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  校長室通信                    新庄中学校校長:笹原啓一
 第20号〜2014/10/23〜
 前回に引き続き、愛修会役員に立候補した生徒の演説原稿を紹介します。
 10月20日にリーダー研修会を行いました。新役員の生徒たちは、初めて重責を担うことになり、やや不安そうでしたが、前期の役員との引き継ぎを通して、先の見通しができるようになってきていたようです。3年生からも、自分たちが応援するというエールをもらい、少しほっとしたのではないでしょうか。また、3年生の川上健太君からの新役員への激励の最後に言った「1年間ありがとうございました。」には、万感の思いがこめられていたように思います。同じような気持ちをもった3年生も多かったのではないでしょうか。
 3年生は、私の「温かい学校を創りたい。」、そのためには「生徒にもっと賢くなってほしい。」という思いを汲み取ってくれて、実によくやってくれました。校長として、本当に感謝していますし、心から拍手を送りたいと思います。
立会演説会part2                                       
(石山君)
 僕は、今の新中は笑顔であいさつする事ができていないと思います。「おはようございます。」と言うのは誰にでもできます。しかし、笑顔であいさつをするのは、一人一人が意識しないとできません。同じあいさつでも、明るく元気なあいさつと元気のないあいさつでは、その人の印象が大きく変わってきます。そこで僕は、あいさつ運動の中で、一人一人にいつもより少し笑顔であいさつするように呼びかけていき、少しずつ笑顔であいさつができる人を増やしていきたいと思います。さらに、一回一回のあいさつ運動で確実にあいさつがよくなるように、あいさつのポイントを書いた看板を表示するなどの工夫をしていきたいと思います。
 1日の始まりを笑顔でスタートできれば、きっといい1日になるはずです。そしてみなさんの笑顔があふれるすてきな新庄中学校を作っていきます。

(阿部君)
 今年も新人戦が終わりました。僕は、体調を崩してしまい、悔いの残る大会となりました。また、3年生のみなさんは、これから受験に向けて、勉強が大変になってくると思います。部活にしても、受験にしても、目標を達成するには健康であることが一番の基本です。当日に良い状態で臨むには、日頃の「手洗い、うがい」「睡眠」「食事」などの生活習慣が大切だとあらためて感じました。
 だから僕が保健委員長になったら、清潔検査を続けるだけでなく、ハンカチを持ってこないデメリットなど、新しい情報をおたよりで伝えようと思っています。
 それから、生活習慣についてのアンケートを実施し、学年ごとの睡眠時間や食事の結果から、生活を見直すきっかけをつくっていきたいと思います。このような活動をして、一人一人が健康でいきいきとした新庄中学校を目指します。

(津藤君)
 ぼくは、全校生徒のみなさんが、けがなく安心・安全に、生活を過ごせる学校を目指しています。朝の陸上練習などを見ていると、「足が痛い」や「ケガをした」という人が多くいるように感じられました。毎日を元気に過ごしたり、大会の本番で悔しい思いをしないためにも、ケガをしないことはとても大切なことだと思います。
 もしぼくが保健委員長になったら、学校周辺の危険箇所にカラーコーンや目立つものを置いて、一目で危ない所だと判断できるようにします。また、体育の時間などで、準備運動をなんとなくやっている人がいるので、応援団と協力してケガを予防できるストレッチやアップを紹介していきたいと考えています。このような活動をして、けが人0の新中にしたいと思います。

(早坂さん)
 JRC委員長になったら、「ボランティア精神の高い思いやりのある温かい学校」をつくっていきます。そのために、地域に出てのボランティア活動などを行ったり、学校全体で取り組むボランティアに力を入れていきます。例えば、プルタブ・キャップ回収や、募金活動の回数を増やしたり、それに加えて地域に貢献できるようゴミ拾いを行ったり、自動販売機などの清掃も行っていきます。
 また、今年から整美委員会とも合同になるので、学校を清潔に保っていきます。引き続き学級でのロッカー点検とリサイクルボックスの清掃を行い、少しでも環境に興味を持ってもらえるような活動をしていきます。
 
(加藤さん)
 私はいじめのない、一人一人が自分の意見を言える学校づくりをしていきたいと思っています。そのために、次の二つの事に取り組んでいきたいです。
 一つ目は、「いじめbyebyeBOX」の強化です。前期愛修会のみなさんがつくって下さった「いじめbyebyeBOX」のアンケートの回数を増やしたり、いじめについて考えてもらったりする活動をしていきたいです。
 二つ目は、全校の交流活動です。9月に行った全校交流のゲームでは、みんなが楽しみ、いろんな人と交流ができたと思います。なので、こういった活動の場をもっと増やしていきたいです。
 私は、生徒どうしの交流を増やしていくと、いじめは少なくなると思います。いじめがなくなれば、一人一人が自分の意見を授業や生徒会などではっきりと言え、学校生活がかしこくなると思います。「かしこい学校」つくっていくには、みなさんの協力と、愛修会から新しいアイディアを発信していかなければいけません。新しいアイディアをどんどん出し、また、これまで行ってきた取り組みも続けて、よりよい新庄中をつくっていきます。

(佐藤(龍)君)
 ぼくが応援団長になったら、「元気」で「キビキビ」とした応援団にしたいと思います。応援の時、元気な声で、キビキビとした動きをしていれば、かっこいい応援団になると思うからです。
 そのためにも、応援練習の効率化と内容の充実を図りたいと思います。応援する意味と選手への気持ちを団員一人一人がしっかりと自覚できるように、ミーティングを行っていきます。また、今までの活動についても見直していきたいと思います。団員がそれぞれの活動の意味と責任を自覚することが大切だと思います。その上で、「さよならあいさつ運動や朝の応援練習を忘れずに行くこと」「応援の声をもっと大きくする」などをしっかり直していきたいと思います。今までで一番いい応援団にします。

(横山さん)
 私が応援団長になったら、元気のある応援と、笑顔、活気のあふれる新中を作りたいと思います。そのためには、応援での声をもっともっと大きくする必要があります。例えば「愛修会の歌」の歌詞を書いて、各クラスに配布することを続けて、早く歌詞を覚えてもらえれば、声がとても大きくなり、元気もあふれてくると思います。
 そして、「さよならあいさつ運動」にも力を入れていきたいです。部活帰りも早くなり、みんな時間を気にして行動したりする人が多くなりました。だから、一人一人がキビキビとした行動ができるような活動を目指していきます。

(木戸君)
 僕は人の役に立ちたいと思い、小学生の時からJRC委員で活動していました。中学校に入って、他の委員会に入ったことでJRC委員会を外から見ることができました。新中のボランティア活動を今より活発にするために、僕たちはもっと地域のことを知ることが大事だと思います。JRC委員会が情報を集め、発信することで、何が問題なのか理解し、何を目的にして活動しているかを一人一人意識して、活動に参加できるようにしたいと思います。地域の情報を知るために、ボランティアで地域の人と交流して、問題を聞いたり、気づいたりして、集会や委員会で発信したいです。そのために、施設訪問や他の団体とのゴミ拾いなどを増やし、より多くの人が参加できるようなボランティアをしていきたいです。僕の目標は、地域に感謝し地域とつながる活気あふれたボランティア活動をしていくことです。

(三原さん)
 私が学級委員長になったら、やりたいことが二つあります。
 一つ目は、勉強へのやる気を向上させることです。月に1回心理テストを行い自分にあった勉強方法ややる気を出させる方法を見つけます。これによって、成績アップ、部活との両立が少しでも良くなるようにしていきたいです。
 二つ目は、クラス全体の仲を深めることです。月に一度、学活の時間にレクリエーションをする時間を設け、クラス全体の交流をさかんにし、みんなの気持ちをつなぐ活動を行っていきたいです。そのような事から楽しく、明るく、おもしろい学校生活を送ってほしいです。
 これらの活動が、学級・学校によい影響を与え、学校全体が明るくなればいいと思います。そして、校長先生もおっしゃっている「賢い人」が増えればいいなと思います。

(菊地君)
 僕がJRC委員長になったら、地域に進んで貢献できるボランティア精神の高い学校をつくります。具体的な活動では、今までJRC委員が行っていた保育所の花植えなどの活動をみなさんにも参加してもらって、より多くの人に地域との交流を深めてもらおうと思っています。さらには、地域の清掃活動を委員会で行ったりして、活動内容を増やしていきます。また、朝のボランティア活動を当番制にして、落ち葉掃きなどの校内ボランティアをしたり、後期からは整美委員会と合併するので、ロッカー点検の見直しやリサイクルBOXの整理を行って、みなさんが快適に学校生活を送れるような環境をつくります。
 小学校5年生のころから、毎年JRC委員をしていたので、このような経験も生かして、より活発に活動するJRC委員会、ボランティア精神の高い新中をつくっていきます。
 第19号〜2014/10/22〜
 10月10日に立会演説会が行われ、選挙の結果、愛修会の新執行部が選出されました。
 校長室通信の2回分を使って、立会演説会で各候補がどんな話をしたか紹介したいと思います。
 3年生が「新中仕草で、温かく、かしこい学校をつくろう」という今年のスローガンを出してくれたことは、すでに紹介していますが、2年生がそれを受けつごうという意識があることがわかり、たいへんうれしく思いました。
 当日の生徒の表情や態度を紙面で紹介することはできませんが、とても意欲が感じられる各候補の演説でした。残念ながら当選できなかった生徒の多くも、議長、副JRC委員長、副応援団長、事務局員等で、執行部に入ります。どんな学校づくりを一緒にできるか、楽しみにしています。
(以下の文章は、各生徒の演説原稿をもとにしています。順序は不同です。また、最初のあいさつや最後の投票への呼びかけなどは割愛しています。)
立会演説会part1                                       
(秋保君)
 僕は、新中を、みんなが居心地の良い学校にしたいと考えています。僕の思う居心地の良い学校とは、学級、学年はもちろん、みんなの仲が良くて、学校に行くのが楽しみな学校だと思っています。
 まずは、元気にあいさつをする声が、飛びかうようにしたいです。それには、ハイタッチが良いと思っています。ハイタッチをすることによって、相手の顔を見て、スキンシップもでき、「1日がんばろう」という楽しい気持ちになれます。明るく、どんどん広めていこうと思います。
 また、愛修の集いで行ったようなレクリエーションを増やして、交流の場もつくっていきたいと考えています。そして実際によくなっているのかを知るために、時々アンケートに協力してもらいながら、みんなで「居心地の良い学校」をつくっていきたいと考えています。
 先輩達の築いてくれた新中の伝統を守りつつ、みなさんと一緒に新中を盛り上げていきたいです。

(上嶋君)
 ぼくの目標は、一人一人がみんなの為に行動できる学校にすることです。一人一人がみんなの為に行動することは、とても難しいことだと思います。例えば、クラスがうるさいとき、注意する人は、もちろん言い出す勇気が必要です。さらに、言ったことにより、逆に責められてしまうのではないかという心配もあるはずです。しかし、それにうちかつことのできるようなクラスメイト、また、注意され反感をいだくのではなく、それを素直に受け止められるクラス、僕はそのような学校をつくっていきたいと思います。
 そのためには、クラス中での仲の良さが必要になると思います。そのためにはまず、あまりできていなかった、クラス内でのハイタッチあいさつを強化し、また、部活、クラス、委員会ごとの朝のあいさつ運動を、ハイタッチあいさつにして、クラスから学校へあいさつの輪を広げられるよう、がんばっていきます。

(冨樫さん)
 みなさんは、悩み事を相談できる友だちはいますか。周りに一人で悩んだり、困ったりしている人はいませんか。誰か一人でも話せる人がいれば、学校生活はもっと楽しくなってくると思います。そして、話を聞いてもらうだけでなく、今度は自分が聞いてあげるという思いやりを一人一人がもつことができれば、深い信頼関係が築けて、さらに思いやりのある学校になっていくと思います。
 そのために、学級委員会と協力し、月に1回学級会を開き、クラスの様子をふり返ったり、改善するところを話し合える場を作っていきたいと考えています。そのようにすれば、冷静にクラスや学校の事を考えられると思います。また、これを続ければ、「温かくかしこい学校」に近づけると思います。

(村岡さん)
 私は、一人一人の意見を尊重し、みなさんに学校が楽しくてしかたがないと言ってもらえるような努力をしたいと考えています。そのために、まず二つの活動を取り入れていきたいと思います。  
 一つ目は、集会をした時に、全校生でゲームをするなどして、学年をこえての交流の場をこれまで以上に設けることです。この活動を取り入れることによって、全校生の絆が深まり、仲がよく楽しい学校をつくることができると思います。二つ目は、一人一人に「学校でどんな活動をしたいか」というアンケートをとることです。この活動をとりいれることによって、一人一人の意見が尊重され、愛修会役員だけではなく、全校生で楽しい学校をつくることができると思います。
 また同時に、今の社会問題になっているいじめをこの学校から出さないために、こまめに「最近の学校はどうか」というアンケートをとっていきたいと考えています。この活動を通して、学校の状況を把握し、いつでも対処できるように準備しておきたいと思います。そして、みんながみんなを思いやる心を育てていきたいと思います。

(佐藤君)
 僕が掲げるマニフェストは、「ありがとう貯金」です。
 「ありがとう」という言葉は言われるとうれしい気持ちになります。そんなありがとうという言葉が、お金を貯金するように貯まっていったら、新中には、校長先生が考える「かしこい人」が増えてくると考えます。僕は、「かしこい人」というのは、誰にでも平等に優しく接することができる人だと思います。
 1日1回ありがとう運動を推進する政策をしたり、学年ごとにありがとうの数を集計し、エピソードを愛修会タイムズで紹介したりする取り組みを通して、先輩達がつくってくださった、新中仕草につなげ、よりあったかい「ありがとう」の響く新中にしていきたいと思います。「人民のために君主があるのであり、君主のために人民があるのではない。」上杉鷹山公の言葉通り、新中生のため、頼りになる事務局長をめざして力を尽くします。

(小松君)
 ぼくが応援団長になったら、陸上大会や駅伝大会の際、応援団全員で会場に応援に行くようにしたいと思います。そうすることによって、選手は、応援の後押しを受けて、より良い結果を残せると思います。また、選手と応援団が一つとなってがんばることによって、新中が一丸となっていくきっかけになっていくと思います。
 また、今期から体育委員会と合併することになります。ですので、体育委員会でしていた仕事にも力を入れていきたいと思います。体育館使用については、時間やルールを守れるように、ポスターを書いて体育館に掲示しようと考えています。また集会時に時間をもらい、応援クラスマッチも開催したいと考えています。これにより、応援に対する気持ちが高まり、声を大きく出せるようになると思います。
 これらのことを実現し、県内一応援の声が大きい学校にしていきます。

(溝越さん)
 私がやってみたいことは、「居心地の良い図書室」をつくっていくことです。「居心地の良い図書室」とは、誰が利用しても居心地が良く、気軽に立ち寄れる図書室のことです。
 そのためには、現在の図書委員会の目標「読書のすばらしさを知ってもらう」を引き継ぎながら、もっと生徒一人一人の本、読書への関心意欲を高められるような新しい活動をします。関心意欲を高める活動は、図書委員お勧めの本を飾ったり、ポップや帯などをテーマ展示の本につけたりする活動をしていきます。
 そして、図書室に進んできてもらえるように、アンケートを実施したり、意見箱を設置したいと考えています。今まで以上に、読書の魅力を発信していきます。

(山内さん)
 私は、温かく居心地の良い学校をつくるには、クラスが良くならないといけないと思います。
 それにはまず、学校生活で一番時間が多い、授業を充実させることです。グループで学び合うと「相手への思いやり」も生まれてくると思います。みんなが教え合えるような、パープロの内容をつくり充実させていきたいです。
 次に、クラスのまとまり、絆を強くすることです。学校で大切な行事、運動会や合唱祭などクラスのまとまりが発揮されます。その大切な行事にも学級委員会が協力し、全校でつくっていく行事にしたいです。
 また、委員会の中でも学級委員同士が支え合い、協力し、全クラスがよくなるよう、これまでの委員会のように学年の話し合いを大切にしていきます。

(藤田さん)
 私が立候補した理由は、明るい新中をつくりたいと思ったからです。そのために、事務局長として、新中生のみなさんや愛修会活動を支えたいと思います。
 事務局の「事務」という言葉は、「主に机でやる仕事」という意味です。でも私は、実際に動いて、決まったことだけをするのではなく、新中生の意見を聞き、活動がスムーズに行えるようまとめたり、新しい活動を考えるなどの工夫もしていきます。
 明るく、これからにつながる新中を、愛修会役員だけでなく、新中生全員でつくっていくために、私は愛修会役員と新中生をつなぐ架け橋となってがんばります。

(石山君)
 僕が委員長になってやろうと考えていることは、放送をしっかりと進めるために広報委員全員で放送の練習をすることです。これまでの「笑ってしまった」などの失敗をなくすためにも、これは必要なことだと考えます。
 また、練習することで滑舌をよくする効果もあります。僕も滑舌は良いほうではありませんが、練習すれば、より聞きやすい放送になると思います。
 そして、もう一つ取り組みたいことがあります。それは、新中の広報委員をより良くするために、広報委員会独自の放送を取り入れることです。なぜなら、自分たちから活動しようとする気持ちがあれば、もっと充実した委員会活動になると思うからです。例としては、新聞の中から話題の記事を選んでみんなに紹介するなどです。このようにして、みなさんに興味をもってもらえる放送をしていきたいと考えています。

(大泉君)
 僕が立候補した理由は、身だしなみを整え、過ごしやすい学校にしたいと思ったからです。僕は前期も生活委員をしていました。毎日の週番活動の結果で、遅刻者が減少するという成果を得ることができました。今、新中で不足しているのは、身だしなみを整えない人がいることだと思います。一人の人の身だしなみが悪いと、それをまねてまわりの人も影響を受けます。一人の身勝手な行動が、まわりの人に与える影響は大きいと思います。明るいあいさつをされればうれしくなるし、ちゃんとしていなかったり、時間に遅れている人がいれば気分が悪くなります。全員がルールを守ることが、結局、過ごしやすい学校をつくるということだと思います。
 一人一人がまわりに与える影響まで考え行動できる「かしこい新中生」となり、皆が過ごしやすい新中にできるように頑張ります。

(黒田君)
 僕が目指したいのは、雰囲気の良い学校です。雰囲気の良い学校とは、仲間がまちがった事をした時は、互いに注意し合えること、だれとでも声をかけ合い話すことができる、そんな「思いやり」のある学校です。
 そのために、9月の集会で行ったような全校生徒がふれ合える活動をしたり、どんな学校にしていきたいかアンケートをとることで、生徒全員の意見をもとに、よりよい学校を創っていきたいと思っています。
 それに話す相手への言葉づかいも、人への思いやりだと僕は思います。自分では知らないうちに相手を傷つけてしまうことがあるかもしれません。そこで、相手の気持ちを考えて発言したり、もし言ってしまったら素直に謝れる、そんな雰囲気の良い学校をつくっていきたいです。
 第18号〜2014/10/10〜
 ご存じのことと思いますが、新人陸上大会で、総合2位(女子優勝、男子3位)の成績をとりました。2年生も1年生も、他校と比べ格段に能力が優れているというわけではありません。種目で優勝したのは早坂珠実さん(1500m)一人だったことにもそれがあらわれています。2位になったのも高橋ひかりさん(100mH)、橋佳歩さん(走り幅跳び)の2人だけです。それでもこのような成績をとれたのは、朝練で50人以上の生徒が毎日集まり、みんなで自分の力を伸ばしていったからだと思います。「総合優勝できなくて悔しい。」という思いはあるでしょうが、「自分たちはよくやった。」という思いも大きいように思います。
 相撲も、県大会で団体一部優勝することができました。優勝トロフィーにつけられていた20本のペナント(庄内の中学校の名前が多い)には、新庄中のものは一つもありませんでした。新庄中の歴史に残る勝利だったと言えます。試合は、一つ一つがすばらしいものでした。先方の中鉢佳汰君は、頭からあたっていき、「ゴツン」という音が聞こえました。中堅の石山裕也君は、舟形中戦で貴重な一勝をあげ、優勝に大きく貢献しました(この一勝がないと、優勝できませんでした)。大将の佐藤凜君は落ち着いた試合運びで、ポイントを稼いでくれました。3人とも試合態度、礼儀など、すばらしいものがありました。表彰式で佐藤凜君が賞状をもらったとき、ふかぶかとお辞儀をしたのですが、その態度に役員の方々が感心したという話も聞こえてきています。
 来年の総体がたいへん楽しみです。
今年前半をふり返って                                       
 早いもので今年も半ばを過ぎました。前半をふり返ると、次のようなことが言えると思います。
(3年生) 7月に3年生一人一人と面談をしました。一人15分程度と考えていたのですが、一番長い生徒で1時間近く話をしています。自分自身の成長や学年全体の成長を感じている生徒が多く、とても有意義なうれしい面談だったと考えています。中体連総体が終わり、生活が崩れるのではないかと心配された3年生でしたが、朝読書や清掃の様子などをみると大きな崩れはありません。愛修会の役員を中心に、温かい学校、賢い生徒がいる学校を目指しがんばってくれました。少しずつですが、受験を意識した勉強を始めている子も出てきています。ただ、そういう気持ちになれないで焦っている子もいるようです。
(2年生) 部活動が3年生から2年生にバトンタッチされ、各部とも練習をよくがんばってきました。その成果が優勝や上位入賞となって出てきた部活も多く、自分たちのやっていることに自信を持つことができたのではないでしょうか。愛修会役員選挙には22人もの生徒が立候補し、活気があります。授業もわからないことを教えあったり、難しい課題を協力して解決するなど、いい雰囲気の授業になっています。
(1年生) 2年生と一緒に一生懸命部活をしています。2年生からさまざまなものを吸収していってほしいと思います。一人一人の力はあるのですが、幼いと感じる子、落ち着きがない子がけっこういます。精神的な成長は、もう少し時間がかかるようです。授業でわからないのでなんとかしてほしいと思っている生徒、落ち着いた雰囲気にして欲しいという生徒が出てきているので、補助に入る先生をつけるようにしています。
 第17号〜2014/09/17〜
 9月5日の全校集会の際に、愛修会役員が企画した仲間づくりのゲームが行われました。新中の校舎で一緒に生活している生徒たちですが、学年が違うと相手の名前を知らないし話したこともないということが多々あります。今回は、2人一組になり、気持ちを合わせて手拍子をとる、うまくいったら4人一組になり手拍子をとる。それを8人、16人、32人・・・と繰り返すゲームでした。最後は全校生徒と教師が一緒に一つの輪になって手拍子をとりました。できたときは、大きな拍手が生まれました。
 うれしいのは、「温かい学校をつくろう」ということを、愛修会役員の子たちが企画・実践してくれていることです。このようなことをすることで、学校全体の雰囲気が温かくなり、いいことをやってくれているなと思っています。
自主公開研究会                                       
 9月8日、自主公開研究会を行っています。本校職員を含め約200人の先生方が新庄中に集まり、授業づくりについて研修を行いました。昨年に引き続き、2回目の公開研究会となります。講師の学習院大学教授の佐藤学先生(東京大学名誉教授)のお話を聞きたい、新庄中でどんな授業づくりをしているかを見たいということでたくさんの先生が来てくれました。保護者の方にも案内を差し上げたところ、授業を見に来て下さった方々がおられたことをありがたく思っております。
 研修会後に参加者に書いていただいたアンケートでは、
グループでの新庄中学校生徒の学び合い、佐藤学先生のお話を直接見たり、うかがったりでき、大変勉強になりました。数学を見せていただきましたが、男子も女子も相手を一人にせず、見守ったり、「分かった」と問いかけたりでき、育ってきているのだなと感じました。ありがとうございました。
○人の多さに緊張していたとお聞きしましたが、コミュニケーションのとれる生徒たちだと思いました。2年英語は、後半それぞれが課題をもっていたにもかかわらず、関わりをもとうとしている点がすごいと思います(私の見ていたグループは)。それぞれの課題から、グループをオープンにして、課題ごとに集まる(再編成)するという手法がおもしろいと思いました。
子どもたちの発言する姿から、授業の雰囲気の良さが伝わりました。自由に発言する子どもたちの表情が明るく、子どもどうしの関わり方の力が身についていると思いました。私も、このような子どもたちを育てられるよう、がんばりたいと思います。ありがとうございました。
昨年の授業より、子どもたちがよく話すようになっていました。数学も英語も「わからない」ことをかくさずに、「聞く」姿勢になり、わかる子は「説明する」ことがとても自然にできていました。根気強く教え、説明している子ども、何とか分かろうとする子ども、そのつながり方が、とても良かったです。数学のどうしても解けなかった最後の一問ですが、グループの枠を超えて「協同」で解くことができたら、さらに盛り上がりそうです。ありがとうございました。
などの新中の取り組みに感謝する感想が多く、うれしく思っております。
 新庄中の授業づくりは、難しいこと、なかなか簡単には達成できないことに挑戦しています。ただ、少しずつですが授業のレベルがあがり、生徒にとって「みんなで考えるのは楽しい。」という授業に近づいていると考えています。
 また、新庄中の考えと同じ考えをもつ学校、同じ授業づくりを実践する学校が増えてきています。これからが楽しみです。
 第16号〜2014/09/05〜
 9月2日、すごいことが起きました。278名の生徒全員が出席したのです。「なあんだ、そんなこと。」と思われるかもしれませんが、一昨年も昨年も皆出席の日はありませんでした。それ以前の年でも、不登校の生徒が少なくなかったこともあり、皆出席の日はたぶんなかったのではないかと思います。
 前にも紹介しましたが、欠席する生徒が少なくなっています。月の授業日数が20日程度の時、全校の欠席者数が150日を超える月が多くあったのですが、昨年、今年は、70日程度で収まる月が多くなっています。校長として、大変うれしい傾向だと考えます。

 3年生の職場体験が9月2日〜4日に行われました。今日登校してきた生徒たちに、「職場体験どうだった?」と聞いたところ、ほぼ全員が「おもしろかった。」と答えてくれました。「やりがいがあった。」「仕事が自分に合っていた。」「施設で働いている人たちがお互いに支え合っているのがよくわかった。」等のコメントもありました。体験したこと、体験を通して考えたことを大事にしてほしいなと思います。 
清掃ボランティア                                       
 8月27日に行われた、新庄まつり後の清掃ボランティアには、生徒・職員会わせて約200名の参加がありました。昨年、一昨年が、140〜150名の参加でしたので、今年は多くの生徒が参加してくれたことになります。
 朝の6時30分にアビエスに集合してのゴミ拾い。山車の囃子などに参加していた生徒も多く、朝早くのボランティアに出てくるのはたいへんだったことでしょう。
 生徒たちがゴミ拾いをしていると、地域の方から「ご苦労様」とか「新庄中は毎年やってくれて、本当に助かる。」等の声をかけていただき、生徒たちの励みになっていたようです。
 「社会を変えていく」というのは、こういうことから始まるのではないかと考えます。昨年、一緒にゴミ拾いをしていた子から、「校長先生、なんでこんなにタバコの吸い殻が多いんですか?」と質問されました。体験を通して、そういう疑問をもつことが大切だと思います。
 今年は、授業時数の確保と万一の熱中症を防ぐため、祭り前の全校生徒のゴミ拾いボランティアは行いませんでした。ただ例年通り、愛修会役員の生徒たちが、ゴミのポイ捨てを止めようというポスターの掲示お願いを、各商店にして回っています。8月22日にそれを行ったのですが、ちょうど、校長会の市内見回りが行われており、愛修会の子たちの様子や表情を見ていた校長先生たちから「生徒たちが生き生きしていていいなあ。」と言っていただきました。
 なお、ボランティア実施後、私が出席した会議などでも「新中生、ゴミ拾いがんばっていたね。」等のねぎらいの言葉をあちこちからいただいています。
 田中雅樹PTA会長の同期生による懇親会が行われ、同期会からとして6万円の寄付を学校にいただきました。このような先輩方からの寄付は、たいへんありがたいです。生徒のためになるよう、大切に使わせていただきます。
 第15号〜2014/08/29〜
 夏休み明けやお祭り明けに、生活が乱れる生徒が出てくることがありますが、新庄中に今のところ大きな乱れはなく、学校全体が落ちついたスタートになっています。
 1年生は、少しだけ成長したように感じています。1学期は生徒たちのテンションが高いなと思っていましたが、それが低くなってきています。そのため、生活の様子が1学期と比べて落ち着いてきています。前にも書きましたが、様々なことを経験させながら、自分で判断して行動し、自分で責任をとることができるようにしていきたいと考えています。
 2年生は、授業も部活動も意欲的にやっていると感じます。2年生には、難しいこと、みんなで協力しないと達成できないことをもっと経験させたり、本物に触れる機会を多くとるなどしていきたいと考えています。中学校3年間の中では2年生が一番停滞する時期なのですが、今のところ、さまざまなところで意欲を見せていて頼もしいなと感じています。
 3年生は、「勉強やっている?」と聞くと、「やっています。」と答える子、はにかむ子、様々です。体育で男女仲良くソフトボールをやっている姿などを見るといい雰囲気だなと思いますが、勉強に身が入っているなと感じる生徒が増えるようにしていこうと思います。
社会を変えていく世代                                       
 8月19日にNHK本社から、「新庄中の生徒、先生一人一人に、いじめをなくす行動宣言(メッセージ)を書いてもらえないか。それを『いじめをなくすキャンペーン』の一つとして、全国から集めた行動宣言と一緒にホームページに載せたい。」という依頼の電話がありました。愛修会の役員の生徒たちに、「NHKからの依頼を、みんなはどう思うか?」と聞いたところ、「やったほうがいいのではないか。」という意見が多く正式に受けることにしました。ただ、「やっても表面的なことしか書かない人も多くいると思うので、やらないほうがいいのではないか。」という貴重な意見もありました。
 8月22日の全校集会の際、このような経過を説明した上で次のような話をしています。
 「私たちの世代は、社会を発展させる世代だったと思う。給料を増やしたり、道路や建物を作ったりそういうことをしてきた世代だった。でも、生徒のみんなの世代は、社会を変えていく世代なのではないかと思っている。例えば、みんなが社会人になったとき、男女格差を感じることがあるかもしれない。男性よりも女性の給料が低かったり、課長や部長になる人はほとんど男性だったりしている現状をおかしいと思い、そういうことを変えていこうとする努力をしていかないと、日本はたいへんなことになる。」
 このように言ってみたものの、本校で、社会を変えていくことができる力が生徒につく教育をしているかと考えると、まだまだ足りないことを痛感します。ただ、今新庄中がやっている生徒同士が支え合ったり、レベルの高い課題をみんなで協力して解決したりすることを多くやっていくと、そういう力が少しずつついていくと考えています。
 「社会を変えていく世代」=「新しい価値を創っていく世代」と考えます。保護者の皆様のご理解とご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。 
 第14号〜2014/08/20〜
 2学期が始まりました。子どもたちが、元気に登校しました。夏休み中、大きな事故等がなく、ほっとしております。夏休み中は、できるだけ部活の練習や大会をみるようにしておりました。3年生が引退して、2年生と1年生の部活になりましたが、どの部活も一生懸命練習をしていました。
 夏休みの大会でも、バレー部やソフトテニス部が優勝を飾っています。9月の新人大会が楽しみです。
2学期始業式講話                                       
 8月19日の始業式では、次のような内容の話をしています。予定稿ですので、実際に話したものとは少し異なるところがあります。
 
 みんな元気に登校して、たいへんうれしく思っています。
 今年の夏、教え子たちとお酒を飲みました。46歳になった子たち、42歳になった子たちです。「先生、あっという間に40過ぎた。」と言っていた教え子がいましたが、みんなも同じように思うときが来るかも知れません。
 教え子たちと話をしていると、いろいろなこと、例えば人が幸せになるってどういうことなのだろうとかを考えます。
 それをふまえて、今日は、一昨年の卒業式で話をした内容を、紹介します。
 それは、人が幸せになる方程式、「人生・仕事の結果=考え方×熱意(努力)×能力」という京セラの名誉会長をしている稲盛和夫さんの考え方です。
 能力は、人それぞれ値がちがいます。例えば能力70の人と30の人がいる。このままなら、能力30の人は、能力70の人にかなわない。でも自分は能力があるからと努力することを怠ってしまう。熱意・努力が20程度しかない。片方の能力30の人は、自分は能力がないからとがんばる。熱意・努力が80ある。すると能力70の人は熱意が20なので、かけると1400。能力30の人は熱意が80なので、かけると2400。ずいぶんな差が出てきます。
 加えて、稲盛さんの考えた方程式は、これに考え方をかけていることです。稲盛さんによると、考え方には、−100から+100まであるそうです。
 前向きな人、他の人と一緒に幸せになろうとしている人、思いやりがあり優しい人、真面目で正直な人、謙虚で努力をする人などは、プラスの考え方をしている人です。それに対して、他の人をうらやんだり、他の人のいやなことをする人、自分さえ良ければいいという人、などはマイナスの考え方をしている人になります。考え方がマイナスであれば、どんなに能力があっても、努力をしても、人生・仕事の結果は、マイナスになって出てきます。つまり幸せにならないで、不幸せになることになります。
 みんなには、何事にも努力をしてほしいと考えます。勉強でも部活でも人一倍の努力をしてほしいと考えます。たとえ能力がそれほどなかったとしても、そういう人は伸びていきます。
 そして、みんなには、プラスの考えをもつようにして欲しい。一昨年新庄中の校長になってから、ずっと、他の人に対する思いやりや、他の人と一緒にいいものを創っていこうとすることはとても大事だということを言ってきました。それは、みんなにプラスの考えを持つようになってほしいと願っているからです。
 温かさと賢さを身につけた人は、マイナスの考え方にはなりません。そういう人は、
 人生において幸せになる人だと考えます。
 あなた方が、幸せな人生を歩むことを願っています。能力は簡単に伸ばせないかもしれませんが、熱意をもって取り組むこと、良い考え、プラスの考えを身につけ実践すること、そうすれば良い人生を歩むことができることでしょう。
 私たちにとって新庄中がいい学校になるよう、またがんばっていきましょう。

1学期終業式講話                                       
 7月25日に行われた1学期終業式では、次のような話をしています。これも予定稿です。この時は、この原稿のとおり3年生のがんばりを褒める予定だったのですが、集合の様子や話を聞くときの態度がだらけていたので、「3年生、もっとしっかりしなさい。」ということを話の中に入れました。

 1学期を学年毎に総括・振り返りをしたいと思います。
 3年生。7月に入ってから一人一人と面談をしました。A組とB組が終わり、C組は3者面談の後に行うことにします。9月に入って面談をする人も出てきます。
 面談をしてうれしかったのは、私が思っている以上に、精神的に成長している人が多かったことです。みんなと話をしていて、「こんなに成長したんだ。」と感じることができるのは、とてもうれしいことでした。また、学年全体が、1年生の時と比べて、「よくなった。」「過ごしやすくなった。」と思っている生徒が多いことも、とてもうれしいことでした。受験の前に、合唱祭、演劇と続きますが、勉強もしっかりしながら、自分たちが納得できる合唱、演劇をつくっていって欲しいと思います。
 2年生。入学した頃と比べて、ずいぶん成長した姿をみせてくれています。「賢い人」が増えてきていて、レベルの高さを感じます。あなたたちは、これからさらに成長しますが、それはトラブルや問題を通してのことになるでしょう。人はうまくいっているときは、なかなか成長しないものです。みんなの中に問題が起きたとき、それを通してみんなでいろいろなことを考え、つながりあい、協力しあって問題を乗り越えてほしいと思います。いうまでもなく、2学期は、新人戦があり、愛修会役員選挙がり、それらを通して、2年生が学校を動かしていく時期になります。新庄中をさらによくするために、あなたたちには、3年生ががんばってくれたことを土台に、さらに高いものにしてくれることを望みます。
 1年生。まだまだ幼いなと見ています。精神的に大人の人と、幼い人の違いはどこにあるかわかりますか。問題が起きたとき、精神的に大人の人は、その原因を自分に求めます。自分のこういうところが悪かったために、問題が起きたと考えます。幼い人はどうしますか。問題が起きた原因を他の人のせいにします。問題・トラブルが起きたとき、他の人のせいにする人が多いなと感じます。
 あなたたちは、小学生の時、「人から立派に見られる」「人から褒められる」ということを大切にしてきたのではないでしょうか。しかも、それが大切なことだとあなたたち一人一人が十分に納得して行動してきたのではないように思います。
 あなたたちと歴史センターに安喰先生の絵を見に行きました。行きも帰りもみんなバラバラです。とても立派だとは言えません。
 みんなに教えておきたいのは、新庄中で大事にしているのは、他の人のことを思いやったり、他の人のためになる行動ができているかです。そういうことができる人は「賢い」し、そういう子が増えてくると、学校は温かくなってきます。3年生、2年生は、そうやって温かい学年・学校をつくってきました。1年生の中では、女子にそういう賢い子がでてきています。これからが楽しみだなと思っています。
 1年生は、これから様々なトラブルを経験することと思います。そのトラブルを通して、少しずつ他の人を大切することの大事さを身につけていくのではないでしょうか。
 明日から夏休み。2学期の始業式で、3年生も2年生も1年生も成長した姿を楽しみにしています。

 第13号〜2014/07/22〜
 7月15日は、1学年保護者中心のあいさつ運動の日でした。1学期間、毎回たくさんの方に参加していただいたことに感謝申し上げます。繰り返しになりますが、保護者の方に学校に足を運んでもらい、学校の様子を見ていただくのが、学校を応援していただく一番のことだと思いますので、これからもどうかよろしくお願いいたします。
 当日は、NHKの取材が入っておりました。あいさつ運動に来られて、めんくらった方もおられたと思います。実は、7月8日に新庄中の取り組みが放送されましたが、本校のグループで行っている授業についてもぜひ取材をさせてほしいということで、NHKの方々が再度来校されました。
 今回取材を受けた内容は、8月1日(金)19:30〜20:43に、NHK総合で、「いじめ〜悲劇を繰り返さないために〜」(仮タイトル)で放送されるということです。本校でグループ学習をしているのは、生徒どうしが支え合うようになってほしいと願っているからです。そういうことができれば、いじめなどのトラブルもかなり少なくなると考えています。さらには、学力や社会人として生きる力もついていくと考え行っています。
成長ということ                                       
 3年生一人一人との面談を、半分以上の生徒としました(面談をさらに続けていきます)。うれしいのは、私が思っている(予想している)以上に、生徒の成長をみることができたということです。生徒に自身の成長を語ってもらうと、「1年生の時は限られた人としか話さなかったが、2年の後半頃からいろいろな人と話ができるようになった。」「他の人に対して、少し優しくなった。」等の答えが返ってきます。自分の成長を感じ取れるようになっていることは、とてもうれしいことです。また、学年全体についても、雰囲気が優しくなった、いやな思いをしている人が少なくなったと考えている子が多くおりました。
 3年生が一昨年入学した時は、毎日がトラブルの連続でした。授業の中でグループ学習を取り入れたところ、人間関係が悪くて授業にならないところもありました。それが、昨年の修学旅行のあたりから雰囲気が変わり、温かい雰囲気の学年になっています。また、「賢い子(他の人を思いやることができる、感謝できる、自分をふりかえることができる)になって欲しい。」ということを言ったところ、そういう人になりたいと思うようにもなっているようです。
 1年生の保護者会で、「小学校の時は立派だったけれど、中学校に来てからはそれがくずれている。」という話が出たということでした。それを聞いて、1年生の子たちが小学校6年生の時のある場面を思い出しました。それは、理科室に入っていくとき、一人一人おじぎして中に入る光景です。それを見たとき、確かに「立派」かもしれないが、自分でどれだけ考えて行動しているのだろう、中学校に入ったときに同じことはできないだろうなと思いました。
 1年生は、まだまだ幼く、自分で考えて行動し、それについて責任をとるということができない子が多いと見ています。どうしても自分のことしか考えることができず、他の人とトラブルになる子も多いようです。それでも、半年、1年とたつと、一人一人が精神的に成長していることでしょう。今は、男子よりも女子が精神的に少しずつ成長している子が多いように思います。男子は女子より少し遅れて成長していくことでしょう。もう少し長い目で見守っていただければ幸いです。(2年生は、生徒どうしの関係が良く、自分たちで考えて行動できるようになっています。これからの活躍を楽しみにしています。)
 第12号〜2014/07/11〜
 大雨のニュースが臨時に入ったため放送が1日延びてしまいましたが、7月8日のNHKの番組に新庄中の取り組みが紹介されました。いろいろな方から、「新庄中の生徒の表情、先生の表情がいいね。」と言われ、うれしく思ったところです。
 番組に取り上げられたのは、校長室通信の10号でも紹介したように、生徒の情報を職員みんなで共有することで、生徒一人一人を支えようとしている取り組みです。取材を受けている中で、このようなシステムも大切だが、新庄中学校では授業の中に学び合いを取り入れることにより、生徒どうしが支え合う関係をつくろうとしているということを話しました。そうしたら、そのような授業を見せて欲しいと再度依頼があり、7月7日にNHKのディレクターの方が取材に来校されています。当日研究授業が行われましたが、その時の授業の様子、さらに放課後に行われた研究授業についての先生方の話し合いを見て、「先生たちがあんなに子どものことをしっかり捉えて話されているのを聞いて、本当に驚いた。」という感想を述べてくれました。このような取り組みをしている学校があることを、ぜひ紹介したいということで、再再度取材に来校される予定です。
メディアに対する愛修会の取り組み                                       
 7月7日の「セーブメディアデー」をきっかけに、ゲームや携帯などをどのように使ったらいいか愛修会の役員の生徒たちが、実態調査をしてくれました。その結果は以下のとおりです。
(表の数字は回答した生徒の人数) 

問:平日、どれくらい、パソコン、LINE、TV、ゲームをしますか?
TV ゲーム パソコン LINE
0〜1時間 45 145 170 168
1〜2時間 64 37 20 18
2〜3時間 57 25 15 14
3〜4時間 28 3 3 11
それ以上 12 4 2 1

問:家でゲームや携帯電話などの時間を決めていますか?
     決めている ・・・  43人
     決めいない ・・・ 163人

 このような実態を受けて、愛修会では次のような約束を決めました。
《これから新中として毎日守る約束》
 1.夜10時以降、LINEやメールでのやり取りはしない。
 2.TV、ゲームは合わせて1日3時間以内


 愛修会の役員の子たちが全校生に伝えたことですが、意味ある約束だと考えます。
 1については、夜遅くスマホ等を使っているということは、保護者の知らないところでさまざまなやりとりをしている状態だと考えます。そのような中では、仲間はずれをはじめ、いろいろなトラブルが発生しやすい状況が出てきます。
 2については、テレビなどの時間が多ければ多いほど、当然家ではほとんど勉強をしていない状態であると考えられます。

 この2つの約束を決める際、愛修会の生徒たちの中では、「約束を作っても、なかなか守らないのではないか。」と心配する意見が出ています。今回は、愛修会議会や学級委員会などで十分話し合うような時間をとることはできませんでした。したがって、生徒一人一人が十分に納得してできた「約束」ではありません。ただ、生徒たちが問題だと考え、それを解決しようと実行することは、たいへん意味があることだと考えます。
 実態調査にあるように、「ゲームや携帯などの時間を決めていない」と回答している生徒は、163人もいます。ぜひ、お子さんとメディアをどう賢く使うか、話していただければと思います。
 第11号〜2014/07/07〜
 3年生の生徒一人一人と、面接をすることにしました。授業時間中ではありますが、一人10分〜15分程度の面談です。「これまでがんばってきたこと」「どんな進路を考えているか」「残りの中学校生活をどのように送りたいか」等を聞いています。
 3年生の子たちは、私の赴任と同時に新庄中に入学した生徒たちです。入学当初は、休み時間のたびにトラブルが発生していました。友だちどうしの人間関係がよくなくて、4人グループにしてもなかなか学び合いにはなりませんでした。それが、昨年の後半頃から学年全体の雰囲気が変わってきました。少しずつ少しずつ、人間関係がよくなってきています。修学旅行や、3年生を送る会など、温かい雰囲気の行事をつくってくれるようになりました。
 7月だけでは、3年生全員との面接は終わりそうにありません。9月に入ってからも続けることになりそうです。
中体連総合体育大会報告会                                       
 7月4日の愛修の集い(生徒会が主になって行う全校集会を、新庄中では「愛修の集い」と呼んでいます)の際に、地区中体連総合体育大会の報告がありました。各部の部長が、どんな試合をしてきたか、どんな思いであったか、2年生・1年生へ伝えること等を発表してくれました。
 県大会に出場する生徒以外の3年生は、今回で部活を引退となります。3年生の思いが、十分伝わるような報告会でした。また、顧問の先生やコーチに感謝の言葉を述べる部も多く、うれしく思いました。
 各部の報告の中から、陸上部の八鍬さんの話した内容を紹介します。
「私たち陸上部は、男子5位、女子2位、男女総合2位になりました。このような結果につなぐことができたのも、朝練から多くのメンバーでがんばってきた成果だと思います。選手以外のメンバーも一生懸命に練習を取り組んでいたので、私たちにとっても力の向上につながりました。また先生方のご指導のおかげで、技術や体力面も向上しました。残念ながら県大会に出場できない選手もいますが、県大会出場の人は、出場できなかった人の分までがんばってきます。これで陸上部の結果報告を終わります。」
 報告会を聞くのはこれが3回目になります。こうやって、3年生の思いが下級生につたわり、3年生は新庄中を巣立つ準備をしていくのだと思っています。

 ※陸上競技大会の際、補助員としてバドミントン部、ソフトボール部の子たちががんばってくれました。1日目は日差しの強い中、2日目は雨の中、よく働いてくれていたようです。ご苦労様でした。
 ’14校長室通信 1〜10号 11〜20号 21〜30号
 ’13校長室通信 1〜10号 11〜20号 21〜30号 31〜40号
 ’12校長室通信 1〜6号 7〜12号 13〜18号 19〜24号 25〜30号 31〜35号 36〜42号 44号〜
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