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  校長室通信                    新庄中学校校長:笹原啓一

 第10号〜2013/06/03〜
 5月29日の駅伝クラスマッチは、小雨の中で行われましたが、生徒たちの熱気が雨をはじきとばす、新中のエネルギーを感じさせるものになりました。誰一人として手を抜く生徒はおりません。足の遅い子も必死になって走っています。中には、遅い子を助けて他の子たちが手をつないでゴールするチームもありました。走る前のクラスごとのスクラム。走った後のねぎらいの言葉がけ。いいなと思える生徒たちの姿がたくさんありました。
 このクラスマッチのおもしろさは、「クラスごとの作戦があり、誰がどの区を走るか工夫されていること」「クラスの団結力が高まること」だと思います。見ていて、とても楽しいものです。今年見逃した保護者の方は、来年はぜひ参観に来られてはいかがでしょうか。(小雨の中、応援いただきました保護者の皆様、ありがとうございました。)
1年生の総合の授業をして                                            
 今年、1年生の総合で私がメインとなりながら、学年の先生方と協力して、「環境と人間」というテーマで授業を行っています。
 地球の温暖化を中心に学習して、地球環境が危機になっていることを伝えています。5時間ほどしたところですが、生徒たちの豊かな感性を感じることが多々あります。「これからの授業に望むこと」を書いてもらったので、その中からいくつか紹介いたします。

○何気なく新聞の記事や昔の絵を見ていたり、ビデオを見る中で、大事なことがたくさん隠れていると思います。特に大切な部分を注意深く、真剣にとらえてそれを自分なりの言葉で説明できるように、きちんとこれからの授業は考えをたくさん持てるようにしていきたい。
○エネルギーのことを調べて、自分が50年前に戻さなくても、少しずつできることを探していって、地球のみんなが少しずつやれば、すごい力になると思います。そのための第一歩だと思って、自分がやっていきたいです。
○不思議に思ったことは、人間は「楽」をしたくて環境を壊し続け、温暖化になり、危険な状態となり追い詰められた。最終的には、「楽」とは正反対になっているのではないかと思いました。
○もっと地球温暖化についてくわしく知りたいです。私は総合の勉強が始まってから、環境について興味をもったので、分からないところは、自分でもたくさん調べて、たくさんの人に呼びかけたいです。授業では資料をもとにして調べることが多いので、よく読んでしっかり学習したいです。
 第9号〜2013/05/27〜
 5月21日に、「川西町河川公園を愛する会」の方々と新中生の有志で、ベンチづくりを行いました。生徒たちは電気ドライバーを使ったりするのは初めてでしたが、少しずつ慣れて、会の方から「上手だ。」と言われたようです。(有志のみなさん、ご苦労様でした。)
 このベンチを昇降口に置いていたところ、座るだけでなく寝っ転がる女子生徒まで出て、柔らかないい雰囲気になっています。 ベンチは「河川公園を愛する会」のご厚意で、新庄中学校でこれから使わせていただきます。ちょうど、グランドのベンチがなくなっていますので、そちらの方で使いたいと考えております。
 1年の生徒が、「河川公園を愛する会」の方に、「昇降口が開くまで待っているとき、ベンチに座ることができてよかった。ありがとうございました。」と言ってくれたとのことでした。生徒たちと地域の方々との交流が、今後も様々なところでできるといいなと思っています。 
愛修会総会                                            
 5月17日愛修会総会が文化会館で開かれました。詳しくは「愛修会TIMES〜第5号〜」を見て欲しいのですが、生徒たちからの質問を通して、各専門委員会などが、今年前期で何をしたいのかがわかる総会になったと思います。
 愛修会総会用の冊子からの転載になりますが、会長の柿アわかばさんのあいさつを紹介します。

 「明日が待ち遠しいと思うほど充実した生活が送れる学校にすること」これが、愛修会が目指す新庄中学校の姿です。友だちや先輩のみならず、先生方とも仲が良く、協力し団結して活動に取り組むことのできる新中生。授業や部活動はもちろん、学校行事やボランティアにも一生懸命取り組み、地域に貢献できる新中生。そんな新庄中学校にしていきたいと思っています。
 そんな想いを込めて、皆さんのご協力のもと一緒に作り上げた今年のスローガンが「広げよう新中仕草 みんなと繋がる絆のあいさつ」です。
 昨年度から、新たな試みとして始まった新中仕草ですが、この新中仕草に対する皆さんの期待と、高まりを感じ、今年のスローガンの核としました。
 愛修会では、今後この新中仕草を更に発展させ、新庄中学校の新たな伝統として引き継いでいきたいと思います。
 また、先輩方が私たちに残して下さった最初の新中仕草を、新中のみならず、地域にも発信していき「あいさつの新中」を確立したいと考えています。
 加えて「あいさつ」を核にして、生徒と先生方、地域の方々を強い絆で結んでいきたいと思います。そのためにも新中生の自覚を持ち、積極的に地域に発信できる愛修会を目指します。
 5月29日に、前に紹介しましたように「駅伝クラスマッチ」を行います。各クラスとも、作戦を考え、練習も少しずつ始めています。なかなかおもしろい光景を見ることができます。ぜひ学校においでください。
 第8号〜2013/05/16〜
 前回に引き続き、5月15日に行われたあいさつ運動でも、20名を超える保護者の方に参加いただきました。お忙しい中、中学校に足を運んでいただいていること、本当にありがたく思っております。
 登校してきた生徒たちは、ちょっと恥ずかしがりながら、そしてちょっと緊張しながら校門を通っていくように見えます。そんな生徒たちを見ていると、保護者の方に来ていただくことで、学校に活気がでるような気がします。
 ところで、ご都合が良いときでけっこうですので、あいさつ運動後に教室を回られてはいかがでしょうか。欲張りなようですが、生徒たちが朝読書をしている姿や朝の会をしている様子を見ていただければありがたいなと思います。(さらには、参観された後に、校長室でお茶でも飲んでいただけたらとも思います。)
 保護者の方の目が学校に向いていると生徒が感じるようだと、それは新庄中にとってとてもプラスに働くことになると思います。気軽に学校に着て、様子をご覧いただければと思います。どうかよろしくお願いいたします。
JRC加盟登録式                                            
 5月15日、日本赤十字山形支部の菅原貢先生をお招きして、JRCの加盟登録式が行われました。橋桃子さん、須藤菖さんの司会進行、泉谷真之介君の「ボランティア精神の高い新庄中を作っていきましょう。」という開式の言葉に続いて、西田健人君のJRC代表の言葉、登録証・バッチの授与。授与を受けたのは藤田千世さんです。その後、菅原先生のお話、本間智之君の誓いの言葉の斉唱、新規加入代表者決意の言葉は鎌田航輔君が行いました。そして、「積極的にボランティア活動に参加しましょう。」という丹笙君の閉会の言葉で登録式を終えております。
 みんなが立派に自分の役を務めてくれ、いい登録式を行うことが出来たと思っております。菅原先生のお話も、他校でのJRC活動の様子がよくわかりずいぶん参考になりました。
 この中で、西田JRC委員長が話した内容がとても良かったので紹介させていただきます。

 今年度のJRC委員会は、「地域に出てボランティア活動」を目標に、様々なボランティア活動をしていきたいと思います。
 これまで老人施設へのカードづくり、書き損じ葉書の回収、プルタブ・キャップの回収、清掃ボランティアなど、地域や社会に貢献する活動を積極的に行ってきました。
 その中でも1月に行った書き損じ葉書の回収では、みなさんのご協力のおかげで、356枚の葉書を回収することができました。1枚45円の募金になるので、合計で16,020円の募金を寄付することができました。これはみなさんが困っている人の力になりたいと思ったから、実行に移したのだと思います。
 そして、プルタブとキャップの回収も、毎年力を入れている活動の一つです。特にペットボトルキャップは、ワクチンに変えて命を救うだけでなくCO2削減にもつながります。世界には、助けを求めている人がまだまだたくさんいることを、みなさんも忘れないでください。
 今日、新中生全員が青少年赤十字の一員になります。僕はJRC委員長として、誰かのために小さな事でも精一杯やろうとする気持ち、自分たちの努力で人の役に立てる喜びを伝えていきたいと思っています。僕たちの活動は、世界の平和につながるような大きな活動ではないし、僕たちの思いが世界に届くことは難しいかもしれません。しかし、地域のためにたくさんのボランティアに参加すること、困っている人のために協力しようとする気持ちが、ボランティア精神の強い新庄中を作り上げていくのだと思います。そして、自分たちにできるほんの小さなことでも地域を変え、それが世界にもつながっていくのだと思います。
 僕たちJRC委員会は、これからも様々な活動に取り組んでいきます。一人の力では小さなことでも全校が一丸となって活動すれば大きな力になります。みなさん、日本一ボランティア精神の高い学校を一緒につくっていきましょう。

 登録式が終わった後、菅原先生が「新庄中、ずいぶん変わったね。昔と違うね。」と言ってくださいました。
 菅原先生は、新採校長として八向中学校の校長を3年間されました。その当時、新庄中の生徒がたいへん様子を見て、先生たち苦労しているなと心を痛めていたそうです。ところが、今日見た新庄中の生徒は落ち着いていてとてもすばらしかったと褒めていただきました。とてもうれしい言葉でした。
 第7号〜2013/05/14〜
 5月10日に行われた壮行式(駅伝、空手、水泳)では、応援団がたいへんいい姿を見せてくれていました。1年生から3年生まで統率のとれた動きで、全校生の気持ちを引きだす、そんな応援をしてくれたと思います。「今年の応援団は、ひと味もふた味も違う。」そんな感じがします。
 6月13日には、地区中体連大会の壮行式が行われますが、ぜひ学校に足を運んでいただき、応援団の動きも含めて生徒の様子を見ていただければと思います。
駅伝大会、男女とも準優勝                                            
 壮行式の際、生徒たちにこんな話をしました。
 「運動会ですばらしいなと思ったことがたくさんあった。中でも陣屋での応援が本当によかった。あの時、自分たちの組の応援だけでなく、他の組の応援もしていた。そして『ともに戦おう』のコールをしていた。みんながつながる応援ですばらしいと思う。この『ともに戦おう』を今回大会につなげ、さらには、中体連の大会、県大会、新人戦とつなげていってほしい。」

 そして5月12日の駅伝大会。応援団や吹奏楽部を中心にして、すばらしい応援が展開されました。町村の教育長さんや他校の校長先生から、「新中は、全校応援しているんですか?」と聞かれました。「部活毎に応援したい生徒が100人以上来て応援しているんです。」と答えたところ、びっくりされていました。
 駅伝がスタートする前、新庄中のテント近くにいたところ、新中の校歌が聞こえてきました。「あれ、新中の校歌だよな。」と選手の生徒たちが喜んでいました。これから本番を迎える選手の子たちの緊張が、ふっと和らいだ感じがしました。
 駅伝がスタートし、選手たちにとって、沿道での生徒たちの応援がどれだけ心強かったか、スタート・ゴール地点での応援がどれだけうれしかったかわかりません。力の限り走った生徒、選手のサポートにまわった生徒、力一杯応援していた生徒、まさしく「ともに戦おう!」が実現された駅伝だったと思います。
 3時間近く、応援がとぎれることがありませんでした。校歌、愛修会の歌、突っ走れコール、エールなど、さまざまな応援が続けられました。さらにすばらしかったのは、新庄中の男子チームがゴールしてそれで応援を終わりとしたのではなく、最後の選手がゴールするまで、他校チームへの応援が続けられたことです。
 男女とも準優勝という結果はもちろん、新庄中のすばらしさが出た駅伝大会だったと思います。
 応援に来てくれた生徒のみなさんありがとうございました。また、保護者の皆様にも多数応援に来ていただき、心から感謝申し上げます。
5月29日(水)3校時・4校時に、クラスマッチ(ミニ駅伝)が開催されます。 
@全5区間とする。5区間にクラス(男女別)全員をふりわける。
A一つの区間の人数は、2人以上5人以内とする。ただし、1区のみ1人とする。
B同時に数名がスタートし、全員がゴールした時点で、たすきをリレーできる。
などのルールで行われるクラス対抗の駅伝です。見ていてたいへんおもしろい、生徒の一
生懸命走る姿を見ることが出来るクラスマッチです。ぜひ足を運んでいただき、参観してい
ただければと思います。
 第6号〜2013/05/01〜
 保護者の皆様には、運動会での応援、準備や後片付け等をしていただき、誠にありがとうございました。運動会が終わって家に帰ってきた子たちが、「運動会おもしろかった。」「楽しかった。」と言っていたと、多くの保護者の方からお聞きできました。子どもたちが満足した様子がうかがえて、うれしい限りです。
 講評で話したとおり、「新庄中全体のまとまりができてきたこと。」「3年生のリーダーシップが発揮されたこと。」の二つは、今回の運動会の大きな収穫でした。新庄中をさらに良い学校にするためのいいスタートが切れたと思っております。
 また、今日(5月1日)に行われたあいさつ運動に、1年生の保護者を中心にたくさんの方々に参加いただき、誠にありがとうございました。職員がたいへん喜んでおります。保護者の方に学校に足を運んでいただけることは、本当にありがたいことです。今後ともどうかよろしくお願いいたします。
インターネット等環境調査結果                                            
ご存じのように、今、ネットを介したトラブルが増えています。画像をブログ等に貼り付けてプライバシー侵害になったり、メールのやりとりの中から関係がこじれたりなどのトラブルです。ネットに貼り付けた写真などが、またたく間に広がったなどの事例をよく聞きます。
 そこで新庄中の生徒がどんなネット環境にあるかを、調べてみました。結果は次のとおりです。

 ○ネットにつながる機器(パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット、ゲーム機、音楽を聴くもの等)をもっていない生徒
  1年15人、2年3人、3年9人
 ※ほとんどの生徒が、ネットにつながる機器をもっていることになります。複数の機器をもっている生徒も少なくありません。
 ○ソーシャルネットワークサービス(SNS:ライン、フェイスブック、モバゲー、ツイッター、グリー、ブログ等)を使っていない生徒
  1年66人、2年35人、3年41人
 ※新庄中の生徒の、約半数の生徒がSNSを使っていることがわかります。
  使っている子の中には、ラインやツイッターなど複数使用している子も多いという結果となっています。

 情報化社会になり、大人がSNSを使うのはごく当たり前になっています。
 また、大人以上に子どもたちは機器操作やネットに慣れ、大人の知らない操作方法を知っているのが現状です。
 昔、携帯等がなかったとき、教室の中で友だちの悪口を書いた紙を生徒同士で回すことがありました。今はそういうことはほとんどありませんが、その代わりにネットを使って悪口を書き込むということがあります。ネットに悪口を書かれ、それを見た人は、大人だろうが子どもだろうがたいへん傷つきます。
 自分のお子さんが、トラブルに巻き込まれないよう、お子さんのネット環境などを把握していていただければと思います。学校の方でも、機会ある毎に賢い情報機器の使い方などを生徒たちに指導していきます。
 第5号〜2013/04/23〜
 4月21日の授業参観、父母と教師の会総会、学年保護者会には、たくさんの方に出席いただき、誠にありがとうございました。天候が悪い中、また急に文化会館の駐車場が使えないことがわかりご不便をおかけする中、たくさんの方に集まっていただけたことは、校長として心強い限りです。
 総会での校長あいさつでは、時間をとって恐縮だと思いながら、次のような内容の話をしております。さらにいい新庄中になるよう努力して参りますので、どうかよろしくお願いいたします。
総会でのあいさつ内容                                            
  この会は、企業でいえば株主総会にあたるものだと考えています。
 今日は時間をとらせていただいて、「昨年新庄中はどんな学校であったか」「校長としてどんな学校を創りたいと考えているか」「生徒につけたい力」の3つを中心に話をさせていただきたいと思います。

 昨年一年は、生徒や職員のがんばり、保護者や地域の方々からのご支援で、いい実績を積み重ねることのできた一年だったと思っています。
 入学式、卒業式、運動会、合唱祭、演劇発表など、出席された方々から「新中生すばらしいですね。」と言っていただきました。今年の入学式も、出席された方々から「いい入学式ですね。」「新庄中、勢いがある。」等のお褒めの言葉をいただいます。
 昨年新聞に新中の名前が載った回数は10回を越えます。最上管内でトップだと思いますし、県内でもトップクラスの回数ではないかと思います。
 スポーツ面では、新人陸上大会で、男子優勝、女子優勝の完全優勝を達成しました。男女とも優勝する完全優勝はめずらしいことです。過去にこの大会で新庄中が完全優勝したのがいつか、調べてみたのですがわかりませんでした。
 学力面では、全体の学力が伸びてきました。今年卒業した生徒たちは、実力テストで6月は地区平均より少し良い程度だったのですが、テストをするたびに良くなってきて、12月実施のテストについては、地区でトップに立ちました。受験では、私立高校、公立高校含めて、全員が第一志望の学校に進学できたというすばらしいことが起きています。
 授業を、教師が教え込む授業から、生徒同士で協力しあって課題を解決する授業に少しずつ変えています。その授業づくりの様子を、他の学校の先生方が多数勉強に来る学校になっています。小学校の先生が視察に来て、「中学校でどうしてこんなことができるんだろう。」と驚いていました。また、2月には静岡県の田子浦中学校の校長先生方が視察に見えられ、「なんで1年でこんなに変わるのか?」と驚いておられました。
 また、演劇発表の際、新庄中を応援する会のバックアップにより、PTA主催で「感謝の集い」を開くことができました。地域の方と生徒が、もちを食べながら交流できたというのは画期的なことだと思います。

 「生徒どうしが支え合い、生徒を教師が支え、学校を保護者や地域が支える」そういう学校を創っていきたいと考えています。
 「生徒どうしが支え合い」というのが大事だと考えるのは、自分さえ良ければいいという考え方では、社会の中でなかなか生きにくいのではないかと思うからです。
 新庄中では、4人グループでの学習が多くなっています。その中で、こんな授業を見ることができました。4人の中で、一人問題がわからないでいる子がいました。でもその子は「わからないから教えて」とは言えないでいました。すばらしいと思うのは、まわりの子はその子のことを心配しているけれど、すぐには教えていないというところです。だから、わからない子が、「わからない」とつぶやいたときから、まわりの子が「わからないところ」を一緒に考える授業が始まりました。すばらしい授業だと思います。
 昨年の卒業生が、「どこでも、だれにでもあいさつしあう」という新中仕草を残してくれました。これは、江戸仕草を参考にしたものです。江戸仕草は、私とあなたとはつながっている、一緒に生きているという感覚からできたものだと思います。そういう感覚を身につけた人を育てたいと思っています。
 「職員が支える」ということについては、2つの点で、職員の意識が変わってきたと思っています。一つは、生徒を支えるという意識が出てきたことです。今年、「大きな声を出さないようにする。」と言ってくれた先生たちがいます。大きな声で生徒を指導するというのではなく、生徒をよく見て支えるという感覚が出てきたように思います。
二つ目は、勉強しなければという意識が出てきたことです。職員が自身を伸ばそうと努力している、その姿はなんらかの形で生徒に伝わります。大きな事だと思います。
 「保護者や地域の方が学校を支える」という事では、学校と地域をつなげるのが校長の仕事だと思っています。保護者の皆様にお願いしたいのは、できるだけ学校においでいただきたいということです。行事やあいさつ運動などで、学校に来て生徒や学校の教育活動を見ていただけるのは、たいへんありがたいことです。加えて、一緒にお酒が飲めたらと思っています。運動会後の反省会など、ぜひ参加いただければと思います。

 生徒に「つけたい力」は次の3つです。
  @情報を集め、分析し、判断し、行動できる力
  A他の人と協力できる力(他の人とつながっていく力)
  Bみんなで良い社会をつくろうという価値観
 今、大人になって、社会参加するのが難しい社会になっています。例えば、不登校児童・生徒は、文部科学省の調査で約12万人いることがわかっています。では、16歳〜35歳までの人でひきこもりになっている人はどのくらいいるのでしょうか。はっきりわからないところはありますが、さまざまな調査で、約160万〜170万といわれています。
 また、山形県の高校を卒業し会社等に入った人で、3年以内でやめる人が約4割にもなっています。さらには、世界がグローバル化し、単純作業で製品ができる仕事は、賃金の安い国で行われるようになり、単純労働の仕事が少なくなっています。
 こういう現状なので、知識だけでなく、智恵をつけていくことが必要と考えています。授業をはじめ、様々な教育活動を通して、社会で生きる力(=智恵)をつけていく。そういう取り組みをしていきます。

 昨年度末、卒業を祝う会、PTAによる職員の送別会などで、心の温まる懇親会を開いていただきました。今年も保護者の方々とおいしいお酒が飲めたらと思っています。どうかよろしくお願いします。
 第4号〜2013/04/19〜
  前号で、新入生歓迎会の際、愛修会の役員の子たちが新中生の一日の様子を劇で紹介したということをお知らせしました。その際、掃除は「黙動清掃」をしていることを紹介しましたが、正確には「黙動自問清掃」という名前のものであり、生徒たちには「自問清掃」という名前で通っています。
  清掃時、職員室が空になることが多くて私は職員室にいるようにしているのですが、掃除をしている音が聞こえてきません。掃除の時間だよなと思ってドアをあけて廊下をみると、職員室前から昇降口にかけて1年生の子たちが一生懸命掃除をしてくれています。単に無言で掃除を行っているだけでなく、気づいて他の人の手伝いをしたり、自分ができることがないか探したりしている姿も見られます。
  ぜひ続けていき、掃除の時間が一人一人の生徒にとっていい時間になるようにしていきたいと考えています。
役員の方に感謝します                                            
 4月9日の本部役員会、4月17日の新庄中学校父母と教師の会の拡大役員会、それに続いての学年評議員会等、保護者の皆様には夜遅くまで会議に出席いただきまして、ありがとうございました。役員の方の中には、小学校の役員を兼ねている人もおられて、連日の会議になっているにもかかわらず出席いただき、ご難儀をおかけしているなと思っております。
 今年うれしかったのは、学級評議員等を選出するにあたって、担任の先生方が保護者の方に直接電話をすることがなく、事前のアンケートをもとに保護者の方どうしで電話をして役員が決まっていったということです。その分、担任の先生方は、授業の準備や学級づくりのための準備をすることができ、たいへん助かりました。
 ある保護者の方が、「これ、去年まで先生たちがやっていたんだよな。先生たちたいへんだったね。特に新しく来た先生、顔もわからないで電話しなくちゃならなかったんだよな。」と言って下さっていました。本当にありがたいなと思います。

駅伝部がんばっています
 駅伝の選手が3月から、朝練習をがんばっています。春休みも毎日のように練習を重ねてきました。4月になってからは、1年生の子たちも練習に参加しチームの活気が出てきています。5月12日が、地区駅伝大会の日となっており、活躍が期待されます。保護者の方も、朝食を早めに用意するなどたいへんかと思いますが、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
 第3号〜2013/04/15〜
 毎朝、校門のところで生徒たちと挨拶を交わしながら、生徒の表情などを見ています。また、教室を回って授業を参観して、生徒の様子やクラスの雰囲気を見ています。今のところ1年生が元気に登校していますし、2年生、3年生も落ち着いているように思います。
 11日(木)には、新入生歓迎会が、愛修会主催で行われました。役員の紹介、どんな活動をしているかなどの紹介の他、新中生がどんな一日を過ごしているか「ワッタ君の一日」という劇をしてくれました。登校の様子(あいさつ運動)、授業の様子(グループ学習)、掃除の様子(黙動清掃)など、時々笑いを誘いながら、なぜそういうことをしようとしているかわかりやすく紹介してくれています。新入生のお礼の言葉(石山君)もたいへん立派でしたし、素晴らしい上級生の歌のプレゼントもあり、落ち着いた雰囲気のもとでの歓迎会だったと思います。準備してくれた愛修会役員や3年生、2年生の子たちに感謝します。
運動会練習が始まります                                            
 4月29日の運動会を目指して、運動会練習が始まろうとしています。各組の幹部が決まって、12日には組別集会が行われました。各組ともたいへん意欲的で、1年から3年までの一体感が出ていた集会になっていました。
 今年の運動会練習は、体育館がないため、雨天の際は文化会館などをお借りしての練習になります。戸沢神社さんにも場所の確保をお願いしたところ、快く受けていただいています。このようにいろいろな方々から支援をいただいての練習になります。 いろいろ工夫しながら練習を積み上げていきますので、ご声援よろしくお願いいたします。

補助金をいただきました
 昨年は、「ものづくり教育奨励事業」で20万円いただきましが、今年は「再生可能エネルギー教育支援事業」で100万円、「ユネスコスクールESDアシストプロジェクト」で10万円をいただけることになりました。(「ESD」とは、持続発展教育の意味だそうです。)
 いずれも、環境教育やエネルギー教育等に関する内容になっています。世界が抱えている問題を考える良い機会ですので、1年生の総合的な学習の時間や、理科の授業などでこの補助金を使わせていただく予定です。
 中学生の時から、社会で起きている様々なことに関心を持ち、大人になっても「自分たちがどう行動すべきか」を考える人になって欲しいと願っています。
授業の内容を吟味して、いい教育活動が展開できるよう努力していきたいと思います。
 第2号〜2013/04/10〜
 今年度の愛修会テーマ「広げよう 新中仕草 みんなと繋がる絆のあいさつ」の看板が、中学校昇降口に掲げられました。愛修会役員の子たちが3月に苦労して完成させたものです。なかなか見栄えがしますので、新庄中学校においでの際は、ぜひご覧になってください。
 4月7日に行われた入学式は、来賓の方々から「いい入学式だった。」「職員紹介の際、先生方のパワーを感じた。」「保護者の方たち、うれしかったでしょうね。」等のお褒めの言葉をいただきました。また、入学式の準備、後片付けの時は、3年生、2年生の子たちがよくがんばってくれました。特に3年生の子たちの仕事ぶりには、一生懸命さと責任感を感じさせられました。山尾市長さんが褒めて下さったように、吹奏楽部の子たちも練習、本番と、よくやってくれました。みんなで創った入学式だったと思います。
入学式式辞(4月7日)                                            
 7日の始業式で、次のような式辞を述べています。生徒たちに、将来社会に入っていくことができる力や考え方を身につけさせたいと考えます。それが実現するよう、今年も新庄中の教育活動をいろいろ工夫していきます。

 清明の節気を迎え、木々の芽も日を追うごとに膨らみゆく本日、御来賓の皆様の御臨席を賜り、入学式を挙行できますことを皆さまとともに喜びたいと思います。
 新庄中学校に入学された94名の生徒の皆さん、ご入学おめでとうございます。 
 真室川小学校、鮭川小学校の卒業式には出席できなかったのですが、新庄小学校の卒業式には来賓として出席いたしました。どんな新入生が本校に入学するのだろうと興味津々でみなさんを見ておりました。入学式が始まる前、廊下に並んでいたみなさんが、来賓の方々に笑顔であいさつをしてくれていました。それを見て、「今年も、いい子たちが入学してくるんだな。」ととてもうれしく思いました。
 さて、皆さんが新庄中学校で、こんなことを学んで欲しいということを二つお話しします。
 一つは、たくさんの知識を覚える勉強だけでなく、答えがないような問題にも取り組む勉強をしていくということです。
 社会がすごい速さで変わってきています。日本は、長い間、世界で一番安い原料を仕入れ、それを加工し、高い製品に仕上げて外国に輸出し貿易でお金を儲けてきました。それが通用しなくなってきています。
 今、日本はどうやって外国との貿易でお金を稼いでいるかわかりますか。例えば、ユニクロという会社があります。みなさんの家でもユニクロの服があるのではないかと思います。この服は、ほとんど中国で作られています。日本で、服のデザインや縫製の技術を開発して、中国で服を作り、作ったものを全世界で販売しています。ということは、世界でトップレベルのデザインや縫製技術を常に開発していかないと、お金を稼げないということになります。これは、多かれ少なかれ、日本の会社・企業が直面している問題です。
 将来、そういう社会に入るみなさんはどんな勉強していけばいいのでしょうか。例えば1+2=3というようなこと、答えが一つだけ決まっているようなことをたくさん覚えるだけでは足りないのです。例えば、1+2=3の反対、3=は何かという考え方が身につく勉強をしていく必要があるのです。3=1+2だけではないですよね。3=6−3かもしれない。3=9×1/3かもしれない。3=としたことで、無数の答えが出てきます。そんな中で自分で納得できる答えを見つける、あるいは自分だけでなく他の人も納得できる答えを見つける、そういう力がつく勉強をしていく必要があります。さらには、答えがない問題でも答えを見つけていく、新庄中学校では、そういう勉強もしていきます。
 学んで欲しいことの二つ目は、生き方です。
 今、中国とかインドとか、人口がどんどん増えています。そして、豊かな暮らしをどんどん求めています。そのため、地球にある様々な資源が奪い合いになりそうな状況になってきています。小麦粉などの食料資源、石油などのエネルギー資源、鉄などの鉱物資源、いくらあっても足りなくなってきています。しかも、みんなが豊かな暮らしを求めて、資源をどんどん使うことで、地球環境が悪化しているのはご承知の通りです。
 そんな中で私たちは、どんな生き方をすればいいのでしょうか。私は、自分さえよければいいという生き方ではだめなのだと思います。自分さえ豊かであればいい、自分さえ幸せであればいいという考え方では、通用しなくなっているのだと思います。私は、全世界の人が「足ることを知る」、つまり自分の欲を自覚し、欲を押さえる、そんな考えや生き方を持つ必要があるのではないかと思っています。新入生のみなさんは、どんな生き方をすればいいか、新庄中学校で学んでほしいと思います。
 保護者の皆様に申し上げます。本日は誠におめでとうございます。我が子が成長していく姿を見ることは、親にとってどれだけうれしいことかわかりません。新庄中学校で、お子さんたちがさらに成長するよう、職員一同努力してまいります。一つだけ心に留めておいてほしいことをお話します。それは、人は成長するときに、問題を起こす、問題を抱えることがあるということです。お子さんが、苦しい思いをしたり、いやな思いをすることがあるかもしれません。でも、そういう経験を通して、人は大きく成長するものだと思っています。問題が起こるということを恐れないで、私たち教職員と一緒にお子さんを見守っていただければと思います。心配なことがございましたら、ぜひご相談ください。どうかよろしくお願いします。
 来賓の皆様に申し上げます。昨年、新庄中を支えていただきましたこと、校長として本当にありがたく思っております。おかげさまで、新庄中が保護者や地域の方々から高い評価をいただくことができました。今後も新庄中学校の名が高まるよう努力してまいりますので、ご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
 94名の新入生の皆さんが、新庄中学校で力をつけ、大いに成長しますこと、そして新庄中学校をさらによい学校にしてくれますことを祈念して、式辞といたします。
 第1号〜2013/04/07〜
 新しい年度が始まりました。6日、登校する生徒たちを校門で迎えておりましたが、いい表情で、笑顔で登校する生徒が多く、うれしく思うと同時に、校長としてがんばらなければならないと身が引き締まる思いをしました。
 始業式で、担任等を発表しました。お家に帰った生徒たちはどんな表情をしていたでしょうか。担任との出会いは生徒にとってとても大切なものです。1年間、担任の先生は子どもたちのために、心を砕き、学級づくりをしていきます。一人一人の先生たちと面接をしながら担任を含めた校内の仕事を決めていきましたが、「担任をぜひさせてください。」という先生ばかりでした。担任を他の職員みんなで支えていきますので、どうかよろしくお願いいたします。
始業式講話(4月6日)                                            
 6日の始業式で、次のような話をしています。予定稿を載せましたので、話した内容と一部違っているところがあります。

 今日は、今年の新庄中をこんな学校にしたいという夢を二つ語りたいと思います。
 夢の一つ目。生徒のみなさんが、思いやりと気づきでつながっていく学校になればいいなと思います。昨年、授業の中でこんな場面を見て、いいなあと思いました。あるクラスのあるグループでのことです。そのグループでは、一人の子が学習の内容をわからないでいました。他の3人の子たちは、その子のわからないでいるということが気になっていたと思います。気にはなっているけれど、その子に自分たちから教えるということはしませんでした。ところが、わからない子が「わからない。」とつぶやいたところから、場面が一転します。他の子たちが、「こうすればいい。」とか「こういうことだよ。」と一生懸命教え出しました。そういう思いやりと気づきで、みんながつながっていくことができれば、いい学校になると思います。自問清掃もそういう取り組みの一つだと思っています。一緒に掃除している友だちへの思いやりと気づきが生まれる機会だと思います。生徒みんなが、そういうつながりができている学校を創りたいというのが夢の一つです。
 夢の二つ目。先生方が、一生懸命勉強する学校になればいいなと思います。校長室の前に本が並んでいます。おもしろいもので、あの本に興味をもつのは、本を読んでいる人です。新庄中学校にいろいろな先生が訪れますが、本を読んでいる先生ほど、廊下にある本に興味を持ちます。本を読まない先生は、素通りします。昨年の後半から、先生たちが少しずつ本を読むようになっています。先生たちが一生懸命勉強して力をつけていけば、それはきっと生徒のみんなにプラスに働いていくと思っています。昨年、先生たちは勉強しなくてはならないという気持ちをもって、少しずつ勉強しだしていいます。力をつけてきたなと思う先生も少なくありません。ただそれで満足するのではなく、もっともっと力をつけてほしいと思います。私は、先生方以上に勉強し、校長として力をつけていくつもりです。
 いい新庄中学校を創っていきましょう。今年もよろしくお願いします。

  
 ’13校長室通信 1〜10号
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