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  校長室通信                    新庄中学校校長:笹原啓一
 第48号〜2013/03/14〜
 3年連続の豪雪が治まり、ようやく春が訪れた感じがします。放課後、各部活の子たちが一生懸命、雪かきをしてくれています。少しずつ、昇降口玄関の雪が消えていきます。
 13日(水)、愛修会の役員たちと昼ご飯を一緒に食べる機会がありました。話をしていてうれしかったのは、3年生が創った新中仕草「どこでも、だれにでも、あいさつしあう」が十分出来ていないので、自分たちで徹底できないかと悩んでいたことです。3年生の思いを受けつごうという気持ちが伝わってきました。役員の子たちに、「どうしたら新庄中が良くなるかを考えて、他の生徒や先生や保護者の方を納得させるのがみんなの仕事だよ。」ということを話しました。生徒の考えが活かされる学校を創っていきたいと思っています。
「いのちの日」について                                            
 13日の朝刊に載りましたが、12日を「いのちの日」として、4校時に担任による道徳授業を行い、午後から三部義道氏を講師としてお招きして講演会を開催しました。このような企画をしたのは、東日本大震災という未曾有の出来事を通して、生徒も教師も自分自身の生き方を見つめてほしいと思ったからです。
 道徳の授業では、各クラス担任がさまざまな工夫をこらした授業をしておりました。大震災後にガソリンを盗ろうとした人たちについて、避難を呼びかけてなくなられた方のことについて、臓器のドナー登録について、自分と先祖とのつながりについてなど、さまざまなことを題材として、「いのち」について考える授業をしておりました。各担任の先生の個性が出ていた、レベルの高い授業だったと思います。卒業式間近の忙しい時に、校長から「道徳の授業をしてください。」と言われて、よくこれだけのものを作ってくれたと思います。新庄中の先生はすごいと、あらためて思いました。
 午後の三部義道氏の講演は、様々なことを考えさせられる内容でした。一つだけ紹介すると、「私たちは、命の所有権はないけれど、使用権はある。あなたがたの命をどんなふうに使うのか、それが生きるということだ。」という内容が心に残っています。三部氏は最上町の松林寺の住職さんですが、国内外のボランティア活動をされてきており、さまざまな経験をされています。講演会後、生徒たちに「話、おもしろかった?」と聞きましたところ、「メッチャ、考えさせられた。」等の答えが返ってきました。
 私は、このような大災害に対して、私たちはもっと謙虚にならなければならないと思っています。

講演会のあいさつで、
@ 私たちは亡くなった方などに対して、祈るということを大事にしていかなければならないのではないか。
A 今災害でたいへんな思いをしている人たちと、これからもっとつながらなければならないのではないか。
ということを話しました。来年も内容を工夫して続けていきたいと思います。
 第47号〜2013/03/07〜
 3月3日に、新庄中学校同窓合唱団キャッスル・サイドのコンサートがゆめりあで開かれました。一番最初に新庄中学校の校歌を歌っていただき、うれしく思ったところです。キャッスルサイドのみなさんには、新庄中学校をさまざまな面で応援していただいています。同窓会入会式でも歌を歌っていただく予定です。
 3月6日には、学校保健委員会が開かれました。保健委員会の佐藤さん、長沼さん、伊藤君、菊地君たちが、保健委員会の活動報告をしたり、ワークショップでの進行役をしてくれたりしました。生徒のエネルギーを感じさせる会になっていました。学校医の山科先生、学校薬剤師の田澤先生はじめ、参加された方々が、「生徒いいね。」という気持ちで帰っていかれたよう思います。
 2年生の生徒たちには、レベルの高いことに挑戦し、力をつけていってほしいと願っています。これからの成長が楽しみです。
1年をふりかえって                                            
 早いもので、4月に赴任して以来、1年が経ちました。今年、さまざまな方から新庄中を褒めていただき、校長としてたいへんうれしい1年になりました。
 簡単に私から見た、各学年の成長の様子をまとめてみました。
(1年生)
職員室で、「1年生の子たちが成長した。」と話題になることが多くなりました。人の気持ちをわかる生徒が増えてきたように思います。
学習に対して前向きに取り組もうとする生徒が増えてきました。「わからないからやってもだめだ。」とあきらめている子が激減しました。学力もあがっています。
(2年生)
素直で力のある子が多い学年です。さらに高いレベルのことに挑戦して力をつけていってほしいと思っていますし、そういう機会を多くしたいと考えています。
修学旅行の先輩の職場訪問など、新庄中の良さをさまざまな場で紹介してくれました。新3年生になって、どのような団結力をみせてくれるか、楽しみにしています。
(3年生)
校長の私をよく支えてくれました。感謝しています。(詳しいことは、卒業式の時に言います。)
今年の新庄中学校が評価されたのも3年生の力が大きかったと思っています。
 「生徒同士が支え合い、それを教職員が支え、学校を保護者や地域が支える」という学校づくりを今年1年間やってきました。その結果、子どもどうしのつながりが少しずつ増えてきているように感じています。自分の好きな人としかしゃべらないで1週間が終わるということが、少なくなってきています。その結果、学校全体の雰囲気が柔らかくなってきているようにも思っています。今年行った学校づくりを、来年度も続けていきたいと考えています。保護者や地域の皆様が、新庄中を支えて下さるよう、来年度もよろしくお願いいたします。
 第46号〜2013/02/18〜
 2月15日(金)、2年生の保護者の方を中心に、あいさつ運動が行われました。2年生の保護者の方には、毎回寒い中集まっていただき、ありがたく思っております。いつも思うのですが、校長として保護者の方と一言二言会話したいと思っているのですが、どうもうまくできません。せっかく来ていただいているのにと思うと、たいへん申し訳なく思っております。さぞかし無愛想な校長だと思っておられるかと思いますが、来ていただいたことにたいへん感謝しておりますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします。
 さて、2月16日(土)の午後3時半からYTSで新庄雪祭りが放送されました。その中で、新庄中の総合文化部で紙風船を作っている様子が紹介されています。たまたまそれを見ていた私の母が、「しっかりした、かわいい子たちだやぁー」とつぶやいていました。たぶんご覧になった方も同じ感想をもった人が多かったのではないかと思います。前にも紹介しましたが、総合文化部の子たちは、新庄郵便局のガラス窓に季節ごとにディスプレイを飾るなど地域貢献してくれています。テレビ放送という形で、総合文化部の活動が紹介されたのはとてもいいことだと思っています。
「体罰の実態把握調査」について                                            
 今、体罰の問題が大きくなっていますが、亡くなられた大阪市立桜宮高校バスケットボール部の生徒のご冥福を心からお祈りします。また、ご家族のご心痛、たいへんなものと察します。
 新聞報道にもありましたように、文部科学省からの依頼を受け、全国の都道府県で「体罰に関する調査」を行うことになりました。新庄中でも近日中に行う予定でおります。この調査の趣旨は「児童生徒に対する体罰の実態を正確に把握し、早期に且つ適切に対応することにより、体罰のない学校を実現するもの」となっております。
 この調査では、
「体罰とは、身体への侵害、肉体的苦痛を加える行為であり、例えば次のような行為です。」となっており、
1 殴る、たたくなどの行為
2 蹴る行為
3 長時間にわたって正座をさせる行為
4 長時間にわたって直立をさせる行為
5 トイレに行くことを許さない行為
6 食事時間を過ぎても、食べ終わるまで長く留めておく行為 
の5つの例があげられております。
 教師、生徒、保護者を対象とした調査になります。後日調査用紙を配布させていただきますので、どうかご協力のほどよろしくお願いいたします。
 この調査によって、すべての学校で今行われている教育を見直すことになります。痛ましい事件が二度と起こらないように、また日本の教育が大きく見直されるきっかけになるよう、願っております。調査結果については、謙虚に受け止めてまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。
 第45号〜2013/02/10〜
 「校長室通信」の43号で紹介させていただいたように、2月4日に静岡県富士市立田子浦中学校の山田校長先生と渡邉先生が、新庄中に来校されました。田子浦中学校は、生徒どうしの関係が良く、生徒どうしがお互いを支え合っている学校です。去年訪問させていただいいて、先生方が一生懸命で、よく生徒を支えているなと感心しました。「新庄中学校を田子浦中学校のような学校にしたい。」と私が目標にしている学校です。
 校長先生方は山形大学の森田先生と一緒に、午前中の授業から参観されました。一日新庄中学校で過ごされて、「1年で学校がこんなに変わるのは信じられない。学校づくりを始めて、何年もたっている学校のようだ。」「先生方の雰囲気がとてもいい。びっくりした。」ということを話してくれました。私も、新庄中が1年でこんなに変わるとは思っていませんでした。たぶん、職員の意識が変わってきているからなのですが、3年はかかると思っていたことが1年で実現できたことをとても不思議に思っています。
 新庄中の先生方には、「今年の成果をもとに、来年度はさらにステップアップをめざすということはしない。4月からは、また一からやりなおしをする。それを毎年繰り返していくことが学校づくりで大事なことだと思う。」と話をしています。山田校長先生も、まったくその通りだとおっしゃっておられました。ステップアップしようとすると、新しく異動で入ってきた先生とこれまでいた先生との間に溝ができ、それが学校をおかしくする要因になることもあると教えていただきました。
 ともあれ、新庄中が他校の先生方がびっくりされるぐらい変わってきていると評価されたのは、とてもうれしいことです。4月からはまた一からのスタートではありますが、ゆっくりじっくり学校づくりをしていきたいと思います。
自問清掃へのチャレンジ                                            
 2月5日から、清掃を自問清掃へ変えていくチャレンジをしています。自問清掃とは聞き慣れない言葉ではないかと思います。愛修会タイムズには、「この度、新中がさらによりよい学校になるように、毎日の清掃を『自問清掃』とすることにしました。『自問清掃』とは、清掃を『自分の心を磨く時間にする』ということです。自らに問いかけ、自分の心を磨く時間にするということです。自らに問いかけ、自分で考え、行動できる大人になれるように頑張っていきましょう!」という文章が載っています。
 具体的には
1. 清掃場所に集合し、分担を確認する。
2. 座って15秒黙想(自問)
3. 立ちあがって清掃を開始する。
4. 時間内に自分の分担が修了したら、他に仕事をみつけて行う。
5. 時間になったら反省会を行う。                      
                                     (裏へ)
の手順で行われます。清掃時間は、おしゃべりをしないで、まず自分の分担のところを清掃し、それが終わったら、自分で仕事を見つけて清掃を行います。             
 「生徒たちは賢いな。さすがだな。」と思ったことがあります。それは、「無言清掃」という名前でやろうとしたところ、愛修会執行部から「無言清掃」ではなく「自問清掃」にしようという意見が出され、この名前になったことです。単なる「無言で掃除をする」というのではなく、「自分で考えて実行する」という名前にしようという考えが出されたことに、子どもたちのセンスの良さ、レベルの高さを感じます。

 ちなみに「自問清掃でつけたい力」を愛修会タイムズでは、
1. がまんする力
2. 人を思いやる力
3. 気づく力
4. 感謝したり、貢献しようとする力
5. 裏表なく自分の心の基準で判断し、行動する力

と紹介してくれています。1から5までの力は、生徒たちが社会人になったとき、身につけていてほしい力です。気づく力や人を思いやる力が身についている人は、仲間から信頼される人になると思います。他の人に感謝したり、貢献しようとする力をもっている人、自分の心で判断し行動する力をもっている人は、尊敬される人になると思います。
 今はチャレンジの段階です。どのくらい実行できるか、どの位続けていくことができるか見守っているところです。もし、3ヶ月、半年、1年と続けることができれば、生徒たちがさまざまなものを吸収し、身につけていくことになるのではないかと思っています。お家での話題にしていただければ幸いです。
 第44号〜2013/02/04〜
 「新庄中学校だより」でお知らせしましたように、「新庄中を応援する会」のご厚意により、新庄中旧体育館の床を材料にしたキーホルダーを生徒に配布する予定です。先日、3年生の愛修会役員に校長室に集まってもらって、丸形がいいか角形がいいか、大きさは小・中・大のどれがいいかなど決めてもらいました。床のへこみや傷がそのまま残っていて、なかなか味のあるキーホルダーになっています。卒業式までには、生徒に配布できるよう業者の方にお願いしております。
 「床を材料にキーホルダーを作ってみては。」とアイデアを出していただいたのは、新庄中の卒業生の方です。たいへんありがたい提案をしていただき、感謝しております。
子どもたちがつながっていくということ                                            
 2月1日に行われた1年体育の「ダンス発表会」には、お忙しい中たくさんの方に集まっていただき、ありがとうございました。1年生の子たちの爆発するようなダンス表現をご覧になり、うれしく思われた方が多かったのではないでしょうか。実は、お家の方にもっとお見せしたかったのが、ダンスをつくる練習の様子です。ちょうど、佐藤千晶先生が研究授業をしてくれたので、本校職員や見学に来た他校の先生方が見ることができました。
 生徒は、ダンスが好きな子、得意な子だけではありません。嫌いな子、不器用でうまく踊れない子など、さまざまな子がいます。そんな中でうれしかったのは、ダンスがうまく踊れない子に、まわりの子たちがうまくサポートしてくれていた場面です。うまくステップが踏めない子に、ステップを教えたり、ちょっと上達した子をほめて勇気づける子たちがいました。
 男子グループ2組と女子グループ2組とに別れて練習をしていたのですが、男子グループの練習する様子を見て、女子グループの子たちが拍手をする場面もありました。とてもいい光景でした。他校から参観に来ていた小学校の先生が、「中学校で、なんでこんなことができるんですか?」と驚いていました。
 2年生の国語の「走れ、メロス」の授業では、子どもたちがこれを劇化しています。自分たちがおもしろいと思った場面をよく読み取って自分たちで脚本し、劇にしています。練習しているところと、発表会の一部を見させてもらいましたが、2年生の子たちの表情の良いこと、びっくりするぐらいです。
 このような姿を見ると、生徒どうしがつながり、自分たちで考えたことを交流しあって表現していくことの大切さがよくわかります。生徒はまわりの子と触れあい、支え合って成長していくことの大切さもわかります。
 新庄中の授業が少しずつ変わってきています。教師の説明が多い授業は、ほとんどなくなりました。子どもたちがお互いに支え合っているなと思える授業が増えてきました。授業参観日は設けておりませんが、何かの機会に普段の様子を見ていただければたいへんありがたいと思っております。

  
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