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  校長室通信                    新庄中学校校長:笹原啓一

 第20号〜2013/09/13〜
 1年保護者会の懇親会に参加させていただきました。開会のあいさつをされた保護者の方が、「校長室通信にもあったように、子どもは、家庭と地域と学校の三つから養分を得て・・・」という話をして下さいました。それを聞いて、「私の書いた拙い文章を読んで下さっているんだなあ。」ととてもうれしく思いました。本当にありがたいなと思います。
 また、9月5日に行われた地区懇談会に、夜遅くの会だったにもかかわらず参加いただきありがとうございました。学校に足を運んでいただけること、たいへんありがたく思っております。教員と保護者がつながり、学校と地域がつながると、きっといい学校が創られていくと思います。ご難儀をおかけしますが、可能な限り、学校の様子を見て下さいますよう、どうかよろしくお願いいたします。
9月5日の全校集会で話したこと                                            
 9月5日の集会で、次のような話をしました。新庄中のよさ、新庄という土地の良さということをずいぶん前から考えています。生徒たちにも、一緒に考えて欲しいと思って、話をしています。

 7月27日に吹奏楽部の県大会が行われ、初めて県大会の様子を見ることができました。新中のブラスバンドの子たちに感謝しています。
 新庄中の前が、山形市立の中学校でした。私はブラスバンドの演奏はよくわかりませんが、なんとなく最北地区大会で各中学校が演奏している音とは違っているように思いました。そして、この中学校の演奏を聞きながら、山形第四小学校の校長だった、S先生の話を思い出していました。第四小学校は、山形市の中心の小学校です。どんな話だったかというと、「第四小学校の子どもたちが夏休みにどんな生活をしているかというと、昼は水泳大会の練習をして、夕方はフルートを吹いたり、サックスを吹いたりしている。」という話でした。そういう子たちが進学する中学校の吹奏楽部の演奏には、そういう下地があり、音が違うのではないかと思いました。
 S先生は、自分の学校を自慢して言ったわけではありません。彼は、新庄の出身で、新庄に対する深い思い入れがある方です。山形市内の学校の子たちと新庄・最上の子たちの差を埋めてほしいと願って、そういう話をしたのだと思っています。
 では、どうやって埋めていくかということです。みんなには、一人一人、それを考えてほしいと思っています。私の考えは、人と人とのつながりを深めていくというものです。私たちは、「昼は水泳練習、夕方は器楽練習」という経験はしてこなかったかもしれない。しかし、他のどの学校より、支え合ったり、助け合ったり、そういうつながりはどこにも負けない新庄中。そういう学校を創っていきたい。さらには、そういう地域や新庄市になればいいなと考えています。
 思い出してほしいのですが、地区駅伝大会の時は、たくさんの人が応援にかけつけてくれました。祭りあけのボランティアでもたくさんの人が集まってゴミ拾いをしてくれました。授業でも部活でも、助け合ったり支え合ったりする関係が、これからたくさんできるといいと思っています。
 昨日、山形市の小学校の校長先生から電話がかかってきて、新庄中をぜひ見させて欲しいということでした。また、つい先ほどは、静岡県の校長先生から電話がかかってきて、3名で新庄中を訪問したいということでした。
 自分たちのやっていることに自信をもっていきたいと思います。
 第19号〜2013/09/02〜
 8月27日の早朝に行われた地域ボランティアでは、新聞記事にもなりましたように約150人の生徒が参加してくれました。たくさんの生徒が、集合場所の駅をめざしている姿は壮観だったようです。また、ゴミ拾いをしている中で、地域の方からねぎらいの言葉をかけられた子も多く、いい活動をすることができました。
 ご存じのように、毎年、8月23日の新庄祭り前に全校生徒がゴミ拾いのボランティアをし、27日には有志の生徒によるボランティアが行われるというこの活動は、生徒にとって様々なものを得ることができる機会だと考えています。中学校で3年間このような活動を続ければ、大人になったとき、ゴミを平気で捨てる人は少なくなるのではないかと期待しています。
 「校長先生、タバコの吸い殻多いですね。」とため息をついていた生徒がいましたが、ゴミを平気で捨てる人になるか、目についたゴミを拾う人になるかは、小さなようで大きなことだと思います。ぜひ、がんばった生徒たちを褒めてあげてください。
子どもは、三つから養分を得て成長する                                            
 夏休み中の研修会で、広島大学の栗原先生のお話を聞くことができました。お話の中で、子どもは、「家庭」「地域」「学校」の三つから養分を得て成長する。だが、現代は、「家庭」「地域」からの養分がほとんどなくなってきているということをお聞きし、いろいろなことを考えさせられました。
 「家庭」「地域」からの養分がなくなったのは、どうしてでしょう。私は、「物が豊富になり、生活が豊かに便利になったこと」が大きな要因のように思います。
 便利になることで、地域で助け合うということがほとんどなくなってきています。私が子どもの頃は、生活が貧しい分だけ地域のつながりが強く、お互いに助け合いながら生きていたように思います。近所どうしが顔見知りでしたし、近所の方から怒られたことも多々ありました。今、近所の方から子どもが怒られるということはほとんどなくなっています。コンビニに行けば、生活に必要なものが簡単に手に入る世の中です。地域の方どうしがつながる必要がなくなり、近所にどんな人が住んでいるかわからなくなってきているのではないでしょうか。
 また、物が豊富になり生活が豊かになったことで、家庭で「これはダメ」ということが子どもに言いづらくなってきました。例えば、「友だちが持っている○○を買ってくれ。」と子どもからせがまれたとき、「私の家では、買いません。」と言える家庭はどのくらいあるでしょうか。私自身、買わないとがんばるより、買ってやった方が親にとって楽だし子どもも喜ぶので、多少高価だなと思っても買って与えたという経験をもっています。子どもに我慢させる経験をさせるとか、しっかりしつけをするということが難しくなっています。箒の使い方や、ぞうきんのかけ方は学校でしか教えることができない時代です。親にとって、しつけなどを通して養分を子どもに与えることが、なかなか難しい時代になっていると思います。
 こういう時代だからこそ、学校と家庭・地域がつながっていき、みんなで子どもに養分を与えることができるよう、努力していきたいと考えます。これからも、保護者、地域の方々からお知恵とご支援をいただく機会を増やしていければと思っております。

(9月5日の地区懇談会には、お忙しい中恐縮ですが、ぜひお出でいただけますよう、よろしくお願いいたします。)

 第18号〜2013/08/23〜
 総合文化部からタマネギをいただきました。前号で紹介した特別賞の副賞のお裾分けでした。「くまもん」を制作する時に、ちょっとだけお手伝いした(おにぎりの材料を提供しました)からかなと思います。ありがたくちょうだいいたしました。
 新しい体育館を使った体育の授業、部活が始まっています。生徒たちがとてもうれしそうです。保護者の皆様には、9月5日の県中駅伝壮行式、9月19日の授業参観と新人戦壮行式のときに、ご覧いただけるかと思います。その他でも、来校された際に、ぜひ新しい体育館をご覧になってください。
保護者アンケートから                                            
 7月に行いました保護者アンケートへのご協力ありがとうございました。252名の保護者の方から回答をいただきました。昨年と比べても回答数・回答率が増えています。ご意見やお考えをお聞きできる貴重な機会ですので、たいへんありがたいことだと思っています。
 まずうれしかったのは、「お子さんは、楽しく学校生活を送っていると思いますか。」について、A(そう思う)51%、B(ややそう思う)42%と、保護者の方々の目からみて、肯定的評価が多かったことです。C(あまり思わない)は7%でしたが、D(そう思わない)は0%でした。Cがさらに減るよう努力してまいります。
 詳しい結果については、先日配布した通りですが、いただきましたご意見等については、さまざまな点から検討させていただきたいと思います。中でも次の2つのご意見は、考えさせられるものがありました。紹介させていただき、校長として考えを述べさせていただきたいと思います。

◆ 「新中生はすばらしい」という言葉をよく耳にしますが、本当だろうか?と、実は昨年から思っております。勉強をがんばっている子に対して、クラスのみんなが冷たい態度をとって嫌な雰囲気をつくったり、勉強をがんばっている子のノートを借りて写すのが当たり前・・・のような子がたくさんいる事も耳にします。授業中に恋の話をしている子もいるようで、勉強をがんばっている子に迷惑だと思います。先生たちにはわからないところで、悪い空気が漂っているようです。

 
貴重なご意見です。確かに新中生の評判は良いのですが、評判ほどは良くはないかもしれないという思いは私もあります。昨年5月、授業の中でグループ学習を取り入れたところ、生徒どうしの人間関係が悪く、学習にならないグループが出てきて驚いたことがありました。そこから、もっと生徒どうしがつながる授業や教育活動が必要だという先生方の思いが生まれています。生徒どうしのつながりの弱さは新庄中の課題と考えています。
 人間関係が悪いと、クラスの雰囲気や学校全体の雰囲気がギスギスしたものになります。生徒たちにとって、学校が嫌いだという要因にもなります。新庄中の雰囲気は、ギスギスまではいきませんが、ギスぐらいのときもあるかと思います。もう1〜2年かけて、生徒同士のつながりを強め、温かなしっとりとした雰囲気の新庄中にしていきたいと考えています。
 今年の2月に田子浦中学校の校長先生方が新庄中を訪問され、「1年でどうしてこんな学校ができるんだろう。」と驚いておられましたが、田子浦中学校こそ、生徒どうしの関係が良く、温かい雰囲気の学校で、私が目標としている学校です。3年前田子浦中学校に視察に行き、生徒どうしの関係がよく、いい学校だな、こういう温かな雰囲気の学校をぜひつくりたいと思いました。
 今、新庄中は、登山でいえば6合目ぐらいまできているように思います。例えば、学校を休む生徒が少なくなりました。夏休み明けの1日目、発熱などで休んだ生徒が数名だけで、他の生徒は全員登校しています。生徒にとって、クラスや学校の雰囲気が悪くないのだろうと思っています。新庄中は、長年にわたりほとんど学校に来ない生徒が何人かいましたが、今年はじめてそれがなくなりました。校長として、とてもうれしく思っていますし、他の学校からは驚かれています。
 また、新庄中の生徒を見て、褒めてくださる地域の方も多くなっています。今日は、地域の盆踊り大会に、ブラスバンド部の子たちが演奏してくれたということで区長さんからお礼をいただきました。ごく普通にしていることが、地域や保護者の方から褒めていただけることは、たいへんうれしいことです。
 新中生の一人一人、なかなかおもしろい子たちです。多かれ少なかれ悩みも抱えています。それが問題行動につながる可能性もありますが、生徒一人一人を大事にして成長させていきたいと思います。
 生徒どうしの良い関係を育て、授業や教育活動のレベルをあげて、6合目から7合目、8合目と新庄中を少しずつ上げていくことができるよう努力してまいります。

◆ 学校体制としては、とても整っていて、子どもたちを一生懸命サポートしていただいており、とても感謝しています。ただ、先日行われた地区総体の壮行式での子どもたちの様子を参観し、何年か前の新中のアヤシイ雰囲気を思い出してしまいました。「真面目にやることのかっこよさ、すばらしさ。」を是非子どもたちに浸透させていって欲しいと思います。

 これもその通りだと思います。今、新中では、「自分たちで考え、判断し、行動できる」力を育てようとしています。ただ、これがなかなか難しい。よっぽど、「こうしなければならない。」と強く教えた方がいいのではないかと思うときもあります。新庄中の教育活動全体を見ても、そのように強く教えている場面も多々あります。ただ、それだけでは、強く言われたときだけ生徒が先生の言うことに従うということもありえます。あるいは、強く言う先生のことだけ従うということだってありえます。そうならないよう、これも1〜2年かけて、「自分たちで考え、判断し、行動できる」ようにしていきたいと考えています。
 これには、生徒たちに強く指導できる力以上の力を先生たちが持たなければいけません。そういう力を先生たちが身につけるよう努力していきたいと思います。新庄中の先生方は、生徒を支えることができる力(ケアする力)をもった先生方です。実際、よく子どもたちを支えていて、頭が下がる思いをすることが多いです。そこからさらにもう一歩、力をつけることができるといいなと思います。
 私は、生徒指導困難校(荒れている学校)を複数経験しています。荒れるときは、いい先生がそろっていても荒れます。そういう学校にしないために、生徒同士のつながりをつくっていく、生徒にとって「わかる、楽しい、学びがいのある」授業をつくっていく、生徒を支えることのできる教職員集団をつくっていく、ということをしています。少しずつ荒れにくい学校の体質にはなってきているかと思います。ただ、中学校はいつ荒れても(問題行動が起きても)おかしくないので、危機感をもって仕事をしていきます。

 年度当初紹介したように、「生徒同士が支え合い、それを職員が支え、そういう学校を保護者や地域の方々が支える。」そんな学校をつくりたいと考えております。ご支援のほどよろしくお願いいたします。
 第17号〜2013/08/20〜
 体育館はいつから使えるのだろうかとご心配をおかけしておりましたが、市教委の方々や業者の方々がお盆休み返上で完成検査をしていただくなどして、今日(20日)から使えることになりました。集会で、体育館に入ってきた生徒は、口々に「すごい。」「明るい。」「やったぁー。」などとつぶやきながら、ニコニコしておりました。
 報告を2つします。8月16日の山形新聞に、新庄市の平和都市旗掲揚式に新庄小、新庄中、新庄北高の生徒が参加したという記事が載っておりましたが、新庄中から西田君、姉アさんが参加し、旗の掲揚や宣言文の唱和をしてくれました。
 また、総合文化部の生徒たちが、「くまもん」の案山子を作成してまゆの里に展示したところ、特別賞(「また来てほしいでしょう」)をいただきました。夏休み中もがんばって制作してくれていました。とてもかわいい「くまもん」の案山子でした。
7月26日 集会あいさつ                                            
 夏休み前の7月26日の集会で、次のようなことを話しています。約1ヶ月前の話になりますが、私が学校全体をどのように見ているかがわかるかと思います。
 職員には、昨日の会議で、次の二つのことが実現するよう指示しています。

 @生徒同士がつながり、支え合えるような関係づくりをこれまでと同じように、これからも進めること。

 A生徒が、自分たちで考え、判断し、行動する場面をつくっていくこと。

 Aについては、生徒が成長するためにとても必要なことだと思っています。ただ、すぐにはできないと考えています。時間をかけて、少しずつできるようにしていきたいと考えています。
 保護者の皆様には、これまで同様、新庄中を支えてくださいますようよろしくお願いします。


 地区大会や県大会での活躍、たいへんうれしく思っています。東北大会に出場する選手のみなさん、新中生としての最後の試合、がんばってきてください。
 4月から4ヶ月たちましたが、みんなを見ていて感じていること、考えていることなどを話したいと思います。
 1年生。環境の授業をさせてもらいましたが、楽しかったです。環境を悪くしないためにどうしたらいいかをよく考えるし、他の人の考えをよく聞くし、授業のやりがいがありました。また、みんなの書いた「新庄中の良いところ」については、学校が楽しいと書いてくれた子がたくさんいました。明るい、仲がいいと書いてくれた人が多いので、ぜひそれを続けて欲しいと思います。
 2年生。今回中体連で3年生を助けてさまざまな活躍をしてくれました。新庄中学校のために貢献してくれたと思います。合唱コンクールの役員の意志表明カードを読みました。他の人のことを考えている内容が多くて、1年の時よりずいぶん成長したなと思いました。実は、4月から5月にかけて、クラスや授業が落ち着かないので心配していました。みんなは気づいていないかもしれないけれど、1年生の冬の頃は、ずいぶん落ち着いていました。2月、3月頃は、1年A、B、Cとも、自分たちのクラスは最高だと思っていた人が多かったと思います。ところが、2年生になってクラス替えしたら、落ち着かなくなってしまい、どうしてだろうと悩んでいました。6月に入って、少しずつ落ち着いてきたように思います。2年生は、これから部活や愛修会で、新庄中をリードする立場になります。新庄中をさらに良くするために、みんなとはいろいろ話をしていきたいと思っています。ぜひ、2年生でまとまっていい新庄中をつくっていって欲しいと思います。
 3年生。運動会から始まって、駅伝大会、中体連の地区大会、県大会など、よくがんばってきました。すばらしい成果をあげてきたと思います。実は、3年生のみんなのことを、2年生の後半から心配していました。去年の11月、12月頃、みんなの関係がバラバラのように思いました。強い子と弱い子ができて、例えば、教室に行くと、立場の強い子が立場の弱い子の席に座って、弱い子が座れずに困っている姿を見たりもしました。ずっと、学年の先生にみんなの関係をつないでほしいということを言っていました。3年生になって、どういう学年になるか心配していました。今年4月当初、成田先生とは、半年かけて一人一人がつながる学年にしましょうと言っていました。運動会、組頭を中心によくまとまり、すばらしい運動会にしてくれました。それがきっかけになって、助け合ったり、支えあったりができるようになってきたように思います。授業でも、少しずつ学び合いができてきて、お互いに助け合う雰囲気ができてきています。いいなと思っています。今やっていることを続ければ、すばらしい学年になっていくことでしょう。これからの、合唱コンクール、演劇での活躍が楽しみです。
 明日から夏休み。いい休みにしてください。

 今年、卓球の東北大会が最上を会場に行われました。この大会の運営のために、本校の職員と卓球部の生徒が役員として参加したのですが、たいへんがんばって仕事をしてくれたようです。一生懸命仕事をしてくれたということを、他校の方からお聞きすることができました。暑い中、たいへんだったと思いますが、他の人のために働いてくれたことを、とてもうれしく思っています。
 第16号〜2013/07/26〜
 4月から早くも4ヶ月が過ぎました。授業づくりで他の学校から注目されるようになったことや、中体連などの大会での活躍、地域の方との交流ができてきたことなど、様々な成果があったかと思います。
 私個人としては、1年生94名の名前をなんとか覚えることができました。前にも書きましたが、授業を持たない校長が子どもの顔と名前を一致させることのできる人数は、約200人と言われています。昨年は、268名の生徒の名前を覚えるのに、約半年かかりました。校長が生徒の一人一人の名前を覚え、どんな生徒かを知っているというのは、大切なことだと思っています。
 さて、夏休みに入ります。夏休みをはさんで、子どもたちは大きく変化します。お子さんがいい成長をするよう、ご家庭での見守りをよろしくお願いします。
新庄中の良いところ・・・                                           
 生徒たちが新庄中をどう見ているかを知りたいために、全校生に「新庄中の良いところはどんなところですか?」と「新庄中をよくするためにどんなことが必要ですか?」というアンケートをとりました。今回は、生徒の書いた「新庄中の良いところ」を紹介します。

(1年)
・グループ活動が多いので、友だちとのかかわりが多いこと。
・明るいところ。生徒だけでもしっかりがんばれるところ。
・小学校と違い、校長先生や、教頭先生が教えてくれることにより、学校に親しみやすくなる。地域の取り組みがたくさんあってうれしい。
・思いやりのある優しい中学生がいるという事(都会じゃもういないらしい)。みんなが色々な事に一生懸命なところ。
・先輩がやさしい、おもしろい。先生方がおもしろい。一人が何か言うとそれを行動に表して、注意、声をかけ合うこと。
・先輩に聞いたりすると答えてくれるので、話しやすいしやさしいところ。楽しい雰囲気が作れていること。
・授業がわかりやすいところ。  
・授業が楽しい。先輩がやさしい。
・いじめがないこと。
・一人一人がいろんな意見を持っている。授業を真剣に取り組んでいる。
・新中仕草があること。
・仲がいい。いじめがない。態度がいい。あいさつの声がいい。協力してできている声がいい。
・先輩方が明るく、優しいところ。自問清掃の取り組みから、集中して掃除をしているところ。
・調べ学習や4人班のときに、しっかり話し合いができる。新中仕草が徹底している。
 1年生は、学校を楽しいと思っている子が多いようです。書いたものからそれが伝わってきました。また、新中仕草がいいと書いてくれた子もたくさんいました。自分たちの考えたいい新中仕草を、3年生になったときにぜひ提案してほしいと思います。

(2年)
・誰にでもあいさつができる中学校。とっても楽しい中学校。
・あいさつがいい。地域の行事などに積極的に参加できる。いろいろな人がいて明るい。
・悪い人がいなく、大会でも新中が強いこと。
・教え合いが多い。あいさつの運動をしている。協力できる所。
・生徒、先生のうるさいほどの仲の良さ。やるときはしっかり団結してやりとげるところ。
・歌がうまい。最後までやりきる(一生懸命、なんでも)。
・あいさつです。新中仕草を守っていていいと思います。あと、悪いことだと思ったことを、直していける力があるところが、いいところだなと思いました。
・団結感が何事にもある!
・友だちのことをちゃんと応援できる仲がすごくいい中学校。
・元気なあいさつがあること。いじめがないこと。
・給食を残さず食べるところ。協力して生活できるところ。
・男女の仲が良く、明るく積極的な人が多いと思う。部活に集中して取り組める環境がある。
・行事に真剣に取り組んでいる。部活の成績がいい部が多い。
・掃除が上手(自分的には、最近水屋の掃除に力を入れています。ピカピカです。)
 2年生の書いたものを読んで、1年生の頃と比べて成長したなと感じました。思った以上に、自分たちの仲がいいと書いてきた子が多く、うれしかったです。

(3年)
・誰にでも笑顔で挨拶ができる。ボランティア活動や学校行事に積極的に取り組んでいる人が多い。
・元気がある。学年に関係なく、仲良し。
・行事に燃えられる。
・お互いを応援しあえる。
・あいさつがしっかりできるところ。先輩と後輩の仲が良いところ。
・元気で明るいあいさつやボランティア活動など。
・個性豊かな先生たち。何にでも元気に取り組む生徒たち。
・身だしなみに注意している。違反している人が少ない。
・授業を頑張っている。学び合いができている。
・学年関係なくて仲が良く、活発なところ。 
・体力がけっこうあること。頭がいい人がたくさんいること。
・まじめなところ。
・挨拶が良い。ボランティア精神がある。
・良い先輩、後輩がいること。
・勉強をがんばっている。
・男女の仲がいい。元気。陸上、スポーツの成績がいい。
 3年生は、自分たちががんばってきたことに自信をもっているようです。1年生が「先輩がやさしい。」とたくさん書いています。学校全体のいい雰囲気をつくってくれていると思います。 
 なお、「新中をよくするためにどんなことが必要ですか?」については、後日、紹介します。
 第15号〜2013/07/18〜
 7月13日に行われた、地区吹奏楽コンクールで、新庄中が県大会出場を果たしました。難関突破、おめでとうございます。二日にわたって行われたコンクールですが、新庄中の吹奏楽部の生徒がよく働いてくれたと、関係者の中で評判になったとも聞きました。
 また、野球部の生徒も、楽器などを運んで配置するなど、一生懸命働いていました。3年生の野球部員が率先して働いている姿は、とてもいいものでした。野球部の中体連の大会では、毎回吹奏楽部が応援してくれています。吹奏楽部と野球部のいいつながりは、これからも続いていくことでしょう。
「あぶらぽっち」って知っていますか?                                            
 私の自宅の近くで、新中の生徒たちがよく遊んでいます。サッカーをしたり、野球をしたり、ゲーム機で遊ぶのではなく身体を使って遊んでいるのは、とてもいいなと思っています。中学校の2年生、1年生に加えて、小学生も混じったりしています。あいさつもよくしてくれて、大好きな生徒たちです。
 私が子どもだったころ、ちょっとした空き地や車の来ない道路で日が暮れるまで遊んでいました。近所の子がたくさん集まってきて、さまざまな遊びをしました。鬼ごっこなどをする時は、幼い子は「あぶらぽっち」といって、鬼はわざと捕まえなかったり、捕まえても鬼にはさせなかったりなどの暗黙のルールもありました。今から思うと、幼い者、弱い者に対する子どもなりの配慮があったのでしょう。集団で遊んでいるので、強い者、弱い者は必ずでてきます。強い者が弱い者に命令をするということはよくありましたし、仲間どうしのけんかなどのトラブルもよく起きました。誰か泣く子が出て遊びが終わるということも多々ありました。でも、そういう中で、当時の子どもたちは、少しずつ他の人との人間関係づくりを学んでいったのだと思います。
 今、私の近所の子たちのように、みんなで集まって遊ぶということが少なくなりました。ごく限られた友だちとしか遊ばない、一緒にいないという子どもは少なくありません。新庄中で、グループを使った授業をしている目的の一つは、普段話をしたことのない子とも一緒に問題の答えを見つけ出すことで、関係を築いていくということがあります。そうすることで、たくさんの友だちとのつながりがつくられていくと、今大きな問題となっているいじめなどの問題は起きにくくなると考えています。
 新庄中は、人と人とのつながりを大事にした教育をしている学校です。どうか長い目で見て下さるようお願いします。
 7月16日で、1年生の保護者の方を中心にしたあいさつ運動が終了しました。今回も、25名というたくさんの保護者の方に参加いただき、ありがとうございました。1年生の子たちが、少しずつ成長していくのが見られたかもしれません。学校に足を運んでいただき、生徒の様子、学校の様子を見ていただくことは、必ず生徒たちにとってプラスに働きます。様子をご覧になってもし心配なことやお気づきの点などがありましたら、担任の先生などを通して教えていただければと思います。どうかよろしくお願いいたします。
 第14号〜2013/07/12〜
 定期テストが終わりました。1年生の子たちが、緊張して受けておりましたし、2年生、3年生の子たちもテスト勉強をがんばったようです。特に3年生は、受験にも影響してくるということで、かなり真剣に取り組んでいました。中体連の大会やさまざまな行事がある中での定期テストでしたが、気持ちを切りかえてがんばっている姿は、なかなかいいものでした。この雰囲気が続くようだと、学力があがってくると思います。
 その後、テストが返ってきて、生徒は一喜一憂。「良かった。」と言って笑顔でテストを見せてくれる子、思うように点数がとれなくて困っている子。
 これから、職員室に来て問題の解き方を教わりに来る子も増えてくると思います。そういう子や友だちどうしで教え合う子たちが増えるよう、努めていきたいと考えています。
 (夏休みには、宿題が出されますが、お家の方がどのくらいできたか、ちょっと目を通していただけるとありがたいです。)
地域の方とともに                                           
 7月10日、1年生の環境学習の一環として、山形大学の野堀嘉裕先生を招いての講演会を行いました。野堀先生は、森林情報学・森林資源計画学が専門の方です。
 また、この講演会は、「川西町河川公園を愛する会」の方々が企画されたもので、会の方々も一緒に聞いてくれて、新中生と地域の方々との交流の場ともなったと思っています。
 講演会が始まる前の校長挨拶で、次のような話をしました。
 「環境」について学習してきて、今のところみんなは便利な生活を捨てることはできないと考えている。ただ、便利な生活を続けていくことで、環境がどんどん破壊されていることを学んできた。
 では、私たちはこれからどうしたらいいかを考える上で、今日は二つのことを学べると思う。
 一つ目は、この会を企画してくれた「川西町河川公園を愛する会」や、「千門町蛍の会」「お堀端コスモスロードを創る会」などの方々がやっておられる、指首野川をきれいにする活動である。私が小学生の時、新庄の町を流れる川は、バイカモがたくさんはえていて、イバラトミヨがたくさんいるきれいな川だった。それが中学生、高校生になる頃あたりからどんどんきたなくなった。私の娘たちに川遊びを経験させたかったが、川がきたなくてとてもできなく、悲しい思いをした。
 ところが、役所や地域の方の努力で、指首野川がどんどんきれいになってきている。それは、地域の方々が、日常的にゴミを拾ったりしてくれているおかげで、それはすばらしいことだと思う。
 二つ目は、今日、野堀先生が話をしてくれる、森の再生。昔の人は、1年間に育つ分だけの木をエネルギーとして使ってきた。それが、石油を使い、たくさんのエネルギーを使う生活をするようになって、環境破壊が起きている。今日は、先生のお話を聞いて、どうしたらいいかを考えて欲しい。
 野堀先生のお話は、中学校1年生には難しかったかも知れません。「炭素固定」「遷移」など、聞いたことのない言葉も多く使われていまして。それでも、わからないところは、前後の話から補って、理解していたと思います(こういう力が大事です)。最後に村岡さんがお礼の言葉を述べましたが、「私の言いたかったことを全部わかってくれた。」と野堀先生が大変感動されていました。
 このような地域の方と一緒に学ぶ会がこれからもできたらと思っております。
 第13号〜2013/07/03〜
 体育館がもうまもなく完成します。まだ体育館が使えるようになる日は確定していませんが、8月下旬から部活や体育の授業で使うことができればありがたいなと思っています。
 3年生の保護者の皆様からは、卒業記念として校訓、校歌の装丁や額を寄贈いただけることになりました。校歌については、今回新しいものを指村先生に書いていただきました。校訓は、私が中学生だった頃の校長先生だった中村正明先生の書を装丁し直したものになります。この二つの書が体育館正面に掲げられますので、新しい体育館に入られた際は、ぜひご覧いただければと思います。
学校評議員会について                                            
7月2日に第1回学校評議員会が行われました。今年も昨年に引き続き、10名の方々に学校評議員をお願いしております。

 この会で、校長からのあいさつ・説明の時間がありましたので、次のようなことを話しています。
・4月当初、クラス替えがあったせいか、2年生、3年生に落ち着きのないところが見られたが、運動会の成功、地区駅伝大会の男女準優勝、地区中体連での活躍などを通して、3年生を中心に少しずつ自信をつけ、落ち着いてきたように思う。
・思春期に入っている子どもたちであり、友だちどうしのトラブルなどは当然ある。でもそういうトラブルを経験して、少しずつ大人になっていく、成長していくと考えている。
・ある会議で、保育所代表の方や幼稚園代表の方から、「今の子どもたちは家に寝に帰っている。」という話を聞いた。朝早く保育園に来て、夜遅く自宅に帰っていく。おむつをはずす訓練を保育所がしたり、離乳食の経験のない子どもに保育所で離乳食を作っていることなど、家庭の機能を保育所や幼稚園が肩代わりしているという話を聞いて、子どもをとりまく環境はますます難しくなっていると思った。
・子どもたちを学校で支えていきたい。子どもを先生が支えるだけでなく、子どもどうしが支え合えるような学校を作っていきたい。学校だけで無理な場合もあるので、福祉などとも連携して子どもを支えていく。
 また、評議員の方からは、日頃感じておられる新庄中の生徒の様子や、新庄中をさらに良くするためにどんなことを考えていけば良いかなどを話していただきました。その中で、「新庄中の先生方がたいへんよくやってくれている。ただ、ずっと学校にいる先生方の家庭が心配なので、ぜひゆとりをつくっていって欲しい。」という話をいただき、大変ありがたく思ったところです。評議員会は、今年あと2回行う予定ですが、ご意見やお知恵をいただきながら、いい新庄中をつくっていきたいと思います。
 第12号〜2013/06/26〜
 中体連の地区大会が終わりました。勝って県大会に駒を進めた部(生徒)、残念ながら負けてしまい県大会に進めなかった部(生徒)。前期大会が終わった翌々日、3年生の子たちの様子はどうだろうと、各教室を回ってみました。県大会に進めなかった子たちが落ち込んでいるのではないかと心配していましたが、陸上大会に出場する子も多く、気持ちを切りかえてがんばろうという雰囲気があったように思います。
 水前寺清子さんの歌に、「勝った負けたとさわぐじゃないぜ。あとの態度が 大事だよ。」という一節がありますが、試合の結果に囚われることなく、さまざまな経験を通して生徒が成長してほしいと願っています。「勝ってうれしい。」「負けて悔しい。」と思うのは当然のことですが、そこで終わるのではなく、そういう経験を通して生徒自身が何を思い、何を考え、何を学んだかというのが大事だと思っています。
 私たち大人は、あまり口出しせず、そういう子どもたちを、見守っていきたいものだと思っています。
サッカー部22年ぶり優勝
   陸上競技6年ぶり総合優勝
                                            
 ご存じのようにサッカー部が22年ぶりに優勝しました。陸上競技では6年ぶりの総合優勝をなしとげました。平成に入ってから、新庄中が陸上競技で総合優勝したのは、3回目となるようです(平成19年と平成10年の2回優勝しています)。他の部も準優勝したところが多く、例年よりたくさんの生徒が県大会に出場します。
 陸上競技では、八矢君が男子100mで、33年ぶりに大会新記録を出したのをはじめ、新庄中の生徒が大活躍をしています。見ていた役員の方々や他校の先生たちから、「新中の勢いすごかった。」等の言葉をいただいています。
 陸上競技が終わった後、選手や役員をしてくれた生徒たちに次の3つのことで、感謝していることを伝えました。
@ 閉会式前に、役員をしてくれた生徒たちが校長先生たちにあいさつをしてくれて、ある校長先生が、「さわやかなあいさつをしてくれた生徒たちは、どこの中学校だ?新中か?」と言っていたこと。役員としてしっかり仕事をしてくれたことも含め、うれしかったこと。
A がんばった朝練習を見るのが楽しかったこと。7時35分まで校門に行き、登校する生徒にあいさつをしようとしていたけれど、みんなのがんばっている姿を見るのが楽しくて、ついつい時間が過ぎていたこと。
B みんなの活躍で、ひさしぶりに総合優勝できたこと。校長としてとてもうれしいこと。
陸上競技だけでなく、地区大会で生徒たちは本当によくがんばったと思います(相撲の選手たちも、一生懸命練習していました)。今回の生徒たちのがんばりが、これからの学校生活につながるようにしていきたいと思っています。
 第11号〜2013/06/11〜
 6月8日に行われた「ちょボラ」には、たくさんの生徒、保護者の方が参加してくれました。職員も加えると140名の大人数になっています。練習試合に行くため、参加したくても参加できない生徒もおりました。そんな中でよく集まってきてくれたと思います。
 今年は、クラス別にして保護者の方もお子さんと一緒に活動していただきました。そのため、一緒に作業して会話がはずんだ親子もあったようです。私自身は、グランドの石拾いをしたり、玄関の草むしりをしたり、いい時間を過ごさせていただきました。
 保護者の方にとって、「ちょボラ」の時間は新中の生徒の様子がわかる機会ですし、お子さんと一緒に活動できる気持ちのいい時間になるのではないかと思います。都合のつく方、ぜひ参加してみてください。
大会前の部活動の様子                                            
 6月10日、教頭先生と一緒にいくつかの部を回り、練習の様子を見させていただきました。どの部もいい雰囲気の中で練習をしていました。部員どうしが力をあわせて練習している姿、元気に声をかけあっている姿、下級生が上級生のために一生懸命やってくれている姿など、いい感じで練習しているなと思いながら回らせていただきました。
 各部とも、最初からずっとこのようないい雰囲気だったわけではありません。これまで様々なことがありました。仲間どうしでけんかしたり、上級生と下級生の仲がしっくりいかなかったり、部長が部をまとめるのにとても苦労したり。それを乗り越えてというより、そういうことを部員が経験したからこそ、今のいい雰囲気が出ているように思います。

 話は変わるようですが、新中生を見ていると、思春期に入っている子たちだなあと思うことが時々あります。昨年もこの「校長室通信」に書いたのですが、思春期は「さなぎの時代」だと思っています。一見表面的には何も変化がないようだけれど、内部はすさまじい変化をしている、そんな時期を生徒たちは過ごしています。生徒たちにとっては、自分自身がよくわからなくなったり、自信を失ったりする、なかなか大変な時期だと思います。
 こういう時期には、生徒たちが問題を起こすことがあります。特に、友だちとのトラブルはよく起きます。でもそのようなトラブルを繰り返しながら、生徒は少しずつ成長していくようです。大事なのは、問題を起こしたことを通して、その生徒をよく見ること、生徒の考えをよく聞くことだと思います。
 「せっかく問題を起こしてくれたんだから。」と私が先生たちに言うことがあります。問題が起きることで、生徒や保護者の方とゆっくり話をする時間をとることができ、思っていることや悩んでいることを聞くことができたりします。成長する過程で、問題は起きる(ことが多い)。問題を通して、生徒は成長する。ということを大事にしていきたいと思います。

  
 ’13校長室通信 1〜10号 11〜20号
 ’12校長室通信 1〜6号 7〜12号 13〜18号 19〜24号 25〜30号 31〜35号 36〜42号 44号〜
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