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  校長室通信                    新庄中学校校長:笹原啓一

 第30号〜2013/12/13〜
 臨時の授業参観のお知らせを配布させていただきました。お知らせに書かせていただきましたように、集計途中ではありますが、保護者アンケートの中に、生徒の様子を心配する声が複数ございました。そこで、実際に生徒の様子を見ていただくのが一番いいと考え、また実施するなら早い方がいいと思い、このような企画を考えてみました。これまでもPTA総会をはじめ折りに触れて話させていただいたように、保護者の皆様に足を運んでいただき生徒の様子をみていただけるというのは、校長としてたいへんありがたいことだと考えております。
 差し支えなければ校長室にも寄っていただき、お茶でも飲んでいっていただければと思います。急な企画なため、仕事があって来校できない方も少なくないかと思います。そのような場合は、1月に入ってからでもけっこうですので、都合の良い日がございましたら、いつでもご来校ください。
 これまで来校された地域の方や高校の先生方などには、可能な限り校内を回って生徒の様子を見ていただいております。生徒たちは、お客様が来るとうれしそうな表情をする子が多いように思います。お子さんの中には、「来て欲しくない。」と言う子もいるかもしれませんが、子どもの様子を保護者が参観するのは当たり前のことです。
 今、ストーブを焚いて、ドアを閉めて授業をしています。ドアを開けて入るとなると、少々勇気がいるかもしれませんが、生徒たちは慣れておりますので心配ありません。入りにくいようであれば、職員室にいる私に声をかけていただければ、教室に案内し授業を一緒に参観いたします。 
 足を運んでいただくことは、生徒たちにとってプラスになることだと思います。お子さんだけでなく、他の生徒の様子を知るいい機会だと思います。年末の忙しい中恐縮ですが、ご都合のつく範囲で結構ですので、ぜひご来校ください。
お・も・て・な・し                                            
 12月6日に、小学校6年生の子たちに新庄中に来てもらい、新入生説明会を行いました。2年生の生徒たちがどうしたら新庄中学校のことをわかってもらえるだろう、安心してもらえるだろうといろいろ考えた企画をしてくれました。
 川上君(会長)の新庄中学校についての説明。その中での応援と合唱の披露。無作為に選んだカードで、同じカードを持つ仲間を捜すゲーム。できたグループで、自己紹介の後、新庄中学校の校歌を歌う交流。
 各部の部紹介では、部員獲得のため、自分たちの部の良さを必死でアピールしていました。ゴールやスパイクなどがうまく決まらないと、他の2年生から「がんばれ!」「もう一回」などの声援も自然に起こり、それが決まると大きな拍手がわき上がるなど、会場全体がいい雰囲気だなあと思って見ていました。小学校6年生の子たちも中学2年生の子たちも笑顔の子が多く、温かい雰囲気の新入生説明会になったと思います。おもわず、「おもてなし」という言葉が浮かんでくるような会でした。2年生の子たち(+ソフト部1年生の応援の子たち)、本当にご苦労さまでした。
 第29号〜2013/12/06〜
 先日、7時35分頃に校門に行ったところ、海老名颯君が教頭先生と立っていました。海老名君に、「あれ、どうしたの?」と聞いたところ、「今日、体育委員の挨拶運動なんです。」という答えが返ってきました。委員長のやる気が感じられて、とてもいいと思いました。海老名君だけでなく、愛修会役員の子たちががんばっている様子が伝わってきています。これから楽しみだなと思っています。
 今週から、朝の主任打ち合わせを早く終えて、8時10分頃から、私や教頭などが3年生の教室廊下に立つようにしています。冬になり、遅刻ぎりぎりの子が多く朝読書の開始が遅れ気味だったので、そのようにしました。そうしたら、3年生の子たちと挨拶できたり、一言二言話ができたり、私にとってうれしい時間帯になっています。3年生の子たちも、受験を意識してがんばろうとしている子が増えてきました。いい結果につながることを願っています。
かむてん環境サミット                                            
 12月5日にかむてん環境サミットがあり、新庄中、新庄小、沼田小、北辰小、升形小の5校の環境学習の発表がありました。新庄市のシンボルワードである「緑輝くいきいき新庄」をめざし、私たち一人一人の心がけによって、この自然豊かな郷土をいつまでも残そうという趣旨のもとのサミットです。
 新庄中学校から、1年生が多数活躍しました。全体進行をしてくれた中鉢君、小松君、サミット宣言文を発表してくれた三原さん(小学生をうまくリードしてくれていました)、全体進行の央亘君。発表の後の質問や感想も、1年生の子たちからたくさん出ています。
 また、実践発表は1年生の代表として4人の子たちが行っています。発表してくれた生徒とそのタイトルは次の通りです。
  冨樫さん 「もっとリサイクルをしよう」
  秋保君  「二酸化炭素の排出量を減らしましょう」
  村岡さん 「二酸化炭素の減量に努めましょう!」
  菊地君  「電気を使わないために」
 1年生全員が発表用原稿を作りました。全員に発表してもらいたかったのですが、時間が限られているので、生徒の投票によって4人を選びました。
 発表の良かったところは、一人一人が環境学習で学んだことをもとに、今私たちの暮らしや社会がどんな状態になっているか、それに対して私たちはどんな手だてをとっていけばいいか、そして総合の時間を通して考えたことを、自分の言葉で述べていたことです。たいへん意味のある内容を発表することができました。
 発表を聞かれた方々から、「やはり、中学生はたいしたものだ。」等の言葉をいただいています。環境学習で学んでいることは、1年生の子たちにとって難しい内容を含んでいますし、これといって有効な解決策がないという中身もあります。それでも、発表原稿をつくる過程で、一人一人が自分の考えをまとめることができたというのは大きなことだと思います。
 1年生全員の発表原稿を1冊にまとめ、1年生の子たちに配布する予定です。
 第28号〜2013/12/03〜
 整美委員会で、「季節の掲示物を作成しよう」という取り組みをしようとしています。学校に掲示物を飾ることで、季節感のある学校にしたいという考えのもとでの活動です。いいアイデア、いい活動だと思いました。
 また、賞状伝達の際、介添えを愛修会事務局長の栗田光里さんにお願いしています。これまで、職員にお願いしていたのですが、後期から生徒にお願いすることにしました。昨日も、伝達する前に、賞状の確認を栗田さんと副会長の石山君でしてくれています。
 生徒たちが活躍する場、自分たちで考えて行動する機会が増えていって欲しいと思っています。
12月2日の集会で話をしたこと                                            
 12月2日に集会があり、当初予定していなかったのですが、数分間生徒に話をしました。
 10月30日の新庄中の研究自主公開の際、講師として来校された佐藤学学習院大学教授から、「学びの共同体の学校づくりを始めて1年半。その割には、よくここまで生徒がつながっている、職員がつながっている学校ができてきている。」と褒めていただきました。ただ、いくつか課題も指摘していただき、その一つが「2年生、3年生、幼いね。中学生で幼いと高校に行ってから伸びないんだ。」という言葉でした。
 この言葉の意味をいろいろ考えていたのですが、やはり授業も含めてもっと難しいことに挑戦させたり、友だちと協力して解決する経験を多く積ませたいと考えます。新庄中の職員にも、そういうことをもっと増やしていきましょうと指示しました。
 今、愛修会の2年生の子たちが、少しずつではありますが、いろいろ考えて活動をするようになってきていると思っています。「去年やったから今年もする。」「先生に言われたからする。」というのではなく、なぜそういうことが必要なのか、それは新庄中のみんなのためになるのかなどを考え活動をしていくと、生徒が成長していくと思います。
 以下は、集会で話したことのおおよその内容です。

 3年生、演劇発表ご苦労様でした。いろいろなことがあってたいへんだっただろうけれど、演劇を見た方々から「3年生、がんばっているね。」「新庄中、すごいね。」というお話をいただきました。学校外の方からそう言っていただいて、うれしかったし、よくやってくれたと思います。
 今日、少しだけ話したいのは、「頭の良さ」ということ。2年生、3年生には去年話したと思うが、テストでいい点をとる人は「頭がいい。」と言われます。また、話をわかりやすく話せる人も「頭がいい。」と言われます。でも、本当に「頭がいい」人は、まわりの人を幸せにする人だと思っています。まわりの人を幸せにする人は、単に「頭がいい」というのではなく、「賢い人」なのだと思います。
 今、2年生の愛修会の人たちが、委員会活動などで新庄中をよくするために、いろいろなことをしようとしています。それはとてもうれしいことだと思っています。みんなには、「賢い人」になって欲しいと思います。自分で自分を磨き、成長させ、「賢い人」になるようがんばってください。


 賢い子を増やしたいと思います。考えが幼い子はどうしても自分中心の考えをしがちで、まわりともトラブルを起こしがちになります。お家でもお子さんの成長を見つめ、賢い子とはどんな子なのかを考えていただければありがたいです。
 第27号〜2013/11/28〜
 生活委員会で「消しゴム隊ボランティア」を募集したところ、30名近くのボランティアが集まり、11月21日の朝、机の上の落書きや教室内の落書きなどを消す作業をしてくれています。新庄中学校を良くするために、「こんなことができるのではないか。」ということを考え、実行しているのがとてもいいなと思います。
 少しずつ新しい愛修会役員による活動が始まっています。やる気が感じられるので、がんばってほしいと思っています。
保護者の方々に感謝〜感謝の集い〜                                            
 11月23日に行われた「感謝の集い」では、たくさんの保護者の方にお手伝いをしていただき、誠にありがとうございました。
 餅つきでは、初めて杵をもつ生徒も多く、貴重な体験をさせていただきました。まわりの生徒たち、地域の方々からかけ声が出て、楽しい、盛り上がった餅つきができました。新庄中の生徒、職員と、地域の方が一体となった感じがしました。お餅もたいへんおいしくいただきました。生徒たちにとってもとてもおいしかったようです。地域の方々から、「お餅おいしかったです。」「ありがとうございます。」という言葉をたくさんいただいています。
 手伝っていただいた保護者の方々には、お餅やあんこなどの運搬、会場設定、お餅の切り分けなど、様々な仕事をしていただいています。また、演劇が始まってから、2年生の保護者の方々が、後始末をきれいにしてくださっています。校長として、心から感謝しております。
神室産業高校にて
 
新聞記事にもなりましたが、1年生が県立神室産業高校に行き、高校の先生から「環境学習」の授業を受けさせていただきました。環境問題に関する体験授業をして欲しいとお願いしたところ、快く引き受けていただきました。ただ、高校の先生方は中学1年生に授業をするということで、どんな授業をしたらいいかとずいぶん悩んだということでした。ずいぶん授業づくりの勉強になったとも言っておられました。
 生徒たちは、初めて神室産業高校に入るという子も多くて、高校の広さや中の設備などにびっくりしていたようです。
 地区内では唯一の産業高校(工業系、農業系の学科をもつ高校)で、すばらしい施設設備をもっている学校です。2年後には、神室産業高校を受験する子も出てきます。1年生のうちにこのよう学習をさせてもらったのもいい経験になったと思っています。
 新聞でご覧になった方も多いと思いますが、新庄中の生徒の名前、写真が記事として載りました。
  Y1リーグ優勝:伊藤淳君、八矢悠雅君(優勝おめでとう!)
   県女子駅伝:早坂珠実さん(1年生での出場、すごいですね。)
   最上学童展:下妻楓さん、伊藤里奈さん(おめでとう。素晴らしい作品です。)
 新中生の活躍がこのように紹介されるのは、とてもうれしいことです。
 第26号〜2013/11/21〜
 11月14日出張から帰ってきてすぐ、3年生の演劇練習を見ました。この日の午後、渡部泰山先生に3つのクラスの練習を見ていただき指導をしていただいたのですが、3Cの最後の方の練習だけしか見ることができませんでした。ただ、雰囲気がとても良く(他のクラスも同じだったそうです)、渡部先生の一言一言に大きくうなずいたり、爆笑がおきたりと、子どもたちの表情も明るく、見ているだけで楽しくなりました。演劇の練習・準備を通して、生徒たちの関係がどんどんよくなっているように思います。
 これから受験に向かう生徒たちですが、受験は個人戦ではなく団体戦だと思います。生徒どうしの関係が良いと、わからない問題を教え合えるようになりますし、みんなでがんばろうという雰囲気が出てきます。演劇の取り組みを見ていると、普段つながりがない子どもたちにつながりが生まれています。このままの雰囲気が演劇後も続けることができれば、受験にもいい影響が出てくることでしょう。
 今年は、自分たちが創った台本で演じるクラスが2クラスあります。渡部先生から、中学生でオリジナルの台本が出てくること自体が素晴らしいと褒めていただいています。書いた子たちも大きな自信になったようです。また今年は、実行委員会を組織して、生徒たちが試行錯誤しながら準備を進めています。「自分たちで判断し、行動できる生徒を育てる」というのが新庄中の目標の一つですが、実行委員の動きを見ていると、そういう力が育ってきていると思います。
 当日、どのような舞台になるかはわかりませんが、実行委員の生徒たちをはじめとして、よくがんばっておりますので、たくさんの方においでいただけますようお願いいたします。
親ガモの後を追う子ガモたち(修学旅行)                                           
 11月6日〜8日、修学旅行で2年生の生徒たちと東京に行ってきました。普段から落ち着きに欠ける子が多いし、班別研修が多いこともあって、どんな旅行になるか心配していました。
 結果は、たいへん楽しい、生徒の成長をたくさんみることができた有意義な旅行となりました。集合時間を守ろうと走ってくる姿など(実は私も走りました)、他の人に迷惑をかけてはいけないと考えたり、仲間のことを考えて行動したりしているんだろうと思えるものがたくさんありました。
 心配された班別研修も、自分たちでよく判断して、時間に間に合わないようなら、見学場所をカットするなど、班員同士みんなで協力しながら行動できたようです。その結果、大きなトラブルも起きることなく無事に終えることができました。
 私は、2日目のOB訪問で、B組の井上奈々さんたちと一緒に、JR東日本メカトロニクスに務められている川口義輝さんのところにおじゃましました。(川口さんは、私より一つ年上で、中学校、高校の先輩であることがわかり、とてもなつかしく思いました。)電車を乗り継いで会社を目指すわけですが、駅の構内などで迷子にならないように、班長の井上さんが後ろを時々ふり返ります。すると女の子たちが、後ろにいる男の子たちをふり返ります。全員ついてきているのを確認して、移動していました。まるで、親ガモの後を追う子ガモのようでした。私も男の子たちと同じ、女の子たちを追う、子ガモ状態になりました。井上さんたち女の子は、目的地に着くまでの道順の確認など、事前にずいぶん学習してきたのでしょう。担任の先生たちが、事前学習でかなり子どもたちの相談にのってくれていたことがわかります。
 11月に入って、職員に「生徒には、もっと難しい、もっとレベルの高いことに挑戦させよう。」ということを言っております。それを続けていくことができれば、きっと子どもたちの力が伸び、資質が磨かれることだろうと思います。
 第25号〜2013/11/05〜
 10月22日に、中学校、高等学校の先生たちを対象とした研修会が新庄南高校で行われ、授業の様子を見ることができました。教室や廊下で、新中の卒業生の顔をみることができ、うれしく思ったところです。授業中にもかかわらず、笑顔であいさつしてくれる子が多く、ある授業では、「○○君、中学校の先生が来てうれしいの?」と尋ねられた生徒もいました。自分はここにいるよと、教えてくれる子たちもいました。心がほっとする一時でした。
 また、テニスコートが完成し、テニス部の子たちが楽しそうに部活をしているのを見るのも、ほっとする風景です。素晴らしいコートができて本当に良かったなと思います。先日の3年生を送る会では、3年生の子たちもうれしそうにプレイしていました。当日、保護者の方からは、「先生方、芋煮を食べませんか?」と誘っていただきました。心づかいをとてもうれしく思っています。
合唱祭ありがとうございました                                            
 10月27日に行われた合唱祭にたくさんの保護者の方から来ていただき、ありがとうございました。PTA合唱にも昨年以上にたくさんの方に参加していただきました。心強い思いをしました。
 講評でも述べましたが、2年生の合唱が良かったと思います。練習を見ていた限りでは、あんなに素晴らしい合唱になるとは思っていませんでした。1年生からは、2年生のような合唱を来年やりたいという声があがっていました。3年生は、女子の思いに男子が応えられなかったところがありました。悔しい思いをした人も多かったと思いますが、今回の経験をバネにしていい学年をつくってほしいと思います。
 実行委員長の高橋さんのあいさつがとても良かったです。今年の合唱祭のテーマ「合唱で伝える9つの物語(ストーリー)」の意味がよくわかりました。9つのクラスとも、発表に至るまでさまざまな物語があったことでしょう。生徒たちの感想を読んでみると、うまくいかなかったこと、どうしようと悩んだことなど、たくさんの思いが伝わってきました。それらを乗り越えて、すばらしい合唱ができたことは、大きな自信になったのではないかと思います。
 保護者の皆様には、温かく生徒を見守って下さっていることに感謝いたします。

公開授業研究会について
 10月30日に行われた授業研究会には、他校から約170名の参加者がありました。県外から参加された先生方もおられました。また、講師としてお招きした学習院大学教授の佐藤学先生からは、「学校づくりを始めて1年半にしては、よくここまでやっている。」というお褒めの言葉をいただいております。
 校長の目から見ると、学校づくりがうまくいっているところと、なかなかうまくいっていない(成果が見えない)ところがあります。しかし、1年、2年いう単位で、生徒どうしの関係が柔らかい、温かい学校になるよう努力していきたいと考えます。
 参加された先生方の感想を紹介します。ちなみに、公開授業をした先生は、平賀先生(3B理科の授業)、佐藤先生(2A数学の授業)のお二人でした。
事後研修をお聞きして、この研究のすばらしさを実感しました。新庄中の先生みんなが一人ひとりの子どもの変化、成長を語っていたからです。協同の学びの方法も、佐藤先生から教えていただき、あとはできることから実践するのみです。
本日はありがとうございました。協同的な学びを支えるための生徒どうしのかかわり方は、中学校からではなく、やはり小学校からコツコツと養っていくのが大切だと思いました。更に、そのために、小学校6年間で何を身につけさせるべきなのか、具体的な手だてを見極め指導をしていくべきだと思いました。
中2の数学の集中度やグループ内でのかかわり方がすばらしいと感じました。今後、授業研にも参加させていただけたらと思います。
生徒たちが夢中になって課題に取り組んでいる姿が、とても印象的でした。授業を参観して、もやもやしていたことも、話を聞いて少しわかったような気がしました。佐藤先生の講演を聞いて、今までの意識が変わりました。
授業を公開していただき、ありがとうございました。数学でしたが、学び合うという姿、じっと考え続ける子どもの姿に感動しました。ありがとうございます。佐藤学先生のお話は、「目からウロコ」でした。
授業者の先生、運営者の新中の先生方、お疲れ様でした。理科の授業を見ましたが、班員全員が試行錯誤しながら操作活動をしている姿が心に残っています。一人一人役割をもって、一人も授業から抜け出ていなかったと思います。森田先生の事後研でのお話、佐藤学先生の講演会、とてもためになりました。今後の授業に役立てていきます。
今日をとても楽しみにしていました。子どもたちが悩みながらも一生懸命取り組んでいる姿とともに、新庄中の先生方が楽しげに一人一人の子どもの姿について語り合われていることが、とても心に残りました。できたかできないか、分かったか分からないかで語られがちな事後研ですが、今日は、今のリアルな○○君の姿を否定することなく、そこからどう変わっていこうとしているか、肯定的にみてもらえる子どもたちは、きっとやる気がでるでしょう。講演については、さらによく考えたいことがたくさん見つかりました。もっと勉強したいです。
このような感想をたくさんいただき、公開授業研究会をしてよかったと思っております。本校の生徒たちもたくさんの先生方から参観されて、いい意味で刺激になったのではないでしょうか。
 佐藤先生から、「新中の先生方の同僚性、すばらしいね。」という言葉もいただきました。職員の良さは、新庄中学校の大きな力になっております(新庄中は、レベルの高い職員が揃っている学校だと思っています)。職員同士のつながりを今後も大事にしていくとともに、さらに職員の力の向上を目指していきたいと思います。
 第24号〜2013/10/22〜
 10月7日に、愛修会主催の体育館開館式が行われました。記念写真の撮影、応援クラスマッチ、学年対抗ドッジボール、全校合唱が行われています。後半時間が足りなくなってしまったところ、3年生の委員から、自分たちのドッジボールは後日行うという提案が出され、その通りの運営になりました。3年生の子たちの中には、不満そうな子もいましたが、いい判断だったと思います。自分たち3年生はがまんして、最後の合唱を優先させたところは、さすが上級生だと思いました。 27日には合唱祭、11月23日には演劇発表が控えています。3年生の良さが出るよう願っています。
愛修会リーダー研修会                                            
 10月21日に、リーダー研修会を行い、グループ討議(テーマ:「新庄中学校として、これだけは他校に負けたくないこと」)や前期委員から後期委員への引き継ぎ等を行いました。これからは、2年生中心の愛修会となります。新庄中をさらに良くするために、知恵を絞り、汗をかいてほしいと思っています。開会式の私のあいさつの中で、新庄中を「生徒みんなが、支え合う学校」になるようにしたいということを伝えました。そういう学校ができれば、本当に温かな雰囲気の学校になると思います。執行部を代表して、会長の川上健太君の立候補演説を紹介します。

「この度、愛修会会長に立候補した川上健太です。僕が会長に立候補した理由は、1年生から事務局員として働いてきたからです。その時に先輩の姿を見て、がんばっている姿がかっこいい、やってみたいと思い立候補しました。そして先輩たちが築いて下さった伝統を、さらに積み上げていって、明るく楽しい新庄中を作っていきたいと思います。先輩たちがレールをしいてくれた新中仕草を、地域にももっと広げていったら、新庄中を中心に新庄全体が明るく楽しいものになっていくと、ぼくは思います。先輩後輩の礼儀を重んじながらも、共に絆を深めて、学校行事を地域に発信できたらいいと思います。このようなことをがんばりますので、私に清き一票をよろしくお願いします。」
 第23号〜2013/10/08〜
 10月5日の「ちょボラ」には、140名の生徒に加えて、たくさんの保護者の方に参加していただき、誠にありがとうございました。全校生徒の半数近くが集まってくれたこと、とてもうれしく思っています。また、何人参加していただけるか心配された3日のPTA主催の講演会にも、たくさんの方が集まってくれました。
 いつも、「人が集まる学校」でありたいと願っております。人が集まるところには、活気が生まれ、アイデアが生まれ、良さが生まれると思います。
 「ちょボラ」が始まる前、保護者の方から「(保護者の方が)一回学校に来ると、その後は学校に来やすくなるんだけどなあ。」というお話をいただきました。保護者の皆様には、ぜひさまざまな機会に、学校においでいただければありがたいです。
スマホなどを買い与えることについて                                            
 スマホなどを持つ中学生が増えてきています。生徒たちの話を聞くと、新中の生徒たちも学年が上がるにつれて多数の子が持ちはじめています。いったん買い与えると、子どもたちはどんどん保護者の知らないことを覚え、身につけ、保護者の知らない世界を持ち始めます。その結果、トラブル等に巻き込まれる危険性も高くなっています。私たち親は、そういうことも考えて、買い与える必要があると考えます。
 以下の文章はインターネットから取り出した、「グレゴリー君と交わした約束」という有名なものです。ジャネル・ホフマンさんという方が書いたものですが、参考にしていただければ幸いです。

「iPhone の使用に関する13歳の長男グレゴリー君と交わした約束」
1. その電話は私のものです。私が買って、お金を払って、あなたに貸しているんですよ。ママって 偉いでしょ?
2. パスワードはいつも教えること。
3. 電話が鳴ったら出なさいね。ちゃんとHelloって言って、マナーを守るんですよ。もしママやパパから電話があったら出ること。
4. 学校がある日の夜は7:30に、週末は9:00に親に電話を渡しなさいね。夜は電源を切って、朝7:30に電源をつけましょう。相手の両親が出るからって言って、固定電話で電話しないような友達には電話もメールもしないこと。相手の両親の言うことをしっかり聞いて、相手の家族を大事にしなさいね。むこうの家族は私たち家族を大事にしてくれてるんだから。
5. 電話を学校に持っていってはいけません。普段メールしている友達と直接、話をしてくださいね。生きていくのに会話は大事なことです。それに、見学に行ったり、放課後活動をして半日の時間を過ごせば、特別考える力がつきます。
6. トイレに落としてしまったり、電波が受信できなくなってしまった場合は、自分で払って直しなさいね。庭の手伝いをして、妹・弟たちの面倒を見て、誕生日にもらうお小遣いをためて、万が一の場合に備えるんですよ。
7. iPhoneに使われている技術を嘘をついたり、人をばかにしたり騙すために使わないように。人を傷つけるような会話には加わってはいけません。まず良い友達になること、さもないと周りの人から板挟みにあってしまいます。
8. SNSやメール、その他の話をしないで済む機能は使わないこと。
9. SNSやメール、その他の友達の相手の両親と声を出さずに通信する機能は使わないこと。ちゃんとあなたという人を見てもらいなさい。
10. ポルノはだめです。ウェブで検索したことは、ちゃんとママと共有すること。もし何か知りたければ、人に尋ねなさい。なるべくなら、ママやパパにね。
11. 公共の場では電源を切ったり、サイレントにしなさいね。レストラン、映画館や人と話をしている時には特に気をつけなさい。あなたはだらしない人ではないんだから。iPhoneを使ったせいで、だらしない人にならないように。
12. あなたのプライベートな写真、他の誰かのプライベートな写真を送受信しないように。それを笑ってはいけません。高い知性を持っていても、いつかそんなことをする誘惑にかられることもあるでしょう。でもそれはとっても危険で、あなたの青春、大学時代、社会生活を駄目にしてしまう悪いアイディアなのです。サイバー空間はあなたが思っているよりも広く、力を持っています。問題の写真や悪い評判を消すことは大変難しいのですよ。
13. 写真やビデオを際限なくとることのないように。全てを記録する必要はないのです。あなたの実体験を生きてくださいね。経験は記憶の中にずっと刻まれるはずです。
14. たまには電話を家において出かけなさいね。電話を持たないで外に出ても、安心と安全を感じられるようになりなさいね。電話は生き物ではないし、あなたの体の一部でもありません。電話なしで生きることを学ぶんですよ。器量の大きな、力強い人になって下さい。何か取り残されているかも知れないなんて言う不安は、感じる必要ありません。
15. 新曲でも、クラシックでも、周りの人が聞いている音楽とは違う音楽でもいいです、音楽をダウンロードしなさい。あなたの世代は歴史上かつてないほどに音楽を手に入れやすい時代です。視野を広げて下さいね。
16. ゲームはワードゲーム・パズルゲーム、頭脳ゲームをやりましょう。
17. いつも上を向いていなさいね。世界で何か起こっているかを見ましょう。窓の外の景色に目を見張り、鳥の声を聴いて、散歩をしましょう。知らない人には話しかけて下さい。そしてグーグルに頼らず、考えるように。
18. それでも、あなたはいつか約束を破ってしまうでしょう。私は電話を取り上げるかもしれません。そんな時は、座って話をしましょう。そこからもう一度はじめれば良いのです。あなたも私もいつも学び続けているのですから。私はあなたのチームの一員ですよ。私たちは同じ目線にたっているのです。
 あなたがこの約束に同意してくれるのを願っています。このリストにあげた多くのものは、iPhoneだけに言える物ではありません。人生について言えることです。あなたが成長をしているこの世界は、早く変化に富んだ世界です。とても刺激的で魅力ある世界です。シンプルでいることを心がけて、チャンスを掴むのです。どんなマシンにも負けない、あなたの強い意思と大きな心に自信をもってね。私の大事なグレックへ、新しい素晴らしいiPhoneを楽しんでね。
メリークリスマス。

読んでみていかがでしょうか?今の社会、端末機器を使えないようではダメかも知れませんが、同時にお子さんが端末機器をしっかり使えるように、保護者が責任をもって監督する必要があるのではないでしょうか。お子さんがトラブルに巻き込まれないよう、どうかよろしくお願いいたします。
 第22号〜2013/10/04〜
 前にも紹介したように、少し時間をとって各教室をまわるようにしています。数学の授業の時などは、問題がわからない様子の子にヒントを与えたりしています。社会の授業の時などは、生徒と一緒に問題を考えたりしています。今までは、どちらかというと黙って授業を見ていることが多かったのですが、一言二言、生徒と話をすることも出てきました。普段話したことがない生徒と話ができるのはうれしいことです。
 あるクラスの授業を見ていたら、「校長先生、絶好調ですか?」と言う子がいました。「校長先生、ゼッコウチョウ。」と小学校の校長の時、小学校の子どもたちからよく言われていたと話しました。もうしばらく、教室めぐりを続けたいと思っています。
2学期始業式で話をしたこと                                            
 10月1日の始業式では、次のような話をしました。生徒にとっても、職員にとっても、秋休みがない(9月28日には、新人陸上・相撲大会もありました)ので、「後期が始まるよ。」といっても気持ちの切り替えがなかなかできないかもしれません。ただ、あらためて、「生徒がお互いに支え合う新庄中を創りたい。」ということを生徒に伝え、後期はそういうことにチャレンジしていきたいと考えています。(以下も、予定稿ですので、実際に話したものと少し異なっています。)

 今日から、平成25年度の後半が始まります。
 まず、みんなに知らせておきたいことは、10月(今月)の30日に、他校の先生方が多数参加する研究会が開かれるということです。約100人以上の先生が、みんなの授業の様子を見にきます。他県から来る先生もいますし、真室川中学校や大蔵小学校、昭和小学校のように午後からの授業をなしにして、研究会に参加する学校もあります。
 昨年から新庄中学校は、みんなでお互いに支え合えあう学校をつくろうとしています。それが一番良く表れているのが、授業です。今、新庄中の授業の多くが、グループを使った授業になっています。必ずしも、この授業のやり方がうまくいっているわけではないけれど、授業の中で、みんながお互いに支え合えるような学校になればいいと願っています。
 お互いに支え合えるような学校ができれば、どんな学校になるのでしょう。
 一つには、雰囲気がすごく柔らかくなります。人を傷つけるような言葉や、とげとげしい言葉がなくなります。相手に対する思いやりがなんとなく伝わってくるので、教室にいるとほっとする感じになります。弱い子が大切にされる学校になります。そして授業では、わからない人が減って、みんなが力をつけていきます。
 そんな学校があるのかというと、全国にはあるのです。そういう学校の授業を見ていると、生徒一人一人の温かさが伝わってきます。問題がわからない子がいると、隣の子がそれを心配している様子が伝わってきます。わからない子が、「わからない」「教えて」というと、隣の子たちが一生懸命教えてくれます。
 実は、私が教頭をした角川中学校、校長をした富沢小学校は、そういう学校になりました。今年、富沢小学校の授業を見にいったのですが、子どもどうしの支え合いがあり、そして力のつく授業をしていました。私が支え合う学校づくりを始めてから、富沢小は今年で8年目になります。よくここまでできたなあと感心しました。
 実は、中学校でお互いに支え合う学校づくりをするのは、なかなか難しいのです。みんなに、もっと思いやりをもって、もっと支え合おうと言っても、すぐには変わらないのではないでしょうか。そういう学校になるのには、最低3年かかると思います。今、新庄中は、先生方はみんなでそういう学校を創ろうと思うようになりました。次は、みんながそういう学校を創ろうと思うようになるかです。
 10月30日に、新庄中に来る先生方は、そういう学校づくりを見るために、自分たちの学校づくりの参考にするために来られる先生方です。
 最後に、今年度の後半、各学年にこんなことを考えてほしいということを伝えます。
 まず、3年生。3年生にお願いしたいのは、あと半年で、学年全体でがんばったということを残して欲しいということです。合唱祭、演劇と行事が続きますが、やっぱり3年生はすごいなと思われるような、そんな半年にして欲しいと思います。また、去年の卒業生が残していった新中仕草、これから3年生が残す新中仕草が、単なる言葉で終わるのではなく、3年生がしっかり見本を見せてほしいと思っています。新中仕草は難しいのです。3年生のみんなが、これは新中の伝統として残したいと思わないと意味がないのです。
 2年生。新しく愛修会役員も決まります。2年生のみんなとは、新庄中をどのような学校にしていきたいかを一緒に考えていきたいと思っています。いい新庄中をつくるために、がんばってもらいます。そして、お互いに支え合うことのできる学校を一緒に創ることができたらいいなと思っています。立候補予定者の人たちはハートのある子たちだと思います。期待しています。
 1年生。1年生も、新庄中をどのような学校にしていきたいかを考えてほしいと思います。2年生や3年生になってからではなく、1年生のうちからどういう学校にしたいかを学年で考え、少しずつ実行していってほしいと思います。
 最初に話したように、お互いに支え合う学校、弱い子が大事にされる学校を創っていきたいものです。ぜひ、各学年、何をすればいいのかを考え、実行してください。
 第21号〜2013/10/01〜
 体育館新築にあたって何か記念となるものが欲しくないかと聞かれ、演壇が欲しいと希望したところ、「新庄中を応援する会」が中心になって寄付を集めていただくことになりました。先日、注文した演壇が届き、終業式はこの演壇を使って行うことができました。保護者の皆様の中からもたくさんのご寄付をいただき、感謝しております。
 さて、10月3日の教養部主催の講演会、10月5日の環境育成部主催のちょボラと、PTAの行事が続きます。特に3日の講演会は、今のところ参加者が少なく、ぜひ保護者の方に聞いて欲しいという教養部の意図が損なわれないかと心配しております。お忙しいかと思いますが、自分の子育てや生き方を考えるいい機会になるのではないかと思います。ぜひ、多数ご参加下さるようお願いいたします。5日のちょボラも、他の子どもの様子や他学年の子どもの様子がわかる貴重な機会です。ぜひ、親子でご参加ください。
「花さき山」を朗読しました                                            
 9月27日の終業式では、次のような話をしました。この中で朗読した「花さき山」は、いろいろなことを考えさせられる絵本です。機会があったら、もう一度読まれてはいかがでしょうか。(以下は、予定稿ですので、実際に話したものと少し異なっています。)

 新しい演壇が届きました。新庄中を応援する会を中心に、たくさんの方々から寄付をいただいて購入しています。寄付していただいた方々、新庄中を応援して下さっている方々に感謝申し上げます。
 さて、1学期の終わりに、私が大事に思っている話を紹介したいと思います。みんなの知っている「花さき山」という話です。なぜ、この話を紹介したいかというと、みんなを見ていると、友だちを傷つけることを言ったり、友だちをバカにしたようなことをしていたりということがあるからです。例えば、廊下ですれ違うときに、いやなことを言って、友だちを傷つけるというようなことです。
 (「花さき山」の前半部分を読む)
 2年生、3年生には、昨年、心のもっと奥に魂というようなものがあるのではないかという話をしました。例えば、ある人が、人を傷つけることを言う。言われた人は、心がとても傷つく。では、言った人は何が傷つくのか。心は傷ついていない。でも、心の奥にある魂のようなものが傷つくのではないか、という話です。人の心を傷つけて、それで済むはずがない、魂という深いところにあるものが傷つくので、人生でいろいろな嫌なことがその人に起きてくるんだろうと思っています。
 この話に出てくる花さき山という山は、心のずっと奥にある、魂のような場所だろうと思います。他の人のことを思いやって行動したり、他の人にやさしくしたりすると、そこにきれいな花が咲く。しかし、他の人を傷つけたりすると、心の奥にあるところは踏み荒らされたようになる、そんなふうに思います。
 みんなには、自分の心の奥にある、花が咲く場所を大事にして欲しいと思います。また、少しずつ花を咲かせるような人になってほしいと思っています。この花さき山、みんなの持っているもの、心の奥にあるものがつながっているようにも思っています。
 みんな、4月からよくやってくれました。校長として、みんなががんばってくれたことに感謝して終業式の言葉とします。

 第22号〜2013/10/04〜
 前にも紹介したように、少し時間をとって各教室をまわるようにしています。数学の授業の時などは、問題がわからない様子の子にヒントを与えたりしています。社会の授業の時などは、生徒と一緒に問題を考えたりしています。今までは、どちらかというと黙って授業を見ていることが多かったのですが、一言二言、生徒と話をすることも出てきました。普段話したことがない生徒と話ができるのはうれしいことです。
 あるクラスの授業を見ていたら、「校長先生、絶好調ですか?」と言う子がいました。「校長先生、ゼッコウチョウ。」と小学校の校長の時、小学校の子どもたちからよく言われていたと話しました。もうしばらく、教室めぐりを続けたいと思っています。
2学期始業式で話をしたこと                                            
 10月1日の始業式では、次のような話をしました。生徒にとっても、職員にとっても、秋休みがない(9月28日には、新人陸上・相撲大会もありました)ので、「後期が始まるよ。」といっても気持ちの切り替えがなかなかできないかもしれません。ただ、あらためて、「生徒がお互いに支え合う新庄中を創りたい。」ということを生徒に伝え、後期はそういうことにチャレンジしていきたいと考えています。(以下も、予定稿ですので、実際に話したものと少し異なっています。)

 今日から、平成25年度の後半が始まります。
 まず、みんなに知らせておきたいことは、10月(今月)の30日に、他校の先生方が多数参加する研究会が開かれるということです。約100人以上の先生が、みんなの授業の様子を見にきます。他県から来る先生もいますし、真室川中学校や大蔵小学校、昭和小学校のように午後からの授業をなしにして、研究会に参加する学校もあります。
 昨年から新庄中学校は、みんなでお互いに支え合えあう学校をつくろうとしています。それが一番良く表れているのが、授業です。今、新庄中の授業の多くが、グループを使った授業になっています。必ずしも、この授業のやり方がうまくいっているわけではないけれど、授業の中で、みんながお互いに支え合えるような学校になればいいと願っています。
 お互いに支え合えるような学校ができれば、どんな学校になるのでしょう。
 一つには、雰囲気がすごく柔らかくなります。人を傷つけるような言葉や、とげとげしい言葉がなくなります。相手に対する思いやりがなんとなく伝わってくるので、教室にいるとほっとする感じになります。弱い子が大切にされる学校になります。そして授業では、わからない人が減って、みんなが力をつけていきます。
 そんな学校があるのかというと、全国にはあるのです。そういう学校の授業を見ていると、生徒一人一人の温かさが伝わってきます。問題がわからない子がいると、隣の子がそれを心配している様子が伝わってきます。わからない子が、「わからない」「教えて」というと、隣の子たちが一生懸命教えてくれます。
 実は、私が教頭をした角川中学校、校長をした富沢小学校は、そういう学校になりました。今年、富沢小学校の授業を見にいったのですが、子どもどうしの支え合いがあり、そして力のつく授業をしていました。私が支え合う学校づくりを始めてから、富沢小は今年で8年目になります。よくここまでできたなあと感心しました。
 実は、中学校でお互いに支え合う学校づくりをするのは、なかなか難しいのです。みんなに、もっと思いやりをもって、もっと支え合おうと言っても、すぐには変わらないのではないでしょうか。そういう学校になるのには、最低3年かかると思います。今、新庄中は、先生方はみんなでそういう学校を創ろうと思うようになりました。次は、みんながそういう学校を創ろうと思うようになるかです。
 10月30日に、新庄中に来る先生方は、そういう学校づくりを見るために、自分たちの学校づくりの参考にするために来られる先生方です。
 最後に、今年度の後半、各学年にこんなことを考えてほしいということを伝えます。
 まず、3年生。3年生にお願いしたいのは、あと半年で、学年全体でがんばったということを残して欲しいということです。合唱祭、演劇と行事が続きますが、やっぱり3年生はすごいなと思われるような、そんな半年にして欲しいと思います。また、去年の卒業生が残していった新中仕草、これから3年生が残す新中仕草が、単なる言葉で終わるのではなく、3年生がしっかり見本を見せてほしいと思っています。新中仕草は難しいのです。3年生のみんなが、これは新中の伝統として残したいと思わないと意味がないのです。
 2年生。新しく愛修会役員も決まります。2年生のみんなとは、新庄中をどのような学校にしていきたいかを一緒に考えていきたいと思っています。いい新庄中をつくるために、がんばってもらいます。そして、お互いに支え合うことのできる学校を一緒に創ることができたらいいなと思っています。立候補予定者の人たちはハートのある子たちだと思います。期待しています。
 1年生。1年生も、新庄中をどのような学校にしていきたいかを考えてほしいと思います。2年生や3年生になってからではなく、1年生のうちからどういう学校にしたいかを学年で考え、少しずつ実行していってほしいと思います。
 最初に話したように、お互いに支え合う学校、弱い子が大事にされる学校を創っていきたいものです。ぜひ、各学年、何をすればいいのかを考え、実行してください。

 第21号〜2013/10/01〜
 体育館新築にあたって何か記念となるものが欲しくないかと聞かれ、演壇が欲しいと希望したところ、「新庄中を応援する会」が中心になって寄付を集めていただくことになりました。先日、注文した演壇が届き、終業式はこの演壇を使って行うことができました。保護者の皆様の中からもたくさんのご寄付をいただき、感謝しております。
 さて、10月3日の教養部主催の講演会、10月5日の環境育成部主催のちょボラと、PTAの行事が続きます。特に3日の講演会は、今のところ参加者が少なく、ぜひ保護者の方に聞いて欲しいという教養部の意図が損なわれないかと心配しております。お忙しいかと思いますが、自分の子育てや生き方を考えるいい機会になるのではないかと思います。ぜひ、多数ご参加下さるようお願いいたします。5日のちょボラも、他の子どもの様子や他学年の子どもの様子がわかる貴重な機会です。ぜひ、親子でご参加ください。
「花さき山」を朗読しました                                            
 9月27日の終業式では、次のような話をしました。この中で朗読した「花さき山」は、いろいろなことを考えさせられる絵本です。機会があったら、もう一度読まれてはいかがでしょうか。(以下は、予定稿ですので、実際に話したものと少し異なっています。)

 新しい演壇が届きました。新庄中を応援する会を中心に、たくさんの方々から寄付をいただいて購入しています。寄付していただいた方々、新庄中を応援して下さっている方々に感謝申し上げます。
 さて、1学期の終わりに、私が大事に思っている話を紹介したいと思います。みんなの知っている「花さき山」という話です。なぜ、この話を紹介したいかというと、みんなを見ていると、友だちを傷つけることを言ったり、友だちをバカにしたようなことをしていたりということがあるからです。例えば、廊下ですれ違うときに、いやなことを言って、友だちを傷つけるというようなことです。
 (「花さき山」の前半部分を読む)
 2年生、3年生には、昨年、心のもっと奥に魂というようなものがあるのではないかという話をしました。例えば、ある人が、人を傷つけることを言う。言われた人は、心がとても傷つく。では、言った人は何が傷つくのか。心は傷ついていない。でも、心の奥にある魂のようなものが傷つくのではないか、という話です。人の心を傷つけて、それで済むはずがない、魂という深いところにあるものが傷つくので、人生でいろいろな嫌なことがその人に起きてくるんだろうと思っています。
 この話に出てくる花さき山という山は、心のずっと奥にある、魂のような場所だろうと思います。他の人のことを思いやって行動したり、他の人にやさしくしたりすると、そこにきれいな花が咲く。しかし、他の人を傷つけたりすると、心の奥にあるところは踏み荒らされたようになる、そんなふうに思います。
 みんなには、自分の心の奥にある、花が咲く場所を大事にして欲しいと思います。また、少しずつ花を咲かせるような人になってほしいと思っています。この花さき山、みんなの持っているもの、心の奥にあるものがつながっているようにも思っています。
 みんな、4月からよくやってくれました。校長として、みんなががんばってくれたことに感謝して終業式の言葉とします。

  
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