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  校長室通信                    新庄中学校校長:笹原啓一
 第6号
 運動会では、たくさんの声援とご支援をいただき、ありがとうございました。たくさんの方から「いい運動会だった。」「感動した。」「子どもたちがまとまっていて、うれしかった。」等の感想をいただき、とてもうれしい運動会になりました。「生徒たちが、礼儀正しいね。」と言ってくださった来賓の方もおられました。
 4月当初の職員会議で、新庄中をこんな学校にしたいということの一つに「地域に貢献する学校」をあげました。新庄中では、新庄祭りの前後にボランティアで生徒たちがゴミ拾いを行うなどしています。他にも地域に貢献することはないだろうかと思っていたのですが、運動会で保護者や地域の方に生徒のいい姿を見てもらうというのも、地域に貢献したことになるのではないかと思ったところです。
 運動会前日に、花見に来ておられたお年寄りの方々に、3年生の生徒が「おはようございます。」とあいさつをしていました。「いい光景だなあ。」と思って職員に伝えましたが、このような気持ちの良いあいさつも地域に貢献していることになると思っています。

4月2日の職員会議にて・・・
 4月2日の職員会議で、次のことを校長の考え(方針)として職員に伝えています。
〈創りたい学校〉
・生徒が社会で自立できる力が育つ学校
・地域に貢献する学校
・生徒にとって学びがいがあり、職員にとって働きがいのある学校
〈今年度の経営の重点〉
 @ 専門性と職人性の高い教職員を育てる。
 A 生徒にとって学びがいのある授業を創る。
 B 生徒の学力を高める。
 C 学びの共同体を創る。
 D ゆとりを創る。
 E 危機管理を徹底する。
 なぜそういう学校づくりをしたいのか、具体的にはどのようなことをするのかを職員に説明しています。急がないで、ゆっくりと、数年かけてこのような学校ができるよう、努力してまいりますので、どうかよろしくお願いします。
あいさつ運動ありがとうございました
 さくさんの1年生の保護者の方に来ていただき、1回目の「父母と教師の会」のあいさつ運動が行われました。お忙しい中、あいさつ運動に参加いただいたこと、本当にありがたく思っています。
 保護者のみなさんに学校に来ていただき、生徒の様子を見ていただくことは、とても大切なことだと思っています。「ちょボラ」という言葉がありますが、学校にちょっと寄っていただき、生徒の様子をみていただくことは、「ちょボラ」になると思っています。今後ともよろしくお願いします。
 第5号
 明日は、天気に恵まれたいい運動会になりそうです。生徒たちは、短期間の中で、練習や準備を重ねてきました。その中で、さまざまな葛藤やトラブルもあったことでしょうが、みんなで協力して取り組んでいくことで、とてもいい雰囲気になっています。明日の運動会は、新庄中学校の良さがたくさん出てくるのではないかと期待しています。ぜひたくさんの方に見にきてくださいますようお願いいたします。

運動会前日までのちょっとした光景
 実行委員や各組の幹部の人たちを中心に、生徒たちが実に良くがんばっています。各組ともまとまりがあり、やる気が随所に出ています。また、実行委員の生徒たちが、運動会全体をよく支えています。そのやる気やがんばりが明日の運動会当日できっとあらわれると思っています。
 その他に練習や準備の中でこんな風景もみられましたので紹介します。
放送室でアナウンス担当の子たちが打ち合わせをしています。顔をのぞかせると、「校長先生、音楽何が好きですか?」と聞いてくれました。普段、音楽はほとんど聴かない私ですが、「この中でどれがいいですか?」といくつかCDを紹介してくれました。少し知っている曲のCDがあったので、それを選ばせてもらいました。私に気を遣ってくれてありがたいなと思います。
看板制作の子たちががんばっています。看板係の子たちは、短時間で構想を練り、絵を完成させなければなりません。たいへんだったと思います。絵の具がジャージにつき、お家の方も洗濯がたいへんだったことでしょう。生徒たちは、ジャージを裏返しに着て、制作をしていました。「校長先生、私たちの組に清き一票を。」と言われたのですが、甲乙つけがたい看板になっています。
大縄跳びで、男の子と女の子が仲良く手をつないで跳んでいました。まわりの子たちが冷やかしたりすることなく、「とてもいいなあ。」と思った一場面でした。
練習をしているところや準備しているところに行くと、子どもたちがあいさつをしてくれます。私の顔を見て、ぺこりとお辞儀をしてくれる子た
 ちがいます。「ご苦労様」としか言えず、もっと言葉をかけたくても口下手でうまく言葉をかけられない自分にもどかしさを感じています。
駅伝練習がんばっています。
 毎朝、7時15分頃から駅伝のメンバーが練習をしています。選手のみんなもたいへんですし、お家の方も朝の支度などたいへんかと思います。運動会の練習や部活の練習を行いながらの駅伝練習にもかかわらず、練習でいい走りをみせてくれています。上位入賞が期待できそうですが、結果以上に、みんなでまとまって練習を続けていることに大きな拍手を送ります。駅伝大会は、5月13日(日)9時から、福田山工業団地で行われます。ご声援のほど、よろしくお願いいたします。

 第4号〜2012/04/23〜
 たくさんの方から心配していただいたグランドの雪も、おかげさまでほとんど消え、無事に運動会を開催できる状態になりました。「新庄中を応援する会」の皆様をはじめ、保護者の皆様のご協力をいただきましたことを、心から感謝申し上げます。
 生徒たちは運動会に向け、短期間勝負ではありますが、練習と準備に全力を尽くしています。こういう大きな行事の前は、どうしても気持ちが浮つき気味になるのですが、本校の生徒は、授業を見ても運動会練習を見ても、落ち着いた雰囲気の中で活動していて、とてもいいなと思います。安心して見ていることができるので、たいへん助かります。
 運動会当日、新庄中生徒のがんばりをぜひご覧いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 生徒の顔と名前が一致しません。今、各クラスの授業を見て、生徒の名前を覚えようとしています。(物覚えが悪いので、かなりの時間がかかりそうです。)
 運動会の前に、幹部役員や実行委員が意思表明カードを書いています。「幹部・リーダーとしてがんばりたい事」「現在の自分を見つめ、継続して頑張ることや改善点」「実行委員としてがんばりたい事」を書き、各主任や校長、教頭がそれを読んでいます。最後に、一人一人のカードに、私がメッセージを書き生徒に返しています。生徒の顔を思い浮かべて書ければいいのですが、それができず残念なのですが、生徒の意志表明カードに、私がどんなことを書いたのかを一部ですが紹介します。生徒の書いた物は今回紹介できませんが、私からのメッセージを読んでいただけると、生徒の意気込みや運動会に対する思いを読み取っていただけるのではないかと思います。 
校長からのラブレター
(3年生の生徒たちへのメッセージ)
・組頭は、どう行動するかを常に他の人に見られ、また幹部や組をまとめなくてはならないという重責ですが、一生懸命やれば他の人は評価してくれます。いい運動会にしましょう。
・どうやって他の人をひっぱるかが大事。言葉だけでは人は動かない(表面的には従ったように みえるけれど)。M君の一生懸命さが他の人に伝わるといいですね。
・「周りを見て判断し、的確な指示を出せるようにする」というのは、かなり高度な判断が必要です。たいへんな思いをすることもあるでしょうが、それが「思い出に残る運動会」につながるように思います。
・「今まで見たことのない応援」に期待します。応援しているY君たちの気持ちやハートが他の人に伝わるようだといいですね。
・「自分の行動に自覚と責任をもち」がいいですね。組頭として苦労が多いだろうけれど、大いに期待しています。
・「運動会を機にこれからの学校生活でも・・・」がいいね。運動会という大イベントが、K君の飛躍につながるよう願っています。
・しっかりした考えをもっているんですね。リーダーとしてふさわしいと思います。「仲間のために」という気持ちを忘れずにがんばってほしいと思います。
・下級生から常に見られる立場です。何が「見本となる行動」なのか、頭の どこかに入れて組を引っ張っていってください。

・「みんなの見本」になる立場ってつらいこともあるけれど、自分自身を振り返るいいチャンスだと思います。運動会を通して、成長できるといいですね。
・「応援団長として責任を持ち・・・」の通り、団長として何をすれば組のためになるかを考えて行動してくださいね。大いに期待して います。
・幹部と協力し合うのはもちろんだけれど、1年生や2年生の生徒たちのことを思いやってリーダーシップを発揮してください。いい運動会を作っていってくださいね。
・「失敗したら・・・」ということは、私もよく考えます。最近は、「やるだけやれればいい
 な」という気持ちになっています。「がむしゃらに」に期待します。

(2年生へのメッセージ)
・自分のやっていることを周りに広めるのは、難しいところがあるかもしれませんが、一生懸
 命さは伝わっていくと思います。期待しています。
・みんなと協力して、いい運動会を作り上げていってください。みんなといろいろ相談したり、
 一緒に工夫していくことがたくさんできるといいですね。
・去年の反省をもとに、今年のがんばりたいことを「達成感が得られる仕事」としているとこ
 ろがいいですね。それが実行できるよう願っています。
・「納得するまで」というのは、自分に厳しければ厳しいほど難しいと思うけど、実現できる
 といいですね。
・「1Cではクラスをまとめることができた」というのは頼もしい。2年生になって、他の人
 たちも成長しているので難しい場面もでてくるかもしれないけど、人の気持ちを汲んでまと
 めていってください。
・「1年生のやる気を引き出す応援」に期待しています。絵美さんのやる気や一生懸命さが1年生や他の学年の子たちに伝わっていくといいね。

(1年生へのメッセージ)
・「学年リーダーらしい態度、行動」に期待します。リーダーに求められるのは、人の気持ちをわかること。1年生にとっては初めての中学校での運動会。いい運動会にしてください。
・文章を読むとKさんは、責任感が強いなという感じがします。みんなをまとめていくのはたいへんかと思いますが、いい運動会を作っていってください。
・クラスをまとめるのに苦労するかもしれないけど、成功させたいという気持ちがあればだい
 じょうぶ。
・責任感が伝わってきます。言われたことをそのままするだけでなく、自分で工夫するといいかな。
・「人にはやさしくすること」っていいね。相手を思いやる力をもった人だけが、できることかなと思います。
・学年をまとめることはたいへんで、いやな思いをすることもあるかもしれないけど、気持ちがしっかりしていればだいじょうぶ。

 第3号〜2012/04/17〜
 14日の父母と教師の会に、たくさん出席いただきましてありがとうございます。保護者の皆様にあいさつをさせていただいて、少しほっとしております。
 毎日、学校に来て生徒のそばにいることが、とてもうれしいと感じています。もともと口べたなため、気のきいたことなど言えません。それでも、二言三言言葉を交わせることができると「今日はいいことあった。」と思うし、生徒たちの笑顔をみることができると、これもうれしいなと思います。
 今日(15日)には、生徒たちと雪堀りをしました。ボランティア参加ということでしたが、たくさんの生徒と先生、そして保護者の方が集まってくれました。生徒たちと一緒にいることが楽しいです。グランドの雪堀では、雪を掘って川をつくっていました。川と川がつながって、みんなで水を外に出そうとしています。自分も子どもになって、川づくりを楽しみました。

 父母と教師の会のあいさつで、思春期にいる中学生は「さなぎの時代」にいるということを話させていただきました。心理学者の河合隼雄先生の言われていることを自分なりに解釈したものです。重複しますが、私の生徒をみる見方を紹介させていただきます。 
思春期にいる中学生
 人は思春期を通り抜けて、子どもから大人になっていきます。この思春期は、「さなぎの時代」なのだろうと思っています。毛虫が蝶になるときにさなぎになるように、思春期は多くの人にとって「さなぎ」になる時期なのでしょう。お子さんが急に無口になったり、反抗的になったり、何を考えているかわからなくなったり、保護者の方にとってはずいぶん心配される時期かと思います。何らかのトラブル(問題)も多く出る時かと思います。
 そういう不安定な時期に、保護者・教師として何ができるかというと、一つ目は「心配しながらも見守る」ということが大事かと思います。心配だからといって、さなぎをつっついてしまうと大変なことになります。子どもとの関係を切らないで見守る、しかも保護者の方と教師が連携しながら、情報交換しながら見守るということが大事かと思います。
 二つ目は、暴走しそうになったら、全力でこれを止めるということです。思春期にいる子は、なにかのきっかけで自分でどうしようもなくなることがあります。そのときは、大人がしっかりと受け止めて、「ダメなものはダメ」と強く押さえないと、暴走がエスカレートしていきます。このときも、保護者の方と教師が一緒になって押さえていく必要があります。
 三つ目は、トラブル(問題)を通して、生徒と一緒に生き方を考えていくという姿勢です。問題を起こして「おまえはダメだ」というのではなく、トラブル(問題)が起きたことを大事にして、生徒にこれまでの生き方の振り返りをさせたり、親子の関係や生徒と教師の関係をもう一度見直したりするなどすると、それがとてもいい結果につながります。
 表面的には何も動かない、変化のないさなぎですが、その中で起こっている変化にはすごいものがあります。そういう時期を誰もが通り抜けて大人になっていくという見方で、私は中学生の子たちをみています。
生徒のいい顔を見ませんか?
 〜朝のあいさつ運動のお誘い〜
 父母の教師の会総会で、今年の朝のあいさつ運動の計画が出されました。
 朝、校門で本校職員と一緒にあいさつ運動をしていると、ほっとさせられる場面、うれしくなる場面を多く見ます。それは、職員が、生徒に声をかけると、生徒が笑顔になる場面です。「おいしい弁当もってきたか?」「○○君、がんばっていたな。」「自転車たいへんでないか?」など、教師からの様々な声がけがあります。そうすると、生徒の顔がパッと明るくなり、元気に学校に入っていきます。そばで私は、それをすごいなあと思ってみています。
 あいさつ運動の日程は、お知らせしておりますが、次の通りです。
 (1)5月1日(火) (2)5月15日(火) (3)6月1日(金) (4)6月15日(金) 
 (5)7月2日(月) (6)7月17日(火) (7)9月3日(月) (8)9月18日(火)
 (9)10月2日(火) (10)10月15日(月) (11)11月1日(木) (12)11月15日(木)
 (13)12月1日(土) (14)12月17日(月) (15)1月15日(火) (16)2月1日(金)
 (17)2月15日(金) (18)3月1日(金)
 参加いただける方を前もって募集いたしますが、当日の飛び入り参加も大歓迎です。ぜひ、生徒と教師の笑顔を見ていただく機会を設けていただけますようお願いいたします。

 第2号〜2012/04/11〜
 入学式の準備や後片付けで、2年生、3年生がよく働いてくれていました。女の子が膝をついて廊下の床をふくなど、一生懸命やってくれている姿がとてもいいと思います。
 職員もよく協力して仕事をしてくれています。新庄中は、若手、中堅、ベテランのバランスがとれた職員構成になっている、管内の小中学校ではめずらしい学校です。1週間一緒に働いて、職員どうしがよく連携し成果をあげているなと思います。
 よく働く生徒とよく働く職員、これからが楽しみです。

 入学式で話したことを紹介いたします。これも予定原稿ですが、だいたいこのような内容のことを話しています。

入学式式辞
 昨年に引き続き大雪となり、四月になっても雪が降るという珍しい天気になっていますが、地面のあちらこちらにはふきのとうの芽も出始め、ようやく春が訪れた気がします。
 今年新庄中学校に入学された95名の生徒の皆さん、そして保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。 
 私は、この新庄中学校に昭和43年に入学しました。沼田小学校からの入学で、まわりの生徒たちは新庄小から入った人が多く、心細い思いをした経験があります。
 当時の建物で今でも残っているのは、この体育館と技術室の二つしか残っていません。それでも、この体育館の右側に掲げられている、絵と校訓は当時のままで、なつかしく見ております。
 私が新庄中学校に在籍していたころから、40数年が経ちましたが、この間、社会がまた世界が大きく変わってきました。「オールウェイズ3丁目の夕日」という映画があります。見た方も多いのではないかと思いますが、あの映画に出てくる一平君が私よりも少し年上になっています。また、あの映画には、堀北真希さんが演じる「ろくちゃん」と呼ばれている女の子が出てきます。集団就職で鈴木オートに就職した女の子という設定になっています。「集団就職」と言っても、中学生のみなさんはよくわからないかと思いますが、私が中学生の時は、まだ「就職列車」というのがありました。私の同級生の何人かは、中学校を卒業後、東京で就職するために、新庄駅から汽車に乗り他の中学校の卒業者と一緒に集団で東京に行きました。私たち同級生は、彼らを見送るために、夜の新庄駅に集まった思い出があります。中学校を卒業したばかりで、会社に勤めるなどたいへんだったと思いますが、あの頃は働けば生活が豊かになると思えるそんな時代だったと思います。
 今はどうでしょうか。どうも10年後、20年後の社会がどうなっているか、わかりにくい時代になっているように思います。また、世界で起きていることが、すぐ自分たちの生活に響いてくる、グローバル化といいますが、そんな時代になってきています。ここ数週間、ガソリンがどんどん高くなってきています。                                               
 イランという国が、核兵器を開発しようとしているため、アメリカがイランに経済制裁を加えようと言いだし、イランから石油を買わないようにしようということになりました。その結果、日本にイランから石油が少ししか入ってこないことになり、ガソリンの値段が上がっているという状態になっています。世界のどこかで起きたことが、私たちの生活に影響してくるまさにそういう世界になっています。
 そのような今の社会でこれから大人になっていくみなさんは、どんな力をつけていけばいいのでしょうか。私は、3つのことが必要だと思います。一つは、情報を集め、それを分析し、それに基づいて判断し、行動することができる力です。
 二つ目は、情報を集めたり、分析したり、行動したりするときに、他の人と協力したり連携したりできる力です。
 三つ目は、自分のことだけを考え、自分さえよければいいというのではなく、みんなのことを考え、他のみんなと幸せになっていこうとするものです。これは、力というより、価値観、何を良いとするかというものですが、いくら一つ目や二つ目の力があっても、自分のことしか考えていないのでは、社会は良くなっていかないし、自分自身も幸せになっていかないと考えます。
 私は、この三つをまとめて、「知恵」だと考えています。新庄中の皆さんには、知恵のある人に育っていって欲しいし、そういう力が身に付くよう校長として新庄中の職員と努力していきたいと思います。また、保護者の皆様、地域の方々、また今日出席頂いている来賓の皆様方と連携してまいりたいと思っております。中学生のみなさんが、1年後に自身を振り返ったときに、確かに成長したと思うことができるように努力していきたいと思います。
 最後になりますが、ご来賓の皆様には、お忙しい中ご出席いただきありがとうございました。
表彰のお知らせ
 新庄中学校の読書活動が評価され、このたび「平成24年度子どもの読書活動優秀実践学校文部科学大臣表彰」をいただくことになりました。読書は、生徒の心を豊かにし創造性を養うものだと考えております。これからも、朝読書等の読書活動に力を入れていきたいと思います。


 第1号〜2012/04/07〜
 山川校長先生の後任として、新庄中学校の校長になりました笹原啓一といいます。昭和46年に新庄中学校を卒業した、新庄中同窓生の一人です。校長として生徒たちにどんな話をしているかなどや、校長としてどんなことを考えているかなどをこの通信で紹介していきたいと思います。
 4月2日(月)から仕事を開始したのですが、新庄中の職員は明るく責任感をもった方々だと感じています。少しずつ、新庄中の様子を伝えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


 新任式等で話したことを紹介します。ただ、載せてあるのは予定原稿なので、実際に話したこととは、少し異なりますが、要旨はこのような内容です。 

新任式挨拶

 新任者を代表して一言あいさつをさせていただきます。
 新庄中は私の母校です。私は、40年以上前に、新庄中学校の生徒でした。愛修会の会長もしました。
 建物で当時残っているのは、体育館と技術室だけだと思います。私が中学生の時は、先生たちがこわくて、職員室の前を通るときは息をころして、音を立てないように通っていたのを覚えています。
 この体育館は、腹筋の足あげをして苦しがっていると、蛍光灯が見えていました。
 先日、新庄中の卒業式に出席しました。卒業生入場と言われて、思わず後ろを見てしまったのですが、私が中学生の時は、体育館の後が廊下で3年生の教室につながっており、当時は、新入生も卒業生も体育館の後ろから入っていました。
 たくさんの思い出がある新庄中学校ですが、過ぎ去った40年があっという間に思えます。愛修会の会長として、(このように)壇に登って話をすることも多かったのですが、手をポンと打ったら、今の自分、40年たった自分になっているような気がします。
 この40年の間に、いろいろな人との出会いがあり、また別れがありました。教師としても、たくさんの生徒との出会いがあり、また別れがありました。今になって思うのは、人というのは、生きていく線があり、それが交わると出会いがあり、線と線が離れると別れになるように思います。そして、一度線と線が離れると、二度と会うことができないことが多かったと思います。
 今日、私たち赴任してきた先生たちの線と、みなさんとの線とが交わったのだと思います。私たち一人一人の人生と、みなさん一人一人の人生が交わっている時間はお互いにとても大事だと思いますし、大切に大切にしていきたいと思います。
 今年私と一緒に赴任してきた先生方は、これまで何らかの形でかかわりのあった方々ばかりです。お一人お一人、少しは人となりを存じ上げていますが、情熱をもったしっかりした方々ばかりであると思っています。みんなといい関係をつくれる方々だと思っています。
 みんなでいい学校をつくっていきましょう。どうかよろしくお願いします。
始業式校長あいさつ
 新しい年度がスタートします。みなさんはどんな気持ちでいるでしょうか。わくわくしているでしょうか。それとも、去年と変わらないと思って、つまらない思いでいるでしょうか。
 人はどんどん変わる生き物だと私は思っています。成長期にあるみなさんは特に大きく変わっていくのだと思います。1日1日の変化は目には見えないものかもしれないが、1ヶ月、半年、1年と経つにつれて、みなさんも私も大きく変わっていくと思っています。
 そういうみなさんに、こんな力をつけていって欲しいということを言います。
 一つ目は、情報を集め、分析し、判断し、行動する力です。
 生きていく中で、さまざまな情報がなければ、暗闇の中で歩くようなものだと思います。では、情報を集めるにはどんなことをしていけばいいのでしょう。友だちから情報を得るというのもあります。でも広く情報を集めることができにくいでしょう。
 情報を集めるためには、例えば新聞が読めて内容がわかる、本を読んで情報を取り出す、インターネットで情報を取り出すということが必要になります。だから、漢字が読めたり、文章の意味がわかったり、英語が読めて内容を理解したりすることが必要になります。それだけではありません。例えば新聞に載っているグラフや表から、自分の必要とする情報を取り出すようなことも必要になります。学校で学んでいることはその基礎になっています。
 情報を分析する。分析する力がないとせっかく集めた情報がむだになってしまいます。
 判断する。判断を人任せにするのは、私の人生はあなたの言うとおりでいいですというようなものです。生きるということは判断を繰り返し行うことであり、自分が判断したことに、自分で責任を負うということだと思います。
 判断し、行動する。行動できるかどうかは、大きなことだと思います。
 二つ目は、情報を集めたり、分析したり、行動するときに、他の人と一緒にできる力。人との関係力といっていいでしょう。
 一人でやる場合、集まる情報が少ないし、分析も独りよがりになります。しかし、他の人と一緒にやるとたくさん情報も集まりますし、間違いの少ない分析ができるようになります。人と協力したり、連携できるか、そういう力を持っているか、持とうとしているかが大事だと思います。
 三つ目は、価値観です。自分はどう生きるかということです。どういうことかというと、あなたは「自分さえよければいいという生き方」をしますか、それとも「相手のことを考えた生き方」をしますかということです。
 最初言った二つの力がどんなに優れていても、自分さえよければいいというのでは、人は幸せにはなれないと思っています。わたしは、みなさんには相手のことを考える生き方、まわりの人も幸せになって欲しいという価値観で生きて欲しいと思います。ただし、生き方を選ぶのはあなたです。
 この3つの力、価値観が身に付くよう、新庄中学校ではいろいろなことを今年やっていくつもりです。去年までやってきたこと、すばらしいことが多かった新庄中学校です。それをさらに工夫し、発展させていきたいと思っています。
 みんなに一つお願いがあります。それは、さまざまなことに対して、自分の考えをもつよう努力して欲しいということです。自分の責任ある判断をもつように努力して欲しいと思います。時々、みんなに、「あなたの考えは何?」「あなたはどう判断したの?」と聞くときがあるかもしれません。そんな時は、しっかり答えることができる人になって欲しいと思います。
 「学校はそこで学ぶ生徒とそこで働く職員を幸せにするためにある」と考えています。校長として一生懸命がんばるので生徒のみんなも、職員のみんなもよろしくお願いします。



  
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 新庄中学校の様子をお伝えしています。文書内容で不都合があれば、学校までご連絡ください。
 
 
 
   
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