。
 この地域貢献に加えて、今年は人と人との支え合いを大事にしていきたいと考えています。授業でも、生徒どうしが支え合って、「わからない」「できない」という生徒が一人でもいないようにしていきたいと考えています。この「地域への貢献」と「支え合い」の二つを大事にして、学校をつくっていきたいと思っています。
陸上大会練習が始まりました
 5月22日から陸上大会に向けての練習が始まりました。   
朝、グラウンドに行くと50名近くの生徒が練習を始めており、   
壮観でした。全校生徒の約5分の1が参加していることにな   
りますが、全員が希望者です。意欲の強さが伝わってくるよ   
うです。部活延長もあり、生徒にとってはたいへんかと思い   
ますが、がんばってほしいなと思っています。(お家の方へ:   
お子さんの体調の管理をよろしくお願いします。)
ありがとう!
新庄小学校の運動会で
「おはようございます。」
と挨拶してくれた子たち、
出張に行こうとすると
声をかけてくれる子たち、
ありがとうね。いつも
とてもうれしく思っています。
 第8号〜2012/05/15〜
 新庄中を訪問された方々に、できるだけ学校を案内して生徒の様子を見ていただいています。先日、民生委員の方々が見えられて校舎を回っていただいたところ、「ずいぶん落ち着いている。昔の学校とは違う。」ということを言っておられました。また、同じ日に羽黒高校の校長先生方も生徒の様子を見て、「すばらしいですね。」と言ってくださっています。校長先生曰く「下駄箱のズックが整然と並んでいることからもわかる。」とのことでした。 生徒たちの意識の中に、「日本一の中学校を創る」があります。あたりまえのこと一つ一つを大事にしていきたいと思っています。
JRC登録式から                                                      
 5月9日に、新入生のJRC登録式が行われました。
 その中で、小宮山JRC委員長から「今年度のJRC委員会は、『全校でボランティア活動に取り組む学校にする』を目標に、様々なボランティア活動をしていきたいと思っています。」という話がありました。今年最も力を入れたい活動が、プルタブとキャップの回収であること、ペットボトルキャップは回収することで「再資源化」され、「二酸化炭素の削減」そして、「発展途上国の子どもたちにワクチンを贈ることができることなどが全校生徒に伝えられています。キャップは、800個で子ども一人分のワクチンになるということでしたので、家庭での収集をお願いできればと思います。
 また、1年生代表の倉富君は、JRCの登録式をきっかけにして、「プルタブ・キャップの回収」「あいさつ運動」「ボランティア活動」の3つをがんばりたいということと、この3つを実行することで「日本一の学校を一人一人の手で創りあげていきたい。」という決意表明をしてくれています。
 日本赤十字山形支部の石川先生から、「生徒に話をしていて、反応が良くて楽しかった。なかなか新中のように活気がある中学校は少ない。」といううれしい言葉もいただいています。
 新庄中では、部ごとのボランティア、生徒会委員会ごとのボランティア、有志によるボランティアなど様々な活動を行っています。それらを継続しながらさらに「全校でボランティア活動に取り組む学校」づくりをしていきたいと思います。
駅伝大会〜生徒たちが支え合い〜
5月13日(日)に、地区駅伝大会が開かれました。毎日のように朝練習でがんばってきた子たちです。練習をみていても雰囲気がとてもよく、一人一人のがんばりが全体の力になっていくように感じていました。大会当日のアップ練習では、選手と控えの生徒とが一緒に走っていました。とてもいい光景でした。結果は、女子が2位で県大会出場。残念ながら男子は入賞できませんでしたが、友達のことを気づかいながら一人一人本当によくがんばったと思います。(ps:応援しに来てくれた生徒たち、ありがとう。)
 第7号
 連休明けから、生徒会の子たちが最上公園のゴミ拾いを、JRCの子たちが学校周辺のゴミ拾いをしてくれています。生徒会の子たちは、カド焼き大会が終わって、最上公園が汚れているのではないかと思い、3日間ゴミ拾いをすることを決めたそうです。今日(5月9日)は、JRCの子たちが歩道のゴミを箒で集めてくれていました。歩道がきれいになっていくのを見て、すがすがしい気持ちになりました。
 自分たちでできることを考えて行動していることが、とてもすばらしいと思っています。また、地域に貢献したいという意欲がある新中生たちであることを、とても頼もしく思っています。
難しいことをやさしく、やさしいことを深く、
          深いことをおもしろく(井上ひさし)
  5月7日(月)に、3年生の子たちと一緒に、数学の授業をしました。
 今年、新庄中学校では、「生徒どうしが支え合い、学び合う」授業づくりをしようとしています。私自身の授業をふりかえってみると、私の説明が多く、「授業がわからない」生徒を少なからずつくっていたのではないかと反省させられます。授業の内容がわからないと、その時間は生徒にとってつらいものになります。
 授業の内容が難しくても、生徒どうしが教え合ったり、考えや思いを交流し深め合うことで、「そうだったのか!」「わかった!」と言える授業が増えていくといいなと思います。5月7日の私の授業を新庄中の職員に参観してもらい、そのような授業をどのように作っていくかの第一歩としました。
 5月8日には、3年生の他のクラスで、同じ内容の数学の授業をしました。授業をするのは久しぶりで、自分の思い描いていた授業ができたとは思いません。でも、生徒たちと一緒の教室にいることがうれしく、楽しい時間を過ごさせてもらいました。
 授業の最後に1〜2分ぐらいで、感想を書いてもらったクラスがありましたので、いくつか感想等を紹介させていただきます。
いろいろ考えて、「あ、これとこれをかければいいのか!」という発見があっておもしろかったです。素数の勉強がクレジットカードで利用されているのを初めて知った。
とても頭を使う授業だったけど、すごくおもしろかったです。数学は、いろいろな楽しみ方があると思いました。
最初は難しかったけど、みんなとやっていくと分かるようになって、スムーズに解けていって楽しかったです。
最初はカードの意味がよく分からなかったけど、1回分かるとおもしろくなり、そして楽しかったです。
楽しかったです。こういう頭の使い方もあるんだなあと思いました。授業をしたクラスの子たちが、次の日「校長先生、授業おもしろかったです。」と言ってくれました。本当に、気持ちのやさしい子たちだと思います。

  
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