令和6年度 萩野学園の教育について
今年度の萩野学園は23名の新入生を加え、全校児童生徒323名、教職員総勢60名でスタートしました。また、今年度は開校10年目を迎えますので、義務教育学校としての成果と課題を明確にするため、保護者の皆様のご協力をお願いすることもあるかと思います。その時はどうぞよろしくお願いいたします。
さて、学校目標である「9年間のかかわりの中で、望を持ち、自らを高め、真摯にたくましく生き抜く萩野の子どもを育てる」ことを達成するために、「望・友・汗」の精神と「ふるさと」に学ぶことを経営の要とし、義務教育学校の特色を生かしながら、笑顔輝く萩野の子でいっぱいになるよう教職員が一丸となって日々教育活動に励んでまいります。
一つ目の「望(のぞみ)」では、子どもたちの「よし!やってみよう」という挑戦の気持ち、目標を達成するためにいろいろと「試行錯誤」を重ねる姿を大切にします。取り組みについては、昨年度からより力を入れている「家庭学習の連動と対話を通した深い学びのある授業」を確実に行っていきます。
二つ目の「友(とも)」では、自分も友達も周りの人も大切にする気持ちを大切にし、子どもの自尊感情を高めていきます。そのために、「いじめ見逃しゼロ:萩野学園いじめ防止基本方針」にのっとり、身の回りの人とのかかわりを通して人間関係を作り上げる力を育てていくこと、一人一人の個性や特性を尊重し合理的配慮に基づいた特別支援教育の充実を図ります。教職員と保護者の皆様・地域の皆様と、双方向に相談できる間柄を築き、子どもたちを支えていきたいと考えています。
三つ目の「汗(あせ)」では、勉強でも運動でも本気になり、努力を重ねる気持ちを大切にします。それには、健康な心と体が必要です。体を動かすことが好きな子が多く、休み時間に外遊びをしたり、駅伝の練習に一生懸命取り組んだりしている姿を見ています。 一方、SNS利用に関するトラブルは年々増えています。適切にスマホなどのICT機器を使用できるよう、情報モラル教育を充実していきます。また、各家庭においても、利用のルールを決めていただき、自分と大切な人を守る方法を身に付けられるよう、声がけをお願いいたします。
四つめの「ふるさと」では「新庄・萩野のじまんを見つけ、伝えられる人」に育てていきます。令和7年度に「新庄市開府400年」を迎えること、今年11月の新庄教育の日にはふるさと学習発表会が予定されていることなどもあり、体験活動や地域の方との関わりを主とした「はぎの探究タイム」をこれまで以上に充実させていきます。伝統を守っている地域の大人の姿から学び継承する心の育成、ふるさとが大好きだという心の醸成に努めていきます。
最後に、PTO会長さんからはいつも、「こころの応援団として学校を支えていく」という力強い声がけをいただいています。私たち教職員も、子どもの活躍する姿で、子どもからも保護者の皆様や地域の皆様からも信頼をいただきたいと考えております。今年度も、また、職員一同一丸となって頑張りますので、ご支援くださるようよろしくお願いいたします。
令和6年4月20日
校長 荒川 弘子